INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

突発的に、Dynamite!の現状を司馬遼太郎風に書いてみた

TBSはこのとき、とほうもない構想をひそかにもっていた。
俳優の、格闘技出場である。
べつだん、これまでに前例が無いわけではない。
ボビー・オロゴンという、タレントを、起用して視聴率を稼いだという、民族的な神話が、TBSにはある。
苦境に陥ったとき、そこに頼るという発想が出てくるのも、いわば骨にまでしみこんだ、民族の型であるといえた。

ただ、俳優が格闘技の才能もあるという稀有な例は、一国の歴史の中でひとりかふたり出ればいいというようなものであって、その神話的な成功体験によりかかるという点に、既に欠陥があったとさえ後世からは思える。だが、テレビ局が集団で酩酊状態にあるときは、このようなものであろう。

ともかく、TBSは格闘技のできる俳優を探した。
−−−ルーキーズに出てきた中尾明慶という男は、やるらしい。
そういううわさを、どこからか聞いたものがいたらしい。
この男に、オファーをした。中尾のかよう、通常の芸能事務所経由だけでなく、ジムのほうにも連絡したということが、TBSのほんきぶりを示している。


中尾という男は他の分野でも知名の士であったが、ルーキーズを放映していたTBSでももちろん高名であった。同時に、TBSから見れば、中尾はこのテレビ局に大きな恩があるといえる。

本来なら、二つ返事で参戦表明をするべきであった。
しかしながら中尾は、他局にも出て回っており、TBSよりはよほど今の世情に明るい。
かれの返事は、明瞭な形での拒絶であった。


その書状では「出演じゃなくて出場ということは、自分をかませ犬として使う、ということであろう」という自己認識からはじまる。
  
「なぜならば、いまの時代のプロ興行の試合は、それに命をかけて技術を習得した剛勇の士同士のたたかいであり、そこに準備なしに加わるのは、逆に彼らへのあなどりである。このことは心を平らかにしてみればたれしもが気づくところであり、TBSの英明をもってすれば百もご承知であろう」
 
公式の訳文は
「ボコボコにされるだけだわ。
プロの方に失礼だよ。」
 
と、くだけた口語体である。
「試合を行うとするなら、ひとしく勝利をめざすことが必要であり、みずからを省みるに、勝利をめざせるまでに必要な時間は約50万年である」
と、おどけていう。50万年というとほうもない数字は、あるいはこの時期に流行っていた仏教の末法思想の影響かもしれない。

ここで、事態はふりだしにもどらざるをえなかった。

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このながい物語は、その大晦日史上類のない幸福な楽天家たちの物語である。やがてかれらはDynamite!2010というとほうもない大仕事に無我夢中でくびをつっこんでゆく。最終的には、このつまりセンス無きテレビ局ががもったこっけいなほどに楽天的な連中が、アメリカにおけるもっともふるい格闘技団体のひとつと対決し、どのようにふるまったかということを書こうとおもっている。楽天家たちは、テレビ業界人としての体質で、視聴率をのみ見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし別の芸能人の候補がいるとすれば、それを見つめて坂をのぼってゆくであろう。

(未完)

基になったお話は、ここにあるとおり。
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20101215#1292407627

季節がらと、あと手の届く範囲においてあったということで

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

を今回は参考としました。
突発的な司馬遼太郎文体模写は、これまでも

石井慧が笑っていいともで披露したエピソードを、意味無く司馬遼太郎風に語る。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090619#p2
文体模写ブームにひとつ便乗してみようか
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080206#p5

で書いていた。必然性はあんまりない。

”シュレック関根”って実在すること自体がデタラメだろ、あれ。(2010年記事)

2020年代に入って検索で来られる方が多いが、この記事のメイン部分は2010年、まだ同選手が柔術をメインにMMAを兼業的にやり始めた時期の感想記事です


また例によってその時間は眠くなる自分は、録画を再生して今、関根シュレック秀樹をみたわけです。
ツイッターで思わずつぶやいた。
http://twitter.com/#!/gryphonjapan/status/15196589123436544

