INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「ドイツに生の豚肉料理がある」という話で考えること~リスクとその評価と

拙ツイートも一部収録されている縁もあり、というかずっと考えてきて断片的にこのブログでも記述していたこともあり、このまとめが注目されているのを機にメモしておこう。
togetter.com


・まず、この「ドイツでは豚生肉料理がある」という話を何で知ったのかというと、ゼロ年代テン年代のドイツ在住漫画家のルポ漫画だった。ヤングジャンプ系の何かの雑誌に連載?かといううっすらな記憶があるが、そもそもこのへんの外国在住ルポがその後山のように増えていったこともあり、タイトルを失念……画像保管庫を探していけば、見つかるかもしれないんだけど。

あ、おそらくの推測だが、この作品内で紹介されてた…と思う(可能性85%ぐらい)

検索したら、ほぼ間違いないや


奥さまGuten Tag! ドイツでの豚の生肉料理



・しかしゼロ年代テン年代とは「生肉食のリスク」が強く言われ、法規制にまで踏み込んでいく、そんな時代でもありました。
はてなでも、結構な人気ブログが、この生肉食が危険ということを啓蒙するブログで「じゃあ、安全な生肉はなんですか?」という問いに「無いです」というゼロ回答をしたのが、自分的には非常に衝撃でした。
自分も獣の生肉なら何でも好き、ぐらいだったのですが、そのブログによって徐々にあきらめがついたような…

当時のブログ記事を探してみよう(これが20年続けてるブログの強みよ。)
m-dojo.hatenadiary.com
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m-dojo.hatenadiary.com
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ああ、読んでいた人気ブログとは「タケルンバ卿日記」だ。
takerunba.hatenadiary.jp

takerunba.hatenadiary.jp


そう、生肉を食うことと、その病気リスクは「愚行権」の議論とも絡む……ただ生肉食やヘルメットなど健康・安全の問題は、それが「感染」するリスクのほか「医療保険は国民全体で負担している以上、他の人もかかわるのだが?」という議論ができるのだけれども。


ともあれ、実際に法規制も進んだし、「その生肉を食べる(食べさせる)なんて非常識」なんていう批判もよく起きるようになった。
2013 年の、この書評欄紹介記事で、「さよならレバ刺し」という本を紹介していた。
m-dojo.hatenadiary.com

いま、沖縄のヤギ刺身料理はどうなっているのかな
donburikanjou.hateblo.jp


この時期が過渡期で、レバー刺しでもジビエの肉料理でも「お上が規制だと!なんてぇ野暮天だ!」「てやんでい、食中毒が何だってんだ!俺っちは食うぜい」的な描写も多く、またこれに対して批判が飛び交う内戦期でした。
たとえば「山賊ダイアリー」では堂々こう描いた。
comic-days.com

山賊ダイアリー シカの刺身と自己責任(31話)

つづく


・しかし、日本でも馬刺しとかいくつかの生肉が、厳しい基準を設けて厳格に管理して生き残っている。鳥のササミ料理はどうだろう?
まだ…あるな。

togetter.com
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ドイツで生の豚肉料理が厳格な管理のもとで可能だというなら、そのような管理をしているのだろう。上のまとめにもその実践例がいろいろある。



・「ミスター味っ子」で、まさに美味として豚の生肉の味を使いたいが、衛生面のリスクがある…そうだ!参道すら通さずに帝王切開で取り出して、無菌室で育てた無菌豚ならOKさ!…という展開があったが、アレ本当なんだろうか。自分の理解だと、無菌豚というのは実際にあって、そうするとその手間より、病気予防のワクチンや薬が抑えられてコスト減になる、ということでひところ流行ったけど、決して「生食可能になる」ではないと思ったんだけど……


残念っした。




・ただ、それでもそのドイツの一部地域での生の豚肉も、九州などに根強い鳥刺し料理も、馬刺しも、そして日本ではおなじみすぎて常識に見えるけど、海外ではびっくりの「生卵食」も…要は、この時のリスクを、ほぼ無意識に「織り込んでいる」だけなんじゃないかなー、っと。


togetter.com
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m-dojo.hatenadiary.com


ただ、日本の鶏卵業者がきわめて衛生的に、生食用にもできるように卵を作ってくださるのは敬意の極みですが……
結局は「これぐらいの食中毒者が出るのは仕方ないこと」と納得してればOKだし、そうでないと問題になる…ってことではないですかね。
御柱祭だんじりで毎年死者が、数人単位で出る。マラソン大会もそれなりに出る。ボクシングも格闘技も……リスク論的には、よく考えたらこれだけで中止すべきという主張もありえる。


でも「しょうがないね」となれば…そうなる。

ここでMASTERキートンの名場面を持ち出す。

MASTERキートン イラクのラジー少佐「私の予想より被害が2台も少ない」
MASTERキートン イラクのラジー少佐「私の予想より被害が2台も少ない」


ドイツの豚肉も、そういうリスクのある程度の覚悟をともなう風習なんじゃないかなー、と推測するところです。
そのうえで自分も食べてみたい気は重々にあるので、その衛生管理の手法も合わせて日本に導入し、日本の一部地域で可能になる日…というのを、少し夢想しています。(了)


7月「百姓貴族」アニメ放送開始。


こんな本があるとブクマで。

「ドイツに生の豚肉料理がある」という話で考えること~リスクとその評価と - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

「生食のはなし ―リスクを知って、おいしく食べる― 朝倉書店 <a href="https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=43130" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=43130</a>」借りてきた

2023/06/28 15:36
b.hatena.ne.jp