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の、続きをかいてみよう。
上の記事では、こういう話をかいた。
…いちおー見たりしたけど、どれもこれも、少なくとも「広告で押している作品」はほんとうにくっだらねえ作品ばっかなんですよ。
それは俺の履歴やら、ブログ掲載の記事がどうこうでそういう作品が選ばれてる?? ということはいくらなんでもないと思うんだけどねえ。だとしたら恥辱なレベルだ。
しかし!!!
さすがに、世界でメインのスタイルとなろうとしている(との説がある)ウェブトゥーンがだ、本来はこんなレベルじゃないんだろう。
…上の「くっだらねぇ作品」は、「たとえば日本の漫画で、そんな作品は見たことないレベルのくだらなさですか?」と言われれば、そんなことないわけだよ。
どれもこれも、むしろ「日本でダメだったくだらねえ作品を、また見せられるようなくだらなさ」なんだわ。あれ?つまり「日本マンガの水準に既に達している???」そうなんだよ、そこがパラドックスなんだよ!!
そこから話が展開していって、「神之塔」という、HUNTER×HUNTER並みに伏線を張り巡らせ、世界的にも人気になった作品がある、ということが分かったりした。
ただまあ、それはそれとして、いま、その辺を漂ってる(という言い方もあれだが、)現在進行形のウェブトーンで、「読んだら面白いじゃないか」というレベルの作品はあるか?、これをあらためて探すと…
前記事のコメント欄でこんな情報を頂いた。
好みに合うかどうか分かりませんが、僕が唯一気に入ったwebtoonマンガがこれです↓
鶏龍仙女物語
休暇で田舎に行った若い学者二人が、茶店のお婆さんが温泉に入るところを見てしまうんですが、なぜかお婆さんが若く美しい姿で見えてしまう。
実は二人の内一人がお婆さん仙女の旦那さんの生まれ変わりで···というお話。
僕はwebtoonはどれも登場人物の性格が受けつけなくてダメなんですけど、これはみんなほのぼのした性格で最後まで楽しく読めました。
縦に長い形式もちゃんと活かされてるし、絵も話もいい感じに力が抜けてて心地よいです。
こちらも、いろいろ見てみました…といいたいところだが、ちょっとみちゃ、うーんという感じですぐやめて…の繰り返しです。
その中で、比較的、読むに足ると思わせたのは…
アイドルと君と恋を
global.toomics.com「消えてやる!」
嘘で偽りのアイドル生活に嫌気がさした
KEI-Dは、離島へと逃亡するが…?
・・・・・・・・・・いやわかる。
「アイドル、有名人があまりの忙しさにストレスためて失踪。その逃げた先で、正体を隠して普通の人と知り合いになり、癒されて…」
って、何度読んだか、そんなのは朝食に食べたパンの枚数を覚えていないのと同じだ。少なくとも藤子・F・不二雄漫画でもよく見たし、そもそもローマの休日だし!!!
…だけど、まあ、舞台設定とか、心理描写とかに、工夫というか努力を込めていて、なんというかウェルメイドな評価みたいなものはできるんじゃないか、と思うのですよ。
どういう仕組みか把握しきれてないのだけど、この種の漫画は「見るのにコインが必要」→「アプリを入れればアプリ経由で見られる」→「無料で見られる」に徐々に変化していくらしく、現在9話まで無料で見られる由。
さて、その上で第二部
ウェブトーン漫画、作画も修正して無理やり韓国の話を日本を舞台にしてないっすか???
そうなんじゃないか??と思わせる作品はヒジョーにたくさんあるんだけど、あっちもプロだから、いろいろ修正はしてる。
たとえば上の「アイドルと君と恋を」も、そうなんじゃないか?と疑ってるんだが、見た限り証拠は発見できなかった。
だが、見ていくうちに、ついにそれを発見したのだよ。
リターン~ある外科医の逆襲~
yuin Kidari Studio
Kidari Studio, Inc. ドラマ
いいね369,018いじめや借金まみれのつらい人生を歩んできた外科医「五十嵐・徹」。死を決心し一人酒を飲んでいると、不思議な女性に一杯の酒を勧められ、そのまま眠りにつく。そして目を覚ますと中学生になっていた。人生をやり直すチャンスを得た徹は、体を鍛え、必死に勉強する。目標は苦労ばかりの外科医ではなく、稼ぎのいい整形外科医だ!