DEEP51でシュレック関根を見たんだが・・・ルールの盲点を突かれたなアレ。 DEEPはきちんと、ルールで「人類同士で試合する」と明記しておけよ

右が関根“シュレック”秀樹。   おい。
たしかこの人、最初に読んだのは柔術大会で優勝したという内容の「東京新聞」なんだよね。東京新聞はそもそも「中日新聞」が本体で、関根選手は浜松が本拠地なので、そういう縁で取り上げたのかもしれない。それを読んで「おっ、NHBニュースに取り上げようかな。でも柔術だし、地方の話になるのかな」と迷った記憶がある。結局取り上げたのかな。

おお、取り上げてた。
ニュースサイトはこういうわき道の記事がいかに重要かってことですよ。
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52036821.html

2010年04月24日
【伝統競技 / 武道】 一般紙が BJJ 大会の優勝者を紹介。優勝者は、青木も在籍した「静岡県警」 < Gryphon
 
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20100424/CK2010042302000229.html
県警にブラジリアン柔術の世界王者誕生 
浜松中央署・関根巡査部長が喜びの報告

 静岡県警に世界チャンピオン誕生−。浜松中央署駅前交番の関根秀樹巡査部長(36)が、アラブ首長国連邦で今月開かれたブラジリアン柔術の世界大会「ワールドプロフェッショナル柔術カップ世界大会」の98キロ超級で優勝した。23日、優勝報告のため県警本部を訪れ、「何も持って帰らないわけにはいかない、との気持ちだった。ほっとしました」と喜びを語った。・・・

ああ、あんまりにも異形、いや違った偉業なので面白ニュース系のサイトにも取り上げられたんだっけ。
http://blog.livedoor.jp/wkwknews/archives/3082599.html

DEEP本戦に出る前、地域で行われた「クラブDEEP」の試合のレポートが漫画になっている。
■#48 ヘビー級警官シュレック関根!の巻
manabelldo.exblog.jp

f:id:gryphon:20220101100824j:plain
関根”シュレック”秀樹がMMAの道に入るころの漫画(まなべる堂)


今回はまあ、まだまだ柔術家の総合試運転という感じではあったものの、DEEP重量級のトップ戦線にいた誠悟心理的にも肉体的にも圧倒。最後はKO勝利なのだから文句なしでしょう。

んで、勝利後インタビューで、ひとつの注目点でもある本職のことを聞かれて、「交番勤務です」だって。


黄金期の「こち亀」では、両さんが変な偶然が重なって髪型や風貌が普段以上に凄みを増してしまい、普通に勤務しようとすると周りの反応が違う、というギャグをやっていたけど、この男が本当に交番にいたら。
もし小学生が、親や先生の言いつけ通りに財布や定期を拾って、交番のおまわりさんにその落としものを届けにいったら。
PTSD

その交番の100キロ圏内は治安が良好すぎるだろ。
とにかく、そんなでたらめな見た目におどろきっぱなしでした。

Dynamite!で呼べばいいじゃん。

「デカくて1000円!!」(巨体レスラーはそれを見るだけで観客は1000円分満足する、の意)は谷津嘉章の名言だったが、そのとーり。
そしてシュレック関根は、デカクて千円、意外な本職で千円、人類じゃないで千円だ。
以前だって、「本職は福祉施設で働くリアルタイガーマスク」とか「本職はお笑い芸人」とかそういう芸風で大晦日出場権ゲットした選手はいたんだし、インターバルの短さはネックだけどダメージもほぼ負ってない様だし何とかならない?
あ、初日の出暴走の警戒があったか・・・。


追記 2021年に「東洋経済オンライン」に特集記事が/シュレック関根vsスダリオ剛、もし闘わば?

https://news.yahoo.co.jp/articles/f4c6e6add8d55f5ad354cb5f0ba621745417c300news.yahoo.co.jp

街中で喧嘩が起き、通報を受けて駆け付けると、荒ぶっていた人もたちまちおとなしくなったという。

 その後、機動隊を経て刑事課へ。暴力団関連の事案を担当する、いわゆるマル暴に配属された。相手が暴力団員でも、関根さんは一目置かれる存在だった。ある被疑者は、取り調べ担当が関根さんだと知ると、「あの怖い人か……」と肩を落としていたという。一方で、その人柄がスムーズな犯人逮捕につながったこともある。

