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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「日常の謎」に関しての、最近の話題集。米澤穂信の新作が出るとか(年末)

その1 話題の「972円です」「104円のお返しです!」から。

レジ「972円です」客、支払う。レジ「104円のお返しです!」 - 西尾泰和のはてなダイアリー (id:nishiohirokazu / @nishio) http://d.hatena.ne.jp/nishiohirokazu/20160513/1463124382


ビジネス街のレストランで972円の昼ごはんを食べている僕。聞くとはなしにレジのやり取りが聞こえていくる。


レジ「972円です」

レジ「104円のお返しです!」


……えっ、何が起きたんだ?


◆出題編

しばらく考えて、客もレジも間違ったコインを渡したり、渡さなくて良い余計なコインを渡したりしていなくても成立しうるストーリーを思いついた。これを考えるのは結構面白かったので、ブログ記事にすることにした。(間違いを許容すると別解がある)

いわゆる「日常の謎」というジャンルのミステリー小説はたくさんあるのだが、例えば上のような謎と回答はまったくそのトリックに使うのに十分だろう。
しかし、それをまたミステリー仕立てにするのは、これまた難しい。どんなキャラクターの探偵なりワトソン役に、どんなシチュエーションでこの謎を提示し、そしてどんな謎を解くモチベーションを与えるのか。


世の中、これに近いような経験を皆していると思うんだが、「あっ、この勘違いは『日常の謎』だな」と思うには経験というか注意というか、そういう意識をもつことが必要なのだろうな。そしてそういう意識を持っても、別に何の得にもならない(笑)。


過去の記事を紹介。芦辺拓氏はこう考える

上の記事のように「あれっ?なぜだろう?」という問いとその推理が話題になったはてな記事 & TOGETTERを紹介しよう。

【この意味わかる?】綺麗なお姉さんがレジの最後尾でやってしまった行動 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/828394
 
団地の公園で19:00になっても遊んでいる子どもと談笑しているお母さんに関する推理。 - http://houta.hatenablog.com/entry/2014/07/26/200000


そこから派生して…ぼくの過去記事。

日常体験はトリックに使えるか&特殊な知識はどこまでがフェアか〜芦辺拓氏の回答も収録(ミステリー特集3) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151012/p4

それはともかく本当に日常の中で、これはトリックに使える!
みたいな何かってあるのだろうか。多分あるんだろうな。
自分も生涯で何度か「あ、これトリックになるわ」と思ったことあった。相手やこっちの勘違いや言い間違いがネタ=トリックの宝庫。

しかしまあ、一般人はすぐ忘れるのね、そんなの。自分もひとつぐらいしか覚えていない。プロはこういうのを忘れなかったり、ちゃんとメモとかを取っているのかもしれない。

私が本職推理作家とtwitter上でもやり取りできるのは、本日に一作紹介した 芦辺 拓氏 @ashibetaku だけなので、ここは図々しくも、おそるおそる聞いてみる。
「Q:日常生活での体験が、ほぼそのままトリックになった経験ってあるでしょうか?」
どうなんでしょうね。

これに、芦辺氏から回答をもらった、と。それはリンク先へ。


日常の謎」(だけではないが)の紹介リスト記事が、はてなで話題になった。

人が死ななくても面白いでしょ?殺人以外で謎を起こすミステリー作家。


それへのブクマ

300超えてるから人気ですなー。

それでも町は廻っている」の『日常の謎』回だけ抜き出して一覧にしたら便利だろう、

と、上のブクマで僕は語っている。

それでも町は廻っている」から「日常の謎」回を抜き出して一覧にしようと思ったことあったが、面倒だったので中止(笑)。ここにそういうアイデアだけ提示しておこう。

あの作品はSF、人情もの、ドタバタ、ラブコメ…などが状況に応じていくらでも展開できる(ある意味「こち亀」と同じ)から長期連載できているのだが、その中でも主流派に近いのが「日常の謎」回。
だがはっきり言って、連載でずっと推理モノをやるというのはクオリティの維持に相当困難がある。
ある意味、シリーズのワンオブゼムとして、おもしろいのが思いついたときに書くというのが正解なのかもしれない…

そう、「それ町」推理モノの一覧を作れば面白そうなのはわかってるのだが、やらないのは本当に「面倒」だけが理由である(笑)。
巻数、話数、タイトル、事件の命名(勝手に)事件の概要…ぐらいは一覧に必要かなあ。


だれかやってくれればありがたいものだネ。

以前書いた「それ町」の全体的なレビュー

【書評】「それでも町は廻っている」−−21世紀に下町人情ものが可能という奇跡 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110210/p4

「なろう」とか「カクヨム」に『日常の謎』はあるんだろうか?

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160402/p4
にその話をかいている。

ここから本題。
自分は実はまだ一回も投稿作品って読んだことがないのですが(すいません)「カクヨム」「小説家になろう」などの投稿サイトがあるんですよね。
https://kakuyomu.jp/
http://syosetu.com/

こういうところにも、ごくまれにはミステリーを書く人もいるんだろうな…と思ったら、少なくともカクヨムのほうはそういうカテゴリーがあって、一大ジャンルらしい。
https://kakuyomu.jp/rankings/mystery/weekly
「なろう」はそういうカテゴリー分類はしてないの…かな?
どちらにしろすごいものだ。
なんで、自分は「投稿小説でミステリーをかくひとなんて稀だろう」と思ったのかというと、トリックを考えるというのは実に超人的な才能の持ち主しかできないと思っているからだな…(後略)

カクヨム」にはミステリーというカテゴリ分けがあり
https://kakuyomu.jp/rankings/mystery/weekly
さらに「日常の謎」で検索すると出てきたのがふたつ。

リアル3K〜工学部へようこそ〜/九尾 描
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880422050
工業高等専門学校、通称『高専』の土木工学科に入学した晃、祐樹、春奈、新の四人。明るくパワフルな晃、いつも冷静な祐樹、ちょっと気の強い美少女の春奈、美形宇宙人の新は、不思議な縁の巡…
★11ミステリー連載中 8話 78,493文字2016年5月3日 23:55 更新
学園ミステリ青春工学


さすがです、さすがさん!――書店で働くふたりの日常の謎シリーズ春の弾。 早川史生
https://kakuyomu.jp/works/4852201425154882533
あまりにも北村薫。見事に準えた日常の謎ミステリ @gigatanaka
さすがさんと春色の研究/早川史生
地元の本屋さん、久万河書店でアルバイトをはじめた栞里は、晴れて女子大生の肩書を持つことを許された大学一年生。大好きな本に囲まれる仕事だけれど、どうやら“本”が集まる場所には“謎”…
★29ミステリー完結済 25話 107,234文字2016年1月6日 21:50 更新
探偵日常の謎青春お仕事書店ハッピーエンド大学生さすがさん

なのだと、いう。

小説家になろう」は言葉の検索だから、たったひと言でも上の単語が入れば引っかかるのだろう。
 結果はこちら↓
http://yomou.syosetu.com/search.php?word=%E6%97%A5%E5%B8%B8%E3%81%AE%E8%AC%8E



米澤穂信「小市民シリーズ」新作が年末に登場。

この前、最初の巻を読んだ。

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)