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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

格闘技PPV、業界が「値上げ」を狙ってる?ボイコットも辞さずの心が必要!→RIZIN北海道がなんと!



まあこれはぶっちゃけ「PPV 高い」で検索したからのエコーチェンバー(笑) 「PPV 妥当」ならどうだろうかね?
ただ、

のリプと引用ツイートを見てもらえば……やはり高いの声が大きい。


まあ、このカードなら高みの見物だけど、ぶっちゃけこの辺に客観的に妥当な料金なんてない。「心理的な相場」によって決まる。

だから、飛び火炎上をふせがにゃならない。そもそもRIZINだって「コロナ(会場集客ができない中で団体を維持する)価格なんです、理解して!」と言いながら、一度値上げした水準を下げる気なんてさらさらないのである(笑)


ゆえに、こういう話。



と思ったら、RIZIN北海道無料配信!!!!

週刊文春の連載「いまだ成らず 羽生善治の譜」が面白い(特に第1~3話のvs米長邦雄が)~藤井七冠誕生…だからこそ。

時間ないのでひとこと記事をいくつか。(※追記 ひとことじゃなくなった)

藤井聡太の七冠王者が誕生しましたが、その前のレジェンド、羽生善治のノンフィクション評伝が週刊文春で始まってる。
これが、将棋を知らない自分でも面白い。

bunshun.jp

〈新連載〉「いまだ成らず 羽生善治の譜」鈴木忠平|第1回
 
鈴木 忠平
2023/05/09
エンタメ スポーツ

2022年2月4日 順位戦A級 8回戦 東京・千駄ケ谷
 2頭の巨大な犬が坂を上ってきた。静寂の中に荒い呼吸が響いた。体高はともに乗用車のボンネットほどもある。だが、何より人目を引いたのは白と黒の対照的な毛色であった。鮮明なコントラストを描いた大型犬はこれから始まる勝負の行方を占うように抜きつ抜かれつしながら、渋谷区千駄ヶ谷に建つ将棋会館の前を通り過ぎていった。2022年2月4日の朝のことだった。

 次第に、将棋会館と向かいの鳩森八幡神社とに挟まれたゆるやかな坂道には人の往来が頻繁になっていく。そのうち幾人かが装飾を排した厳かな会館へと吸い込まれていく。将棋連盟職員や機材を抱えた報道関係者、そして棋士たち。一様に無言で表情は張り詰めていた。この日、会館では第80期順位戦A級8回戦が予定されていた。棋界最上位者たちの戦いである。

 午前9時半を過ぎると、空を覆っていた雲がはれて朝陽が路地の半分を照らし出した。くっきりとした明暗の中、坂を上ってくる者があった。羽生善治であった。

※この連載は週刊文春2023年5月18号からスタートしています。

ただ、自分が「いやー、面白いねぇ。これは読まなければ」と思ったのは、たぶん著者も手ごたえを感じたからこそ冒頭に持ってきた、名人戦米長邦雄名人に羽生が挑戦する話だ。
第三話。


「羽生さん、いかがでしょうか」

 対局室に問い掛けが響いた。互いの鼓動が聞こえそうなほどの静けさの中、返答を待つ沈黙が流れた。

 第52期名人戦第5局は2日目の夕刻になって異例の事態が起きていた。夕食休憩なしで指し継ぎたい――名人の米長邦雄がタイトル戦ではほとんど前例のない要望を出したのだ。あとは挑戦者の羽生善治がどう応じるか。名人戦を主催する毎日新聞社学芸部の山村英樹の頭には疑問と推測が駆け巡っていた。

 なぜ優位に立っている米長がそこまで切羽詰まった行動に出なければならないのか。また、いくら盤外のことにはほとんど執着を見せない羽生であっても、果たして、この要求を受け入れるだろうか……。

 ところが羽生は一拍置くと、すんなりとこう言った。

bunshun.jp

この回が面白いのは、米長が「世間が期待する変人としてのプロ将棋士」を、実際の性格に加えて、かなり意識的に演じてふるまう人だったからかもしれん(笑)。盤外戦を、本当に勝利への執念なのか、ただの愉快犯なのか、って感じで仕掛けるし、それに対しての挑戦者・羽生のリアクションがまたいいんだ。

羽生善治評伝「いまだ成らず」vs米長邦雄

4話目以降は羽生の少年時代とか描いてるから、このテンションが持続するかはやや保留……

まあ逆にいうと、ずっと読み続けるかどうかはともかく


米長邦雄vs羽生善治を描く週刊文春「いまだ成らず 羽生善治の譜」第1~3回は必読!!!
と、これは断言できるわな。
楽天ブックスやDマガジン利用者、図書館に行ける人などは、遡って読んでみて!)