 指名手配中の暴力団員の男が、とある場所に潜伏しているとの情報が入った。そこへ関根さんや刑事たちが突入した。男は刃物を所持しており、警察官が来たら刺そうと構えていたが、関根さんの姿を見た瞬間に観念したという。

 「僕が前に留置場の看守をしていたとき、当時14歳だった彼が入ってきたんです。さみしそうな顔をしているなと思って、夜どおし話を聞いて。後に彼は暴力団員になったのですが、そんな経緯があったから、僕を見て『関根さんに迷惑をかけられない』と抵抗を諦めたそうです。『暴れても関根さんには絶対勝てないから』とも言っていたけど(笑)」

ときに、もうひとりの怪物が生まれた…

www.youtube.com


 スダリオは試合後のマイクで「来年は日本のヘビー級の人たちをひとりずつ潰していくので、応援よろしくお願いします」と2021年、日本のヘビー級の頂点獲りを宣言した。

 試合後の会見では「とりあえずコロナで海外から日本に入って来れない間は日本のヘビー級を一人ずつ潰して、海外から来れるようになったら海外の選手とやりたい」と改めて語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d59b10db61a1c7a085972e79dcd40d28fb1d561anews.yahoo.co.jp

ほほう、つまりそれは「シュレックもまとめて潰す!!」ということだが…。それは可能なりや?

2021年の関根”シュレック”秀樹の試合動画
www.youtube.com

明日、ジュエルス後楽園大会

http://cgi.kansenki.net/bbs/kansenkibbs.cgi

ジュエルズ第十一回目の興行が迫ってまいりました。
本年最後の興業は念願の後楽園ホールにて行いたいと思います

【大会名称】女子総合格闘技ジュエルス 11th RING
【開催日時】2010年12月17日(金)17:30開場 18:00開始予定

【開催場所】後楽園ホール

【チケット料金】VIP席 ¥12,000 / RS席 ¥8,000 / A席¥6,000 / B席¥5,000

予定対戦カード

ジュエルス初代ライト級女王決定トーナメント 準決勝Aブロック
浜崎朱加AACC
能村さくら(CB IMPACT)

ジュエルス初代ライト級女王決定トーナメント 準決勝Bブロック
ハム・ソヒ[HAM SEO HEE] (韓国/ CMA KOREA TEAM MAD)
長野美香(CORE)

ジュエルス初代ライト級女王決定トーナメント 決勝戦
準決勝Aブロックの勝者
準決勝Bブロックの勝者
(以下略)

朝日新聞・船橋洋一主筆が退任

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/enterprises/jinji/20101215-OYT8T00670.htm

 朝日新聞社は15日、船橋洋一主筆(66)が、同日付で退任したことを明らかにした。

 船橋氏は、1968年4月に同社に入社。北京支局員、アメリカ総局長、同社コラムニストなどを経て、2007年6月、同社が約30年ぶりに設けた主筆に就任していた。同社は「上席役員待遇の定年に関する内規に基づくもので、退任後については、現時点では具体的に決まっていないと聞いている」としている。
(2010年12月15日 読売新聞)

ネットではロスチャイルドやらフリーメーソンやらの愉快な陰謀論の登場人物としても有名だが、私にとっては週刊朝日の「世界ブリーフィング」と傑作ノンフィクション「ザ・ペニンシュラ・クエスチョン」の人だった。経済的には悠々自適だったり、大学の教壇に立つオファーが来たりするのだろうけど、できればもう一回ノンフィクションを書いてほしいもの。
この人は佐高信と仲がいいが、私は佐高信ではないので(爆笑)「佐高と仲がいい人は全部ダメ」とは言わない。

ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮半島第二次核危機

ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮半島第二次核危機

世界ブリーフィング―同時代の解き方

世界ブリーフィング―同時代の解き方

以下の、「英語を家畜にしよう」という英語肯定論も、賛否はあるだろうが読ませる論文で、自分もこれをきっかけに格闘技の日本発英語情報をより積極的に発信するようになった。
船橋洋一氏が、英語の重要性と、その半面の「適当な使い方のススメ」を語る
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070106#p1

