INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「ウィッチウォッチ」最新回は”ロジカル・コメディ(※俺命名)”の面目躍如で、特に面白かった

巻頭カラーもらってるから、それなりにジャンプ内でも人気作になってると思うんだが…


今回のはね、特に面白かった…というか、巧いんだよ、上手いんだよ。


魔法って、厳密にルールがあるではない。だからこそ作者の加減次第。

で、

・魔法のルールというか効力、影響力の方向性がある
・そこに、偶然のバグが存在する
・そのため、思わぬ方向に影響を与えていた

・・・・そしててんやわんや、となるのだが、ミスディレクションというか、以上の点が、「いかにもそれだ」という形では出ていない!!
それも、「それ」であることを隠すとか、見せないようにしてるとかじゃない。まったく別の理由でそう描かれているような、役割を与えられているんだよな……

喩えて言うと、推理小説でいえば・・・・・・ そこに置いておかないと犯行がそもそも実現しない凶器とか、たとえば逃走などの犯行を手伝う係をそこに置いておきたい、と作者の立場から、思ったとするでしょ。
その凶器や犯行の手伝い役を、単純に、「目立たないように隠す」とかじゃなくて、「ほかの役割のためにそこに必要なんだろうな」という、偽のカバー・ストーリーを提示していて、それで完全に納得させるから、読者は意識に上らなくなる。


しかし、種明かしの場で、「実はそれこそが凶器だったんです!」とか「実は彼こそが犯行をサポートする役だったんです!」とか言われて、驚くという感じ。


・・・・・・・・・まったく話の具体的な筋に触れずに書いてしまった(笑)。自分はネタバレ防止を厳守しようとは全く思っておらず、むしろそういう風潮に反発してるのだけど、つい今回は自主的に隠したくなってしまった。



こういうのを自分は勝手に「ロジカル・コメディ」と定義命名し、それを見事に描ける三大漫画家のうちのひとつと認定している。
認定してどうなるか、っていうとどうにもならないんだけど(笑)
m-dojo.hatenadiary.com
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単行本最新刊が6月発売だそうだね。