どこかの国の、何かの官庁に勤めていた中堅官僚。
何かの拍子に地震と大嵐があり、トラックにひかれて心臓発作を起こし、気が付いたら異世界へ…もちろん完璧に日本語は通じます。
なんかパラメーターが見える能力ももらいました。そして、まったく身元不明の怪しい人間ながら、なんだかんだと上流階級の人間と知り合い、その異世界の国の政治にアドバイスできる立場になりました・・・・・・・
「困ったなあ、南無三!!」
「何か困りごとがあるようですね。普段ならシャワーを浴びて、ジャガイモとサンドイッチを食べてくつろぐあなたが…」「実は王様から、〇〇をやれと命じられて、その基本計画を作らなければいけなくなったのじゃよ。〇〇は、非常に微妙な問題で、本来ならやりたくないのじゃが…、これは王様の目玉政策、1丁目1番地の公約でな…素案まではできているのだが、これが正式に決まったらやらざるを得なくなる」
「なるほど…その基本計画の素案を見せていただけますか?」
「これだが…」
「ふーむ、なるほど…。今回の事業は、〇〇と▲▲が入っていますね。なら、『▲▲をする。【その上で】〇〇をする』と入れましょう。そうすれば、やりたくない〇〇は▲▲が完全に終わらない、ということでいつまでもやらないで済みます。この言葉を入れれば、終わりです」
「なんと!!!」
「そして…〇〇については【本来の〇〇の在り方を議論し】と入れましょう。そもそも論には答えがありません。ずっと”議論”をして実行はたなざらしにすればいいんですよ!!」
「て…天才だ!!!!!」
「南無三!!」
「評判は伊達じゃないな!!」「へ?また俺何かやっちゃいました?こんなの、元居た世界では普通にやってたんだけどな…」
この世界で伝説の「カスミガセキ・ブンガク」の使い手として、この官僚が勇者として語り継がれるのは、まだ先のはなしである……
異世界もの、このレベルで書いてるとラクだね(笑)
これの元ネタは、以前も紹介したこの本。
この前紹介したのは、こういう部分でしたが…
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こういうのを「霞ヶ関文学」と呼ぶそうです。
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・「厳格に」というのは例外があるのが霞が関の読み方。例外を認めないときには、「例外なく」と言う。
・単語の後に「等」をつけることで、事実上何でも入れられるようにしてしまう。
・1000人の人間がいたとする。そのうち、100人を辞めさせ、新たに100人を採用。この場合を「削減」と言う。だから、人数は変わっていない。本当に減らしたければ、「純減」と言う。
・「講じなければならない」と言うのは「講じたいけど、講じられない」と言う状況も許す。また、「速やかに」と言っているだけで、「可及的速やかに」とは言っていないので、しばらく放って置ける。
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あと、途中唐突に出てきた「南無三」その他はこの話
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