新型コロナウイルスの感染者数が減り始めた。感染力の強いデルタ株の影響もあり、新規感染者数は一時、全国で1日2万5千人を超えていたが、半分程度になった。ここに来て減少に転じたのはなぜなのか。
「増加要因がある一方で、低下させる要因もある。そのバランスのなかで低下のほうが強くなると(感染者数が)下がっていく」
「結局理由はわからんから、いろいろ推測して言ったもん勝ち」という事だけわかった(笑)。
だから拡大の「なぜ」も分からんわけで、もちろん「デルタ株」が感染拡大力が強いとの大前提の上で、要因は五輪か夏休みか甲子園か音楽フェスか…
で、まあ言いたいことは、この仮説の再論です。
仮に「偶然」…というか、「ある程度、周期によって増えたり減ったりしてるだけ」という、仮説を持ってくる。
ただ、そこから
「コロナ患者が増えて、多い時は有権者の現在の政権を見る目が厳しくなり、コロナ患者が減少していくと、現政権を見る目が寛容になる」という傾向も感じるんですよ!この2年!!印象論ね。細かく見て言ってるわけじゃない。
ひょっとして、菅義偉政権、あと1,2カ月、総裁選や衆院任期満了といった政治カレンダーがなく、だらだらとやっていけば、このコロナ感染者ペース減少が…政策のせいかどうかは全く関係なく、好感をえて、内閣支持率は上昇してたかもしれない。
そこは運だ。
しかし!!そして!!!
ひょっとしたら、総裁選を経て誕生するだろう自民党新総裁・新首相は、ちょうどコロナ感染者が減少傾向のトレンドの中で誕生し、そのトレンドのなかで衆院選にぶちあたるんじゃないか、という気もするんですよ!!もちろん、新型株で波があれこれ動いたり、新しい波とぶつかるかもですけど!!!
同じようなことを、「景気」で考えたことありました。
日本とかより、4年ときっちり定まっている米国大統領で感じるのだけど、政策をあれやこれややっても、景気に多少の調整はできても基本の部分は変更できず、まったく政治と無縁の世界で好景気や不景気の波があるんじゃないかと。その波に、運よくぶつかれば経済政策が評価され、その逆ならぼろくそ言われると。だけど、それは全部、日程と同偶然ぶつかるか、だけでしかない、とか・・・・・・・・・・
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なぞの感染縮小が、数週間前だったら、菅義偉首相は手ごたえを感じ総裁選に再選を目指して出馬したかもしれない。
しかしその結果、総裁選の報道増加や新首相ご祝儀ムード無しで衆院選を迎えたのかもしれない。
逆に、感染縮小の波がくるのがもっと遅く、選挙の最中にぐんぐんと悪化が続いたら、現政権・与党への批判が増え、政権交代まで至ったかもしれない。
そして新政権誕生から、縮小の波が来たら・・・・・・・・・
むかし、「竹下カレンダー」という政界神話があり、竹下登は何年〇月にX県知事選があり、XX月に補選があり、その後に総裁任期が…みたいな政界の”日程”を読み解く力がすごく、そこで布石を打っている、というものだった。
それを聞いた時に「いやあ、その日程を読み解く力はすばらしいだろうけども、政策や理念を競う本来の政治とは程遠いだろう。そういう政治屋スキルより、もうすこし、そういう「本来の政治」に注意を払う政治家が望ましいよな。」と思ったのだったが……実際のところ、こういう「日程」に政治は大きく左右されていくしかないのだろうな。
しかし、コロナの「波」は、あらかじめ日程の読めないランダムイベント。この後の新しい波が、衆院選前後(そして臨時国会前後)の日程や政局を直撃するかもしれないわけで、そうなれば何とも測りがたい。
さてカナダ(こちらはトルドー首相が結構強引に解散に踏み切った)、ドイツの総選挙もまもなくだが、どうなるか。
9月20日 カナダ総選挙
9月26日 ドイツ総選挙
9月29日 自民党総裁選