自分の中では例によって「原田久仁信・画」で再生されている(AI使って作れないものか…)し、文章も梶原一騎風に翻案されている。
あとで、本当にその文章にしてみようかな…

「藤子・F・不二雄SFドラマ」裏話をNHKの人が語る(SFマガジン)/2日深夜は一挙4話+特番を地上波放送、配信も

きのう関連記事書いたばかりだけど、あっちが急にまとめて再放送するんだもの。

4話連続再放送

【夜ドラ】藤子・F・不二雄SF短編ドラマ 🈟 おれ、夕子 (NHK総合1・東京)

6月2日(金)
午後11:45~午前0:00(15分) ドラえもんの生みの親、藤子・F・不二雄が描いた刺激的でシュールなSF短編漫画を実写化!BSで評判を呼んだ番組が地上波進出!「夜ドラ」で4夜連続×2週間(全8回)

【夜ドラ】藤子・F・不二雄SF短編ドラマ メフィスト惨歌 (NHK総合1・東京)

6月3日(土)
午前0:00~午前0:15(15分)

【夜ドラ】藤子・F・不二雄SF短編ドラマ 定年退食 (NHK総合1・東京)

6月3日(土)
午前0:15~午前0:30(15分)

【夜ドラ】藤子・F・不二雄SF短編ドラマ テレパ椎 (NHK総合1・東京)

6月3日(土)
午前0:30~午前0:45(15分)

で、この番組が終了した後に、シリーズ直前で放送した番宣特番も再放送されるの。

藤子・F・不二雄のSFワールド探検

[総合] 2023年06月03日 午前0:45 ~ 午前1:15 (30分)

BSPと総合でドラマが放送中の「藤子・F・不二雄SF短編集」。タイムスリップやパラレルワールド、悪魔の誘惑やオバQのその後など、刺激的でシュールな世界をご紹介!

当然、この前の記事のように配信も続いています
plus.nhk.jp

SFマガジンNHKプロデューサーが語った創作秘話。

SFマガジン757号は藤子不二雄SF短編の特集で大きな反響を呼んだが、ここでNHKでドラマ化を企画した川崎直子氏のインタビューが載っている。


以下このドラマについて要約抜粋。


・元々はNHKの局内事情で、45分番組の後に流す「15分を埋めるコンテンツ」が必要になったため。


・2022年にその流れで「星新一の短編を原作にしたドラマを作ろう」という企画が実現した。


・類似の番組に「怖い絵本」という朗読番組もありこれも好評でシーズン6まで続いている。


・そんな制作チームの雑談の中で「藤子・F・不二雄SF短編はすごい」という話が出てきて実際に読んでみてこれは行けると思い実現に至った


・最初の提案者である構成作家の「本多アシタ」がまず10本を選んだが、そこから残酷だったり予算的な問題があったりしたものは外れた。


・選ぶ基準としては他に「今の時代に呼応するもの」があった作品。「流血鬼」はコロナ流行、「定年退食」は高齢化社会……。


・「箱舟はいっぱい」は、Netflixで見た映画に似たもの(「ドントルックアップ」)があって、だから是非やりたいと思った。あとSFと名乗るからには1つぐらい宇宙を舞台にしたいのう…ということでハードルは高かったが「嫌な嫌な嫌なやつ」も選ばれた。核のボタンや、炎上インフルエンサーなどのメタファーにも感じられるでしょ?


