井岡のボクシング世界王座防衛戦戦を前座にして(というか番組内での放送なので「色物のひざがわり」だな)堂々TBSがお茶の間に問うのが年末の「鬼タイジ」。
人間 VS 鬼
究極のシューティングサバイバル・大晦日決戦!
鬼ヶ島に潜む“ラスボス鬼”を倒せ!
中村アン、間宮祥太朗ら豪華俳優陣も本気参戦!
水谷隼&髙藤直寿&ウルフアロンら金メダリストから
平成の大横綱・貴乃花光司まで…
オードリー・春日、フワちゃん、ジャングルポケットら
バラエティの人気者も加えた総勢20名の精鋭が挑む!!
大晦日のTBSで史上最大スケールのバトルが
繰り広げられる!!今回は、鬼ヶ島に潜む“ラスボス鬼”が、とある村一帯を鬼化…。
森、川、湖、集落、学校などいたるところに100体以上の鬼が潜み、プレイヤーに襲いかかる!
鬼を人間に戻すため、プレイヤーは“特殊な光線銃”を手に、4人1組のチーム対抗戦で挑む。さらに、鬼の中には日本を代表する超一流アスリートや、人気芸能人も…(後略)
この”へっぽこ感”がすごい初期SF設定はまぁいいや。
それより、このついでに以前から思ってたことなんだけどさ……それがタイトルの話。
※ただ、以下述べることは、すでに中学以降はサバゲ―界隈の情報を仕入れていない自分の論考であり、多くの事が「業界ではとっくに常識化している、既にある」or「それが存在しないのは、存在しない十分な理由がある」可能性も高い。
そこを敢えて調べずに「車輪の再発明」を敢えてする一文だと思ってください。
スポーツは数ある中で、基本的にほとんどのものは「やって楽しいスポーツ」であって、「見て楽しいスポーツ」は、その中でもごく一部。ただ、その一部は極めて大きく発展し、世界で何千億円ものマネーが動き、徳には政治をも揺るがすほどの影響力を持ってきた。
サッカー、バスケ、テニス、そして大晦日のボクシング、総合格闘技……。
そして、「これ、他人がやってる、競ってるのを見てたって面白い筈がないだろう」ということで、登場初期には、こち亀で「わしはこのプロになる」というのがギャグになっていた「テレビゲーム」が、いまはeスポーツとして大人気だ。
#こち亀 の名言に学ぶ人生で役立つ思考法
— 漫画ブロガーおじさん編集長@でいりーおーじー (@igmonostone) October 2, 2021
その92…わしはテレビゲームのプロになるんだ!
時代の流れを読もう。
遊びが職業になる時代。もうすでになっている。
前例が無い事は怖い事。視点を変えれば面白くもなる。
誰も踏みしめていない新雪を踏みしめよう。https://t.co/1A6xnks4w5 pic.twitter.com/alBxbld3SK
サバイバルゲーム、自分は銀だまでっぽうを使った時代から遊んだ経験があるが(まあ少年期の数年で終わってしまったが)、【ここから仮説】あれはたぶん、観ても面白いと思うんだよねー。
そもそも軍記もの、コンバットものはエンタメとしても延々と千年二千年語られている。或る時は史書にまとめられ、或る時は体験した古老の語りに皆が息をのんだ。
#歴史秘話ヒストリア #風雲児たち ワイド版2巻まんまの中馬大蔵でワロてしまった。こうして関ヶ原の中央突破は郷中教育に受け継がれたわけです。
— まひろ@ぢっとしている (@__mahiro__) April 11, 2018
島津義久が佐土原にわざわざ立ち寄って豊久の最後を伝えたとか、タダの薩人マッシーンでないところをもっとアピってほしいぞ pic.twitter.com/UcprL4Zx2t
ハンニバルの包囲戦。
橋をたった一騎で守った張飛の仁王立ち。
ナポレオンの騎兵運用。
武田・上杉の「啄木鳥の計」を巡る裏のかき合い。
島津の敵中突破。
関ヶ原での死闘・・・・・・
まあ、こういう感じの「万の軍勢」とはいかないが「Aチームは主力と別に精鋭の別動隊を密かに編成、迂回して背後からの攻撃を狙います。しかしBチームはその隙をついて、手薄になったAチーム主力の総攻撃を…」とか、そういうのをサバゲ―が再現し、それを視聴者が時折「神の視点」或いは「歴史家の視点」から、双方の戦術を鑑賞し、あれこれ「モニター前諸葛亮」として論評する。
まあ、それだと最低でも数十人単位だし、面積も広く…ゴルフ場ぐらいが必要だろう。(あっ、元も含め「ゴルフ場を借りる」ってのはいい案だね)
逆にサッカーから派生したフットサルがあるように、5人vs5人で、体育館ぐらいのところで正面から対峙し、純粋なガンアクション、射撃技術を競うのもいいかもしれない。
そしてまさにゴルフ場と同じで、コースを「設定」すれば試合の展開はいくらでも変えられる。まったく何も防御壁のないところでの撃ちあい、多くの遮蔽物がある中での疑似市街戦……
学校の校舎内の規模で、全校生徒レベルの数でやったらおもしろいだろうな、の妄想の系譜
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素人目に「ネックかなー」と思ってたのは、小さなBB弾がそれぞれにヒットしたかどうかは「自己申告」によるものだという点だが、今回の「鬼タイジ」でもそうらしいが光による判定ができるようだ。
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さらにサバゲ―界隈では、いろいろなルールが提案されているという。チームの中に一人だけ裏切り者がいるという人狼じみたルールとか、