あえて英語公用語論 (文春新書)

あえて英語公用語論 (文春新書)

産経新聞が朝鮮学校とその教育内容について興味深い記事を連発

朝鮮学校13校仮差し押さえ 朝銀破綻で際立つ一体管理
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/101214/kor1012142304007-n1.htm

■「敬愛する金総書記」107回、日米に敵対…朝鮮学校「現代朝鮮史
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100311/edc1003112329007-n1.htm
朝鮮学校補助金で不明瞭接待 ずさん管理浮き彫り
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101206/edc1012060131000-n1.htm
■教科書「写真と絵だけ確認」 福島県、ずさん調査で朝鮮学校へ総額4920万円補助
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/101206/trd1012062015009-n1.htm
朝鮮学校に「総書記忠誠」命令 総連、祝電を指示
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101213/edc1012132102001-n1.htm

■歴史歪曲で北を「正当化」…朝鮮学校の小学教科書
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101213/edc1012132245003-n1.htm

どれも記事内容が真実なら、それへの価値判断で別の結論がある人にとっても、「市民が知るべき情報」であることは間違いない。そういう点で、どれもスクープだといっていいし、来年の新聞協会賞などを獲得してもいいと思う。
しかし、産経の取材力というよりは、相手がつっつくと問題が簡単に出るような存在だったということなんだろうな(笑)。支配する全体主義体制との腐れ縁が骨がらみとなって断ち切れないという悲喜劇。

「記者会見ネット中継(録画も可)」をRENKにお願いしたい。

また『「総書記忠誠」命令』や『朝鮮学校・小学教科書の内容判明』は記事を見る限り金体制を批判する市民団体がおそらく広く会見をしているのに、記事の扱いが他社が小さいだけ、というふうに推測できる。
まあそういう「扱い」も、スクープに含まれるんだけどね。
ある意味RRNKはここ数年、「北朝鮮朝鮮総連に関するウィキリークス」となっている現状がある。
 
んで、RENKや「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(http://hrnk.trycomp.net/)などこそ、記者会見をUstやニコニコ動画で中継する、という手段を活用してもいいのではないでしょうかね。
そう提案したい。
聞きたいし、今よりはずっとひとつひとつの会見が話題になると思う。
というか、先に「○月○日、XXXXの問題について会見する」というのをネット方面にもリリースしてくださいよ。
少なくとも「見えない道場本舗」はそれを紹介する(笑)。


ここで李英和RENK代表が2007年に語った「朝鮮学校論」をプレイバック。

とくに最初の記事に関連して。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070619#p2
朝鮮学校が差し押さえられたというが、学校をそもそも保護者にも内緒で担保に勝手に入れてるんだから救いようが無い。無茶苦茶なことをやって、北に貢いでみついで・・・で・・・こりゃ自己責任、自業自得」
「在日の心のより所というけど、私に言わせれば金正日のより所に過ぎない」

もちろん、人質を取られているから批判もできない人たちがいる。

今は見られないけど、あるブログからの引用。

(略)・・・在日朝鮮人の人々の中には、北朝鮮にいる家族・親族が人質状態にある人も多いと聞く。そういう人々に安全地帯から、声を上げないやつは敵みたいな物言いは全く感心しない。

北朝鮮当局と朝鮮総連は、帰国者を人質にして多額の金品を脅しとっている。

身内に帰国者をかかえた豊かな在日朝鮮人は、その財産を狙われ、2億、3億という巨額の献金を要求された例も枚挙にいとまがない。帰国者をわざと強制収容所にいれて献金を強要する悪質な例も少なくない。在日朝鮮人の財産調べに朝鮮総連が手を貸していることも伝えられている。朝鮮総連北朝鮮当局の恐喝政策の共犯となっている。あなた方はこれら恥ずべき仕事に対して反省を感じないのか。
http://hrnk.trycomp.net/statement.php?eid=00004