・俳優は実力派も、漫画の雰囲気に一致した人も集められたが、何しろ短編なので、そういう人気俳優の「スケジュールの隙間」にキャスティングする。だからギリギリまで待つことになりました。


・ドラマの中では原画と同じ構図のシーンを何箇所か入れたい、というリクエストを監督にしている。特にラストシーンは特に、必ず原作の絵と一致するような構図になっています。

「重版出来!」12巻の新サイト話、担当編集が「ビッコミ」サイト立ち上げたと知って読むと…スゴイ…

ビッコミ関連話、とりあえず最後。この前の記事でもちょっと語ったんだが…
bigcomics.jp

ああ、そこを再掲載してみよう。

そういえば、ヤマウチ氏の担当した「重版出来!」の中盤においても、漫画出版社が新サイトをスタートするっていう展開だったんだけど、それがめちゃくちゃリアルでさ(笑)。
特に、ネットに理解も知識もない上層部をだまくらかして、自分の思い通りに進めようとしたりする展開が(笑)…それでまた上司が、技術部門でも自分と付き合いのある業者をそのまま使わせようとしたり…


安井がWEB漫画誌の編集長に…!

過去のトラウマから、誰よりも利益に対してシビアな安井。
その安井が新たなフィールドをWebに求めた。
「売れるモノしか生まれない場を作る」
「自由でなければ、Web漫画誌の意味がありません」



「今」に合わせた新しい売り方を構築する!

安井が立ち上げたWeb漫画誌で連載を始めた作家、東江。
かつて安井に商売道具にされて潰された作家だが、
社会人になった彼女は漫画の世界にあたらめて飛び込み
心と二人三脚で連載を立ち上げる。
その漫画のテイストが青年誌読者層とは違うため、
単行本を未知の読者に届けるべく
「新しい売り方」を心や販売・宣伝チームで考案することに…!

その巻を振り返ってみよう(紙の本を撮影した画像な点が、我ながらテーマを象徴してて笑える)

この12巻(初版2018年)で、老舗漫画出版社が、本格的な漫画サイトの運営を企画するわけだが…すでにあることはあるが、なんでもかなり古臭いんだって…

重版出来!12巻 新サイト設立へのあれこれ

みんな紙の漫画に愛着があるが、主流が電子になる流れは止まらないし、電子の人気の出方は雑誌の人気とはまた別。出版元に体力がある今(5年以上前の話だけど…)やるしかない。
どこかにモデルでもあるんですかね。

重版出来!12巻 新サイト設立へのあれこれ

しかし、それがなかなか進まないのは、上層部にネットのことがわからない老害がいるから。
いや、本当はわからないわけじゃない。最初に公式サイトみたいなものを開始したのはむしろ彼なのだ。なのになぜ、彼が元凶に…?
どこかにモデルでもあるんですかね(震)

重版出来!12巻 新サイト設立へのあれこれ

へー、老舗漫画出版社のライバル会社は、当時(2018年)、圧倒的に読みやすかったと。どこかにモデルでもあるんですかね(棒)
え、制作会社を変える?

重版出来!12巻 新サイト設立へのあれこれ

いち早く、WEBサイトを立ち上げた君は、制作会社と個人的関係があって、時代遅れになってもそこに仕事を任せ続けた君だ。
どこかにモデルでも……いや、ここまで内容的に過激な展開は、さすがにモデルとかないはずだよ!!
(内容のほうが過激すぎて、読んでるほうが「フィクションじゃないと描けないだろ!」と思うようになるって福満しげゆきの打ち切りネタ以来だよ…)
m-dojo.hatenadiary.com
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そして、社内の政治劇の末に制作の自由を得た編集部は、漫画をスマホなどで見るのに適したソフトを作る新制作会社「フシギ」とタッグを組む。…「謎や未知を意味する、カナ3文字の、漫画表示ソフトを作れる会社」なんて、どこかにモデルがあるんですかね(本気)

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コミックDAYSがはてなに制作依頼

思えば、講談社が大々的に「各雑誌を統合した、巨大で斬新な漫画サイトを作る!」と宣言し(まだ道半ばの部分もあるけど)、その制作過程まで上のようにエンタメ化して、引っ張って行ってサブスクまでやっちゃったのが、2017年の話だったのだな。「エンペラーのサイト見やすいな」とは…


んで、「表示されないトラブル(の夢)」とか、そういう心配事を乗り越えて、無事サイトは開設。

重版出来!12巻 新サイト設立へのあれこれ
重版出来!12巻 新サイト設立へのあれこれ

リアルタイムで購読数とかが表示される。これは新しい漫画の魅力を開拓するツールになるのか、振り回されてしまうのか……



と、いう漫画の担当編集者だったひとが、その版元のフラッグシップ的雑誌を統合した新サイトを5年後に立ち上げて、その責任者になる!