ふつうなら「勘弁してください」と回れ右な設定だが、またこれも広告でイチオシだったこと。
そして、こういう予備知識があったのだ。
「韓国の『転生もの』では、現実世界から異世界への転生より、現実世界からもう一度現実世界に転生(※その結果、時間を遡ることが多い)し、最初の人生の知識や失敗経験をもとに成功する、という設定が多い」と。
野球小説:https://t.co/yGfZ6qReR3
— 손지상(孫 志尚, Son Ji-Sang) (@doskharaas) 2018年10月29日
『레벨업 에이스(レベルアップ・エース)』です。
あらずし: PS4らしきゲーム機で最強の野球選手データを揃えたリ=セ・クァン(이세광)はひょんなコトで高校時代に精神だけ飛ばされ、ゲームデータそのままの能力を持って野球に再び挑戦する
医療小説:https://t.co/y8WAFJborP
— 손지상(孫 志尚, Son Ji-Sang) (@doskharaas) 2018年10月29日
『레벨업 닥터 최기석(レベルアップ・ドクター・チョェ=キ・ソク))』
あらずし:
過去に生き返った医者がステータスウィンドーを見る能力と未来から持ってきた経験で最強の胸部外科医を目指す。
尚、こういった小説は、現代ファンタジー >> 専門家もの と呼ばれます。ゲーム性やファンタジー設定を基本構造にし、毎話を痛快さと蘊蓄で持っていき、人気が有ると10巻以上はザラに続きます。
— 손지상(孫 志尚, Son Ji-Sang) (@doskharaas) 2018年10月29日
日本でも、主人公の能力がゲームのような「レベル」や「スキル」で表されるファンタジー小説が増えています。しかし、そういった小説の舞台は剣と魔法の異世界に限られていて、現代の日本を舞台にすることは少ないです。だから、韓国の現代ファンタジーや専門家物の情報は、非常に新鮮でした。
— カスガ (@kasuga391) 2018年10月29日
あっ、これ日本で言えば「ターン」や「遥かな街へ」になるんだな。タイムスリップと転生の違い、とかは今はおいておこう。
とにかく、そういう知識があったから「これはさすがに韓国が舞台で、韓国の人が作者だろー」と思ったら…少なくとも人名や学校名、看板や酒壜などの小道具も日本風になってるわけ。
これも、「韓国の漫画を日本を舞台に修整してる!」という確信は得られずか…と思いきや!!!
にしてもだ、なんでそういうことをする必要があるんかね。時代は明治か。黒岩涙香か。
…涙香の翻訳・執筆スタイルは翻案。原文に忠実な翻訳と違って、翻案では逐語訳に縛られず、読みやすい文体で日本流の文章が書かれる。涙香は翻案にあたっては、原書を読んで筋を理解したうえで一から文章を創作していた、原書を一度読んだら、あとは二度とページを開かず、記憶にまかせて執筆するのだと言い切っていた、ということだ。
たとえば代表作の『巌窟王』はアレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』を翻案したものであるが、そもそも表題が冤罪により地下牢に幽閉された男が悪者に復讐するという筋書きを端的にイメージさせる『巌窟王』へと変更されている上、主人公エドモン・ダンテスが団友太郎に、悪役ダングラールが段倉にと、登場人物の名前も日本名に変えられている。そ
明治の怪ジャーナリスト黒岩涙香の翻案小説『生命保険』を読んで-生命保険研究者の「生命保険」読書録- |ニッセイ基礎研究所
というか、逆に70-80年代の日本漫画やアニメ(海賊版多し)は、あっちで力業で「舞台は韓国」と修正していた、とも聞くが。
さらにいえば、作者名もわざと無国籍風にしてるだろ。
…とはいえ、それは需要、受け手の問題やもしれぬ。
ウェブ漫画である以上、閲覧データはかなり明確であると思う。少しの修整で舞台がなじみある自分の国になり、その結果として閲覧数が伸びるなら、それもやむなしかもしれない。
前にも書いたように、ウェブトーン漫画は日本とか韓国だけでなく、中国や英語圏でも展開されている。そこでもたとえば人名、舞台がその地のものになっているなら、それはそれ。
ただ、日本の場合、たとえば「嫌韓」がそれに影響しているとしたら・・・・・・・
だがなあ、かりに8割ぐらいが、「どうせならなじみの深い日本を舞台に修整してもらったほうが読みやすい、親しみがわく」という意見であっても、少数は、当方のように「韓国で描かれた漫画なら、背景や小道具も含めてそのまま掲載すればいいじゃん」と思ってないかねえ。
あと、特筆すべきなのは、やっぱり「マンガ」は、たとえば韓流ドラマと比べても修正が効くし、ちょっと工夫すれば日本人が描いた漫画か韓国人が描いた漫画か区別がつかない、という前提条件だ。
異世界ものならともかく、現実社会を舞台にしてなお、そうなのだから。
漫画というフォーマットで、絵柄も含めて「日本風」がひとつの型になっていることも大きいが、そもそも日常の慣習が似ていることも大きい(アジアにおける先進消費社会としての共通点も。これは台湾なども含む)
「大事なお客さんがやってきたので、裏庭で羊を一頭ほふって、目玉を含めた頭の部分をお客様に出しました」
みたいな漫画の展開じゃ、さすがに日本を舞台にしたときにやや違和感が出てくるものな(ややじゃねえ)。
ウェブトーンの技法の話題として、ついでにこちらもお読みありたい。
そもそもいま、ウェブトーン漫画はどこ行きゃ読めるのか
manga.line.me
…の中の「LINE WEBTOON」なのかな?
https://manga.line.me/search_product/publisher_list?publisher_id=Z0000013
www.comico.jp
コミコは、ふつうの日本風漫画とウェブトーン漫画の混在なのかな?
toomicsはぜんぶウェブトーンなのかな?
ほかにもサイトがあったらご教示ください。また、この作品は読むに足る、というウェブトーン漫画があればそちらも名指しで教えてください。
追記 ブクマより情報
id:ta-c-s
Wikipedia( ウェブトゥーン - Wikipedia )には日本のWebtoon配信ポータルとして6つ挙がってるけど
/ピッコマ=kakao(韓国資本)なので版元の方針としてのローカライズだろなぁと
こんなノウハウまでできているとか
日韓どちらでも人気があり、二国同時配信(ピッコマとカカオ)をやっている東村アキコさんの『私のことを覚えていますか』では、背景や小物を複数パターン用意しているようなのですが、韓国側から見て日本がおいしい市場になれば、絵の差分を用意するケースも出てくるかも、とか考えます。 pic.twitter.com/Kk4MtCExs6
— ジョー猫 (@korenkan) June 6, 2021