INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

やたら宣伝してる「toomics」の作品があまりにも下らん…のだが、これが実は着々、世界標準化(らしいよ?)

m-dojo.hatenadiary.com
を契機に「ネット漫画」について少し知識を再編成しようと思うのだが、そのついでに言っておきたい話。

最近、はてなブログの中に広告でやたらと登場している「toomics」というサイトがあるんだけど…このブログでも、たとえばAmazonの書影を二つ張り付けるとまんなかに紹介が入ったりするあざとさでさ。

toomics.com


toomics.com

toomics.com


戦略がぞんざいなのか、英語版の広告とかもでたりする

toomics.com



で、いちおー見たりしたけど、どれもこれも、少なくとも「広告で押している作品」はほんとうにくっだらねえ作品ばっかなんですよ。

それは俺の履歴やら、ブログ掲載の記事がどうこうでそういう作品が選ばれてる?? ということはいくらなんでもないと思うんだけどねえ。だとしたら恥辱なレベルだ。

しかし!!!
さすがに、世界でメインのスタイルとなろうとしている(との説がある)ウェブトゥーンがだ、本来はこんなレベルじゃないんだろう。


toomics.com

にある一覧、この中には、日本でメジャー出版社が供給する漫画の傑作にも劣らない、そういう優れたコミックがあるはずだ・・・・・・と思う。
だれか、いい作品があるというなら教えてください


だけど、一番テーマ的には自分と合うと思ったこれでさえ、途中でなあ・・・
https://toomics.com/jp/webtoon/episode/toon/2053toomics.com


ただ話が前後するけど、上の「くっだらねぇ作品」は、「たとえば日本の漫画で、そんな作品は見たことないレベルのくだらなさですか?」と言われれば、そんなことないわけだよ。
どれもこれも、むしろ「日本でダメだったくだらねえ作品を、また見せられるようなくだらなさ」なんだわ。

あれ?つまり「日本マンガの水準に既に達している???」そうなんだよ、そこがパラドックスなんだよ!!
さらにいえば、そもそも描いてるのが日本人かどうかも良くわかんないの多し。描き方が似てるのを利用して、登場人物の名前だけ日本化したりしてねえだろうな?というのもある。

作者名を丸々信じるならこの作品は「パク・ジンジュン」が書いているのだが、「MADE IN JAPAN」とかが小道具に出てきたり。
https://toomics.com/jp/webtoon/detail/code/96907/ep/0/toon/4724toomics.com



待て待て、まずは「ウェブトーンとは何か」をおさらいしよう

ウェブトゥーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

ハングル: 웹툰
英語表記: Webtoon
テンプレートを表示
ウェブトゥーン (韓国語: 웹툰、英語: Webtoon)とは、韓国発のデジタルコミックの一種である。当初ウェブトゥーンはその他の国では人気がなかったが、スマートフォンやパソコンで漫画が読まれ、国際的に人気が高まった。

デジタルコミックの人気が高まっていったため韓国の漫画出版数は減少し、現在ウェブトゥーンとしてリリースされたものは出版物と同等になった[1] 。Comico、XOY、LINEマンガは日本のウェブトゥーンを配信する唯一の日本のウェブサイトである。


目次
1 フォーマット
2 ウェブトゥーンポータル
3 脚注
4 関連項目
フォーマット
ウェブトゥーンは従来の漫画およびウェブコミックと三つの点で異なる。まず、複数のページではなく縦長のストリップで、各章、エピソードが公開されているため、スマートフォンやコンピューターで読みやすくなっている。次に、アジア諸国の場合、このウェブ漫画は物理的な形で出版されないため、一般的な白黒の漫画と違い、カラーになっている。そして、音楽やアニメーションのある章も存在する。韓国の場合、オンラインの出版物には異なる検閲法があるため、ポルノに関するテーマの韓国の漫画がウェブトゥーンとしてリリースされるようになった。


ja.wikipedia.org


これでも端的なまとめなんだけど、俺なりに、ほかの情報を加味して、
さらにざっくり要約

・ウェブトーンとは、韓国発のデジタル漫画の「総称」である。『漫画』『コミック』と同等に『ウェブトーン』がある。
・形式的特徴は、縦長にヒトコマずつ、上から下に読んでいく。これは携帯、スマホタブレットに合わせた形式。
・そして、スマホのあるところに、積極的に海外進出し、無料で読める為、いま、世界で大きくは「マンガ?MANGA?COMIC? ああ、コリアが本場のウェブトーンのことだろ?」という、デファクトスタンダードの移動、革命が起こりつつある(という説がある)


専門家も、こう見ている。

このウェブトーン、たとえば昨年、さらに1社がサイトを日本でオープンさせるぐらいには隆盛なのだ。
それも、さっき示したように「英語版」とかも作っている。
ただ、そのクオリティがなあ…

2019-12-12
日本語サイトがオープンいたしました!

読者の皆様、大変お待たせいたしました。

ついにToomics日本語サイトがオープンいたしました><!

弊社は全世界の皆様に一歩歩み寄るため、多言語配信を行っています。

これからはToomicsの多彩で素敵な作品を日本語でもお楽しみください!

話題の作品がもっと身近に感じられるはずです。

今後もToomicsの発展した姿をお見せできるよう、努力してまいります。

何卒、よろしくお願いいたします。​

toomics.com

ああそうだそうだ、「神之塔」ってのが人気だったそうですね

ウェブトーンが国際的に知名度や人気を増している、というのは、この紹介の中で、目につくようになったんだっけ。

◆韓国の『HUNTER×HUNTER』!? 複雑であざやかな伏線と練られた試練/ゲームの連続に驚け!

