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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

産経新聞が朝鮮学校とその教育内容について興味深い記事を連発

朝鮮学校13校仮差し押さえ 朝銀破綻で際立つ一体管理
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/101214/kor1012142304007-n1.htm

■「敬愛する金総書記」107回、日米に敵対…朝鮮学校「現代朝鮮史
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100311/edc1003112329007-n1.htm
朝鮮学校補助金で不明瞭接待 ずさん管理浮き彫り
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101206/edc1012060131000-n1.htm
■教科書「写真と絵だけ確認」 福島県、ずさん調査で朝鮮学校へ総額4920万円補助
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/101206/trd1012062015009-n1.htm
朝鮮学校に「総書記忠誠」命令 総連、祝電を指示
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101213/edc1012132102001-n1.htm

■歴史歪曲で北を「正当化」…朝鮮学校の小学教科書
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101213/edc1012132245003-n1.htm

どれも記事内容が真実なら、それへの価値判断で別の結論がある人にとっても、「市民が知るべき情報」であることは間違いない。そういう点で、どれもスクープだといっていいし、来年の新聞協会賞などを獲得してもいいと思う。
しかし、産経の取材力というよりは、相手がつっつくと問題が簡単に出るような存在だったということなんだろうな(笑)。支配する全体主義体制との腐れ縁が骨がらみとなって断ち切れないという悲喜劇。

「記者会見ネット中継(録画も可)」をRENKにお願いしたい。

また『「総書記忠誠」命令』や『朝鮮学校・小学教科書の内容判明』は記事を見る限り金体制を批判する市民団体がおそらく広く会見をしているのに、記事の扱いが他社が小さいだけ、というふうに推測できる。
まあそういう「扱い」も、スクープに含まれるんだけどね。
ある意味RRNKはここ数年、「北朝鮮朝鮮総連に関するウィキリークス」となっている現状がある。
 
んで、RENKや「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(http://hrnk.trycomp.net/)などこそ、記者会見をUstやニコニコ動画で中継する、という手段を活用してもいいのではないでしょうかね。
そう提案したい。
聞きたいし、今よりはずっとひとつひとつの会見が話題になると思う。
というか、先に「○月○日、XXXXの問題について会見する」というのをネット方面にもリリースしてくださいよ。
少なくとも「見えない道場本舗」はそれを紹介する(笑)。


ここで李英和RENK代表が2007年に語った「朝鮮学校論」をプレイバック。

とくに最初の記事に関連して。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070619#p2
朝鮮学校が差し押さえられたというが、学校をそもそも保護者にも内緒で担保に勝手に入れてるんだから救いようが無い。無茶苦茶なことをやって、北に貢いでみついで・・・で・・・こりゃ自己責任、自業自得」
「在日の心のより所というけど、私に言わせれば金正日のより所に過ぎない」

もちろん、人質を取られているから批判もできない人たちがいる。

今は見られないけど、あるブログからの引用。

(略)・・・在日朝鮮人の人々の中には、北朝鮮にいる家族・親族が人質状態にある人も多いと聞く。そういう人々に安全地帯から、声を上げないやつは敵みたいな物言いは全く感心しない。

北朝鮮当局と朝鮮総連は、帰国者を人質にして多額の金品を脅しとっている。

身内に帰国者をかかえた豊かな在日朝鮮人は、その財産を狙われ、2億、3億という巨額の献金を要求された例も枚挙にいとまがない。帰国者をわざと強制収容所にいれて献金を強要する悪質な例も少なくない。在日朝鮮人の財産調べに朝鮮総連が手を貸していることも伝えられている。朝鮮総連北朝鮮当局の恐喝政策の共犯となっている。あなた方はこれら恥ずべき仕事に対して反省を感じないのか。
http://hrnk.trycomp.net/statement.php?eid=00004

北朝鮮拉致問題とからめて、在日朝鮮人を敵視するアサハカな連中も多いが、彼らもまた北朝鮮独裁政権の被害者であるのだ。

そこでも闘う「安哲」氏がいた

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100905#p3
の後半部分でアピールを紹介した「安哲」氏。
自分が、もっとも同時代のアジア人で尊敬する人は、と考えるとこの人がつい浮かぶ。彼が金体制崩壊後にノーベル平和賞を受賞することがあっても、驚かない。
今でこそ闇経済による人、モノの行き来のルーズ化や情報機器自体の小型化・軽量化によって「政府発表以外の北朝鮮の映像」も増えたが、逆にその効果を知らしめたのはこの勇士の、命がけの行為だった。
だが、なによりも、今も無事でいてくれているだろうか。

北朝鮮飢餓ルポ (小学館文庫)

北朝鮮飢餓ルポ (小学館文庫)

もう読みましたか「星への歩み出版」が出した朝鮮高等学校の歴史教科書を。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100424#p3

買うべし、読むべし。