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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

アニメの輸出額は「安倍政権下で」4倍超になり、初の1兆円規模を達成した(釣り)

…去年1年間のアニメ産業の市場規模は、6年連続で過去最高を更新するとともに、「海外展開」が初めて1兆円を超えて全体の半分近くを占めています。
アニメーションの制作会社などで作る「日本動画協会」は、国内のアニメ関連会社およそ150社を対象に売り上げを算出し、毎年、アニメ産業に関する市場規模の調査結果をまとめています。

それによりますと、去年のアニメ産業の市場規模はおととしを190億円上回って2兆1814億円となり、6年連続で過去最高を更新しました。

「テレビ」や「映画」など9つある調査項目のうち、最も売り上げが多かったのは海外での映画の上映やゲーム販売などの「海外展開」で、全体の46%にあたる1兆92億円と初めて1兆円を超えました。

また、DVDなどの「ビデオパッケージ」は587億円と前の年の4分の3程度にとどまった一方で、年を追うごとに増えている「配信」は595億円となり、売り上げが逆転しました。

調査結果を発表した「アニメ産業レポート」の増田弘道編集統括は「ここ3、4年で伸びていた海外での売り上げがついに1兆円を超え、国内全体と同じくらいになった。ビデオパッケージと配信の売り上げが逆転……


この話、この記事が話題になった時に書こうと思っていました。
www.newsweekjapan.jp

ここでもかかれている。

…日本の調査会社ヒューマンメディアによれば、日本アニメの海外における売上は2012年の4倍に相当する約10億ドルに達している。


2012年12月に、衆議院選挙を制した安倍自民党は政権に復帰し、安倍晋三が首相に就任。爾来、同じ首相による政権が続いている。
その政権下で、アニメの海外売り上げが四倍になり、海外展開が1兆円をこえた、のである。

以上、ファクトのみ。


…なわけだが、ここからネタばれ。

さて本題だ。
要は、結果的に同一首相の同一枠組みの政権が7年続いているからなんだが(主要先進国においては、珍しいというほどでもない。G7の、独メルケル首相など参照。)ようはその時代に起きたトレンドは、ポジティブであれネガティブであれ、何の数字やトレンドをあげても、「安倍政権下で〇〇は…になった」と言えるし、それは外形的にはファクトだということ(笑)。
観光旅行者増でも少子化の深刻化でも、あるいはケバブ店の増加でもyoutuberの人気上昇でもなんでもいいや。

で、そこに「因果関係」があるかないか、はわからんわ。
というか少なくともアニメ関係は、私は調べてません、すいません。
いや、ジェトロのレポートとか見ればいろいろ載ってるのは知ってるのよ?
www.jetro.go.jp
知ってる上で、敢えて読んでいない。

何もしてなくて、だから因果関係がない、というのならわかりやすいんだけど、逆に何か政策的な手当てをしてる、その場合の因果関係(政権の功績)…となると、さらにわからん。経産省がクールジャパンとか言うてて、一応アニメは売り込んだんだよね、海外に? それをたぶん当事者はドヤ顔でいうわけだよ。クールジャパン戦略が奏功した、とか。だけど、単純にトレンドに乗っただけだった、ほとんどは業界の自助努力だった…ってこともあるかもしれない。因果関係の分析は、また難しくなるからな。

自分は調べない上で(笑)「たぶん政府の後押しとか、ほとんど関係ないんじゃない?」と思うけど、もし「いや、政府の政策も(多少は)後押ししたよ」という根拠があるなら、知りたいものだ(こういう情報収集、増田で『アニメの海外展開、政府の後押しって関係ないだろ?』みたいなタイトルで書けば、もっとレスポンスが殺到したんだろうな…?)



と言うのは、同じように韓流ブーム、の話になると「韓流は韓国政府が金を出して振興したから、世界的な輸出コンテンツに育った!日本も見習え!」と言われてきたから。
これまた、どれぐらい正しい議論なのですかね???

韓流振興の概要
1997年のアジア通貨危機によって韓国がIMF危機という国家的経済危機に陥ると、韓国は経済再建の戦略として文化産業振興を掲げて、1998年に金大中大統領の『文化大統領』宣言に基づき、1999年に、1999年、法律的な土台として『文化産業振興基本法』が制定され、2001年にコンテンツ産業を専門的に支援するための中心的な政府機関となる「韓国文化コンテンツ振興院」が設立され、文化産業の育成と輸出振興のための助成が行われた。韓国内各地の大学にも実用音楽科や映像学科、また専門学校も多数設立され、K-POPや韓国ドラマブームの担い手が育つこととなった[10][11][12][13]。日本のテレビドラマの価格上昇や香港映画の衰退などの追い風も受けて、韓国の俳優や音楽など大衆文化に対する人気が高まってブームが形成された[14][15][16]。この現象が台湾で「韓流熱風」と言い表され、2001年には日本でも「韓流」という言葉が用いられるようになり、韓国に逆輸入された[6]。
ja.wikipedia.org


2010年以降の関連記事いくつか
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あと、夏目房之介氏がまさに初期、そろそろ出版社がマンガ海外展開の可能性に興味を示し始めたころ「契約がザルで、相手にやられ放題ですよ、そこを改善しなくていいの?」と著書で提言していた…なんて本だったかな。
たぶんこれだ。2001年に出た本。

マンガ 世界戦略―カモネギ化するマンガ産業

マンガ 世界戦略―カモネギ化するマンガ産業

どうする日本マンガ? 夏目房之介が世界各地で見た「国際化」に戸惑うマンガ・アニメの現状。「マンガと異文化」「アジアからみる日本」「これからのマンガ」など、脱「カモネギ化」構想つきの世界マンガ論。
第1章 マンガと異文化
第2章 私のマンガ「国際化」前史
第3章 一九九九年、私的マンガ「国際化」元年
第4章 「国際化」の先人達
第5章 アジアからみる日本
第6章 これからのマンガ
第7章 マンガ・世界・戦略
こういうひとなら、功労者として扱って問題ないのだろうけれどな。

おまけ 実はもっと大きい話もあって。

これもエビデンスとかはない印象論。
民主主義&資本主義国家での、政権の成功とか失敗(長期政権か短期政権か)は、4割ほどは本当に政策やトップの資質が問われることもあるが、過半数の6割は
・ある政権が誕生する。
・その時の、自然循環的な景気(特に失業率とか)の良い、悪いとぶつかる。
・政府はいろいろ経済政策もするだろうが、実はそれほど効果はなく、景気は景気で自動的に回る。
・それで偶然、いい時期にある政権は高く評価される。その逆もしかり。


こういうので、けっこう説明が付くんじゃないか、と思われ。
フランクリン・ルーズベルトの「ニューディール政策」は経済を好転させる効果が本当にあったのかね、という話は以前から議論のまとで、「効果なし。恐慌脱却は『第二次世界大戦』の結果」みたいな研究もあるんだよね?