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藤子・F・不二雄さんが提案した、最後の一人が生き残るまで、誰もが味方であり敵である「けん銃王コンテストルール(ラストマン・スタンディングルール)」。
相手を倒した後、かっこいいセリフを言えれば芸術点が加算される「ブラックラグーンルール」というのもあるとかないとか(いや、あるらしいんだけど、ルール名はおれが勝手につけた(笑))
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どうしても、このゲームは戦争の血なまぐさいイメージを抜けきれないから、
鬼タイジでは、「撃つと鬼が人間に戻る」という、あー、いろいろ配慮したんだね的な設定があったけど、そういう工夫もするならすればよい。
…とはいえ。たぶん、このサバゲ―を「見るスポーツ」にするには、たぶん撮影技術がネックになるんだろうな。
体育館とかでの試合なら普通に中継できる。
今回の「鬼タイジ」でもそうなるかもしれないけど、いわゆる「川口博探検隊のパラドックス」で、「迫力あるサバゲ―映像がエンタメ番組になるなら、それはカメラマンが出演・出場してるだれよりも強靭なアスリートである」ということに(笑)。
それにはコストも人的な洗練も必要なので……たとえばゴルフ場を借りての、本格的な戦術アリのバトルだとしたら「撮影用ドローン」を空中に浮かべ、上からの画面で両軍の戦術を見ていくとかになるだろうか。もちろん両軍はその画面を見ることは禁止。
双方は手探りの中で闘う。それを神の視点、あるいは残酷な悪魔の視点で観客は眺め、勝敗に一喜一憂するのだ。
人気を得ていけば、世界中からチームが集まり、ガチで競い合い、高額賞金を優勝チームが得る……なんてことも可能かも。
あっ、そうすると
「アフガン、リビア、シリアを転戦してきたアブドゥラさんチーム」
とか
「保釈中の社長をレバノンに無事亡命させた経験もある、元グリーンベレーのテイラーさんチーム」
とか
「メキシコではその名を知られた麻薬王直属のカルロスさんチーム」
とかが上位を占める・・・・・・・から成立しないのか!!!!
といいつつ、このへんはとっくに行われてるかも?
今やテレビより先に、ユーチューバーが「見て面白くなりそうなコンテンツを映像として流す」は先駆的なことをする時代。あるいは先兵、実験台かもしれないが…
あるね!「サバゲ― やってみた」の映像、やまほど!!
www.youtube.com
www.youtube.com
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あとは、これを推進するような芸能人とかいればいいわけだけど……
いるよね!インパルスの板倉!(ブームの牽引者としてはちと弱い??)
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というか3Dシミュレ―ションゲームとしての集団での銃撃戦は、すでに見るエンタメスポーツ化してる部分もあるのか(むしろそれがあるから、リアルなサバゲ―中継・サバゲ―競技とかが育たないのかもしれない)
あと、最後にちょっと思い出したんだが「高い技術を持つ連中がガチで撃ちあうのを見て楽しむ」って、ゴルゴ13の中でも有名な…あの作品でも有数の、「ゴルゴの互角のライバル」としての存在感がある「スパルタカス」との死闘ってそんな話だったなあ。
ゴルゴ13で好きなキャラクター スパルタカス
— ぬー鳥と仲間たち 脱力系イラスト (@hORnqW75TvaHvC7) October 26, 2017
ゴルゴ史上で東郷に全弾使わせた男は彼のみ。
まさかの東郷のお褒めの言葉。
ゴンゴ動乱の歴戦の勇士。泣ける。 pic.twitter.com/vJvF2SuGYj
えっ、あのエピソードの脚本描いたのってこのひと!???
何でも調べると、発見があるなあ…
ゴルゴ13といえば、大好きな小説家の船戸与一氏が、これまた大好きなゴルゴの一編「鬼畜の宴」の脚本を執筆していたと最近知ってびっくり。
— くにゆき(kuniyuki) (@kuniyukipower) April 30, 2011
インディオの村が虐殺されるオープニング、気骨ある黒人の殺し屋「スパルタカス」…ああ、船戸与一作品らしいわ~と、驚いたあとなんか納得。
SPコミックス第38巻収録。富豪のロスマクドナルドとペテンセンは、退屈しのぎに超一流の狙撃者・スパルタカスにゴルゴを始末するよう依頼し、その世紀の一戦をTVモニターで見物するという遊びを思いつく。決着後、金持ちの道楽のダシにされたと知ったスパルタカスは、富豪二人の始末をゴルゴに依頼するのだった……。
ゴルゴが最も敬意を表したライバルとは?
ゴルゴ13シリーズきっての人気テーマといえば、彼の出生の秘密に迫る「ルーツ編」だ。が、ゴルゴとライバル達との闘いを描いた「対決モノ」も多くのファンを魅了しているはずである。ライバル達との闘いでは、敗れた相手に対してなんの感情も表さないことが多いゴルゴだが、相手によっては敬意を表すことがある。ではゴルゴが最も敬意を表したライバルは誰であったろうか。それは本作『鬼畜の宴』に登場したスパルタカス