■『神之塔』(作:SIU) LINEマンガで配信中
塔の頂上に登ると願いが叶えられる……すべてを手に入れられる。そんな塔の頂上を目指す少女ラヘルによって、暗闇に閉じ込められて生きてきた人生から救われたと信じる少年・夜を主人公にしたアクションファンタジー作品だ。

塔を登っていく途中ではHUNTER×HUNTER』のハンター試験のようにさまざまなテストが各フロアで課せられ、それをクリアできない者は脱落していく。塔の外部からやってきた例外的な存在である「非選別者」――塔の内部で育った者たちからは警戒される――の夜は、塔で出会った仲間たち、そしてラヘルとともに塔の頂上を目指す。

張り巡らされた伏線、階層ごとに様相を変える塔とそこで用意されている仕掛け/ルールに凝った試験、夜の盟友となるクールで頭の切れるクンやケンカっ早いワニのラークといった魅力的なキャラクターたちによるチーム戦、塔の王ザハードの姫同士の勢力争い、意外な人物の裏切り……と、とにかく話がめっぽうおもしろい

https://news.yahoo.co.jp/articles/c4688c89c9d628a49c3a5c5876f54579724c0e9dnews.yahoo.co.jp

 『神之塔』は韓国のNAVER WEBTOONで2010年に連載が開始され、その後、日本のLINEマンガや英語版のLINE WEBTOONなどでグローバル展開して全世界累計閲覧数45億ビューを突破。(略)… 韓国ウェブトゥーン発の映像作品と言えば、「ピッコマ」で読めるユン・テホ『未生』は韓国で社会現象と言えるほどヒットした(日本版のドラマも作られた)し、『恋するアプリ』Netflixでドラマ化された。LINEマンガで読める『神と一緒に』は映画化されてやはり記録的なヒット作品となり(日本でも『神と共に』というタイトルで公開されたほか、日本では同名作品として日本式の白黒ヨコ描きマンガでリメイクされている)、『女神降臨』はドラマ化が決まりキャスティングに関する噂や議論でネットが盛り上がっている。
(略)アニメの第1話が公開されるとアメリカのTwitterリアルタイムトレンド9位に入り、有名コミュニティサイトreddit内の週間アニメランキングで1位
https://news.yahoo.co.jp/articles/37aa916e80e0296e5c6cf4e66979660906a5af57news.yahoo.co.jp


韓国の「HUNTAER×HUNTER」という紹介の仕方は期待も高める一方、「そんなに連載中断してんのか」と思わせるパワーがあるな(笑)。
しかし、このへんは自分が以前から持っていた興味の方向性と同じだ。
過去の記事から…


…令和の時代は別に、「日本に影響された」というわけじゃなくて、たとえば日本がハリウッドの話題作から刺激を受けるのと、中国や台湾、韓国、タイが刺激を受けるのとは同時期、リアルタイムの話になったのだろう。
進撃の巨人」や「鬼滅の刃」が面白い!!とフォロワーが生まれるのも、日本で生まれるのと南米で生まれるのとでは同時進行になる。


だから、まあなんでもいい…いま日本で「受けてるなー」と思うようなサブカルのジャンルは、
おそらくどの国にでもある。(もともと日本発祥でもないだろうし)

異世界もの」もあるし、さらにはそのジャンルの中で異世界内政チートも、異世界グルメも、パーティを追放されたやつの復讐もあるはず
ミステリーでは異能探偵も日常の謎イヤミスバカミスもバディものもある(推理小説というものの輸入も、そもそも中国のほうが早かった)
「悪役令嬢」ものとかもある。幼馴染とつかずはなれずの会話劇、とかもある。ツンデレもある。魔法少女とかもある。
BLも勿論ないはずがない。
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推理小説の、特にトリックとかを考える能力は、世界に遍く存在しているだろう。
・だから例えば、「名探偵コナン」が人気の中国から、天才的なトリックを考える名作家が出てもおかしくない…というか、既に出ていて、日本で知られていないだけじゃないか?
・ミステリー以外でも、こういうサブカルは相互に影響を与え、反響を呼びながら各国で育っているはず。
・日本独自のようなサブカルのあれこれも、例えばそのまま使えって違和感のないぐらいのものが、意外な国から生まれるだろう…

発想を転換すべきで、サブカルチャーにおいて日本で流行っている何かがあれば、それの「各国版」がある、と考えてあたらずとも遠からず、なのではなかろうか。
「中国の星新一
「韓国の田中芳樹
インドネシア米澤穂信
「タイの夢枕獏
が、われわれは知らないだけでたぶんいるんですよ。そして、一読すれば驚くようなクオリティの、ショートショートや架空歴史小説や「日常の謎」や格闘家の決闘する小説などを書いているわけです。
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「韓国のHUNTER×HUNTER」「HUNTER×HUNTERみたいに休載が多いおもしろい作品が外国にある」はついにか!!という感じ。
(まぁ、その記事を書いてた時は既に連載されてたんだけどな!!!)




つづく。実はいろいろ、ほかに褒めるところも、似た所もあるねんで。

その後、こんな記事も書いた。
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Webtoon Yeonnom Ost Part.1

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