 そんな未来から、この作品のこの部分を振り返ると、すっごく興味がわきませんか。

もちろんこの作品も「ビッコミ」内で,第1話から単話で読めるわけです。

重版出来!

松田奈緒子
土曜更新
日本と韓国でTVドラマ化された話題作。マンガに関わる人々の超骨太人間ドラマ!     

「マンガ」は、マンガ家だけのものじゃない。編集者、営業、宣伝、製版、印刷、デザイナー、取次、書店員…。数えきれないマンガの裏方たちのリレーで、読者の手に届くもの。そう、裏方の熱き想いがあるからこそ「マンガは売れる」んです!日本と韓国でTVドラマにもなった話題作。マンガに関わる一人ひとりの人間ドラマをリアルに描く本作は、全ての仕事人への胸熱エール漫画です!!!
bigcomics.jp

ドラマにもなったね


そして、最終回へ…


格闘技的・武道的には「長い木材vsナイフ」の動画に凄い緊張感…最後はアレだけれども(笑)


いや、これも全く正解だけどね。刃物を持った人間に長い棒を持った人間が「複数」で対処し、正面の人間は威嚇して刃物男の注意を引き付け、後方から制圧!!

これで何も問題ないのだけど、

もし仮に、正面の男性と刃物の男が1 on 1 だったら…そして、あなたが木材男なら、あるいは刃物男だったらどうする?と考えると、かなりいやな緊張感が走る。

まあ刃物ってのは考えにくいから、材木側でシミュレーションしたくなるが、映像にあるように、刃物男が別の手で棒を持って間合いに入られたら…それだけでヤバし。

逆に、のど元に突きつけるのと、顔面前に突きつけるのと、どっちが威嚇・牽制としては効果的なんだろうかね?


もちろんコンビニ強盗とか逃げるのが一番正解で、例えばそれで他者が危害にあっても非難には当たらない、とずっと言われてるけど、岸田首相暗殺未遂事件で周囲の人が取り押さえ、実際そうでなかったら被害は拡大したかもしれないわけで、そう簡単に「逃げればいい」と言えない状況とかもあり得る。


全部机上の空論とはいえ、机上で演習もしない軍隊は、する軍隊より劣るだろう。


「藤子・F・不二雄SFドラマ」前半、地上波放送&NHKプラス配信中。BS見られない層はどうぞ。

見逃し配信で番組が見られます! ※ここをクリック※
5月29日(月)から【夜ドラ】第1週のラインナップはこちら!
『おれ、夕子』5月29日(月)よる10:45~11:00
(再放送)6月2日(金)よる11:45~12:00


メフィスト惨歌』5月30日(火)よる10:45~11:00
(再放送)6月3日(土)午前0:00~00:15(金曜深夜)


『定年退食』5月31日(水)よる10:45~11:00
(再放送)6月3日(土)午前0:15~00:30(金曜深夜)


『テレパ椎』6月1日(木)よる10:45~11:00
(再放送)6月3日(土)午前0:30~00:45(金曜深夜)
www.nhk.jp

NHKプラスで1週間配信中

plus.nhk.jp

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023053130719
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023053030252
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023052929808


このブログでの番組紹介ってかなり自己都合で、自分が見られなくなったらスカパーやWOWOWは一切告知しないし、自分がBSで見たら地上波放送は、まあ…って感じで、現に地上波はすでに3話も放送済みになってしまった(笑)


あ、でも6月2日からまたまた、1話から地上波再放送!!
www.nhk.jp



そして、広島サミットで非核のメッセージは伝わったか、とか、北朝鮮が軍事衛星とやらを打ち上げる、の中…後半第一話(4日、BSP放送)はコレだ。

箱舟はいっぱい

初回放送日: 2023年6月4日

ドラえもんの生みの親、藤子・F・不二雄が描いた刺激的でシュールなSF短編漫画を実写化。6月は3作品(4話)を4日と11日、夜10:50から2話連続放送!

大山(永山絢斗)は隣人の細川(袴田吉彦)から破格の値段で新築の一軒家を譲ってもらえることになり舞い上がるが、妻(さとうほなみ)はいぶかしがる。突然ノア機構を名乗る男(古田新太)がやってきて、ロケットが完成間近なので約束の金を支払ってくれと要求する。さらにある友人によって彗(すい)星衝突の危機から人類を密かに救出する計画があると告げられ、大山の中である疑念が頭をもたげることに。彗星衝突は本当なのか?