北朝鮮拉致問題とからめて、在日朝鮮人を敵視するアサハカな連中も多いが、彼らもまた北朝鮮独裁政権の被害者であるのだ。

そこでも闘う「安哲」氏がいた

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100905#p3
の後半部分でアピールを紹介した「安哲」氏。
自分が、もっとも同時代のアジア人で尊敬する人は、と考えるとこの人がつい浮かぶ。彼が金体制崩壊後にノーベル平和賞を受賞することがあっても、驚かない。
今でこそ闇経済による人、モノの行き来のルーズ化や情報機器自体の小型化・軽量化によって「政府発表以外の北朝鮮の映像」も増えたが、逆にその効果を知らしめたのはこの勇士の、命がけの行為だった。
だが、なによりも、今も無事でいてくれているだろうか。

北朝鮮飢餓ルポ (小学館文庫)

北朝鮮飢餓ルポ (小学館文庫)

もう読みましたか「星への歩み出版」が出した朝鮮高等学校の歴史教科書を。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100424#p3

買うべし、読むべし。

今更ながらウケるので「阿弖流為Ⅱ世」紹介しとくわ

いやー、当方にとってはさんざん使い古されたネタで、今更?なんだが、時代が動けば目に触れてない人もそりゃいるよね。ちょっと別のところで紹介したら再度ウケたので、一応参考資料に。

こっちがオリジナルサイズ
・・・・これが(別の)規制必要論の根拠になっても、おりゃ知らん。
それから、別に石原モデル?の人物が撃たれても、この作品がリベラルな作風とか、そーいうことは全く無い。例えば少年犯罪に対して……まあいいや、基本的にマジメに読む必要ない奇書だから。

阿弖流為2世―龍の系譜を継ぐ者 (GOTTA COMICS)

阿弖流為2世―龍の系譜を継ぐ者 (GOTTA COMICS)

あっ!クニマスって平成版釣りキチ三平に出てたあの魚か!

http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20101216-714285.html

西湖「幻の魚」クニマス 三平も釣った
 すでに三平がクニマスを釣っていた! 絶滅したと思われていた秋田県田沢湖固有の陸封型淡水魚「クニマス」が、約70年ぶりに山梨県西湖で確認されたことで15日、人気漫画「釣りキチ三平」の作者、矢口高雄さん(71)は「これはスゴい」と声を震わせた。2000年に復活した“平成版三平”で最初に描いたのがクニマスだった。将来的には「田沢湖に里帰りさせることが大きなロマンだ」と興奮を隠せなかった。

 矢口さんの自宅の電話は朝から鳴りっ放しだった。「みんなに『おめでとう』と言われました。本当に本当ならスゴイことで、大変うれしい。ロマンを感じる」と顔をほころばせた。世界で田沢湖だけに生息していたクニマスが、富士五湖の西湖で約70年ぶりに発見された。秋田県生まれの矢口さんは特別な思いを抱いていたという。

 田沢湖は戦時下の1940年、発電所建設で水量を保つため、強烈な酸性水で「毒水」と呼ばれた玉川温泉の水をひいた。魚は死滅し、固有のクニマスも絶滅したとされていた。しかし、1935年に山梨県の西湖、本栖湖クニマスの受精卵約10万粒がそれぞれ移植されていた。今回発見されたのは、その時のクニマスと思われ、矢口さんが感じる「ロマン」は、放流から75年の歳月に対してのものだった。

 2000年に「絶対に描かない」と誓っていた名作「釣りキチ三平」を18年ぶりに「平成版」として復活させた。その初回のテーマにクニマスを取り上げた。生きていると信じていたから描けた。「漫画にしたけれど、うそっぱちじゃなかったでしょ? 思い通りですよ」と口元を引き締めた。漫画では三平の亡き祖父が、田沢湖が“死の湖”になる前にクニマスの受精卵500粒を秋田の山奥に勝手に放流し、自然繁殖した設定になっている。矢口さんは「西湖は透明度が高くて、深い湖(最深73・2メートル)なのでクニマスが暮らすには絶好だったのだろう」と推測する・・・(略)

酸性の水が流れ込んで・・・という報道で気づくべきだったな。

新作「平成版」、ついに漫画文庫化!   三平が帰ってきた! 少年マガジンでの連載終了後18年ぶりに描き下ろしされた「地底湖のキノシリマス」が登場。第2巻「天狗森の巨大魚」も同時発売。