東島誠「『幕府』とは何か 武家政権の正当性」
— SATO (@motohikosato64) January 25, 2023
ようやく出版さるたんだ。
No.1277 「幕府」とは何か 武家政権の正当性 | NHK出版https://t.co/5EEyCX7dyz
「幕府」とは何か 武家政権の正当性
武力だけでは権力を維持できなかった。正統性なき政権の、支配の正当性とは何か。
700年におよぶ”武士の政権”について、私たちはどれほど本当に知っているだろうか。「清和源氏でなければ征夷大将軍になれなかった」「”鎌倉幕府”は後世の学術用語で、当時は使われていなかった」などの数々の誤解を正すところから始め、古典から最前線までの学説も総括。「京都を食糧で満たす」ことが正当性の根拠となった古代の「都市王権」から、「法の支配」も意識された鎌倉・室町期を経て、「伝統としての権力」が強調される江戸時代までをたどりながら、支配の正当性がその折々にどうアップデートされてきたのかを、歴史学・政治学・社会学・哲学の垣根を越えて描き出す。日本史を見る眼が一変する、かつてないスケールの歴史書!
思えば、個人的には高校生の時に山本七平「現人神の創作者たち」を読んでから、ずっと歴史の肝として、ここが気になってきたのだなぁ。
そしてこの、矛盾に満ちた”難問”があったがゆえに、日本の学者や思想家はずいぶんと鍛えられてきた。この問題を考察しなければ、そもそも政権の正統性、正当性を問うという発想が、日本ではマイナーなものになったのではないかな。
また同時に、「なんだかんだ言っても、武力で税金を取り立て、兵を動員できないことには権力は生まれない」というリアリズムにも裏打ちされている。
もちろん幕府の正当性をめぐる議論は、幕末の尊王攘夷や討幕論に始まったでは無く、大泉洋…じゃなかった源頼朝率いる半グレ集団が鎌倉を仕切り始め、承久の乱で元エンペラーを島に流した時から既に始まっている。
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著者の過去の著作もいろいろあるようだ。