6月4日(日)午後10:50 ほか 放送予定へ

ある意味でこの逆の「マイ・シェルター」も、今回は予定はないが、いつか映像化してほしいもの

「ビッコミ」に第一話掲載の東村アキコ自伝漫画、「宮崎県民とチキン南蛮」を熱く描く

続報 昨日話題のアレは
bigcomics.jp
でした。
意外や、はてなブックマークが思いのほかついている。幸先いいのか悪いのか(笑)

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編集長の言。



さて、いろいろ漫画サイトとか漫画アプリの、しかも立ち上げについてはいろいろ申す事ありますが、それは別の機会に。

掲載の作品の中から、この前連載始まったときに書きたかったけどかけなかった話を書いておきたい。
それはこれ。

bigcomics.jp

東村アキコ氏はすでに青春時代の自伝、回想録マンガ「かくかくしかじか」を描いて高い評価を受けている。
そこからさかのぼって、マンガ好きの少女だった小学生時代を描くようなのである。なにしろ、漫画を敷き詰めて、それでベッドを作って寝てたとか、そんな逸話まであるそうだし。

しかし!!
東村アキコ先生ですね、最近こんな作品を描いておられた。2020年の作品……

祖父にツイていたキツネさんの〝シゴキ〟でお金持ちに!?
実在の人物の経験をもとに、東村アキコが書き下ろしで挑む爆笑「起業」ファンタジー


井上正助は旅行代理店勤務のしがないサラリーマン。趣味の食べ歩きと旅で憂さを晴らす日々を送っていた。
そんなある日、先輩と出かけた京都の稲荷神社で、不思議な白狐に出会う。
訝しがりながらも、なぜかキツネに誘われるまま稲荷山の頂上まで上ってしまう正助。
そこでキツネは思いがけないことをささやく。
「ボクは稲荷神社の神様のお使い。キミのおじいさんにツイていたキツネだよ。
キミはおじいさんと違ってぜんぜんお金儲けができていないね」…。

著者自身が出会った「お金持ち」をモデルに描く、商売繁盛、金運を呼び込むための究極の才能とは

いや、先生はさまざまに、「成功」とか「ビジネス」について緻密な戦略を立てておられる。その企画をどうかすると、弟(森繁拓真)に強要するのはよくないが(笑)
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そして、成功者たる先生のもとには、「起業」とか、そういうことを成功した人も多いのだろう。
だけどねぇ…なんちゅうかスピリチュアルでポジティブな、ビジネスに対する「意識の高さ」を問うような……なんとも怪作といえば聞こえがいいが、その実「黒歴史」というか…「先生!大丈夫ですか!いろいろと!」的な、そういう世界で語るようになるのかな、とまで思った一作でした。



それを感じてたから、不安もあったのだよ。
2023年に、ビッグコミック系で少女時代の自伝漫画を描くというが、こういう意識高い話になるんじゃねーか……??と。


だけど「まるさんかくしかく」第一話のテーマは。

東村アキコ、チキン南蛮を語る(まるさんかくしかく第一話)

どこかできいたような……

東村アキコ、チキン南蛮を語る(まるさんかくしかく第一話)

アレのことか?

東村アキコ、チキン南蛮を語る(まるさんかくしかく第一話)

※しかし、宮崎っ子はひらけてるんだね。うちじゃー、小学生で男子から女子の家に電話かけて、取り次いでもらうなんて学校の連絡みたいな万事やむを得ない事態以外はまったく想定すらできなかった。たわいもない地域のうわさ話をするために電話とかするとか、リベラーるだ。


ま、それはともかくアレだーー!!!!
「チキン南蛮」。

そう、ここから、「ひまわりっ」でテーマとなった「むね肉かもも肉か」の大論争まで引き起こす「宮崎県とチキン南蛮」の話であったーーー!

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なお、チキン南蛮については2013年であったか「三省堂国語辞典」が項目として収録したことが話題になった。


その時自分は、「結婚」の項目と、辞書の記述について、まさに5月30日に判決が出て話題になった同性婚の話と合わせて論じたのだった。2013年ということは、10年の節目か!!
チキン南蛮辞書掲載も10年目。
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