先週からピッコマで連載が始まった『怪』。絵柄は古いものの筆致に安定感があり、武侠モノの知識が豊富そうなので、作者はかなりのベテランなんだろうと思って調べてみたのだが。 https://t.co/8SFYwGOvlY
— ジョー猫 (@korenkan) January 27, 2021
記載されている作者名は一つで、「Ya sel rok」。これで検索しても有意な情報が出てこないので、掲載元のMr. Blueに飛び、ハングルの表記を確認すると、「야설록」とある。検索すると、韓国では非常に有名なベテラン武侠小説家で、漫画原作者のよう。https://t.co/bhgP9fsRAX
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
という情報が分かったのは良かったのだが、この作品の作画者が誰なのかが分からない……。
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
Mr. Blueのページを見ると、作画者も原作者も야설록になっているが、作画はほかに誰かいるよね……? スタジオ形式でやっていて個別のスタッフの名前は出ないということなのか?https://t.co/KX4VqJLnJW
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
作者の情報が出ない、というのは例の出版社が権利を持ってるパターンなのかしらん
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年1月27日
機械翻訳で読んだ感じ、原作者が漫画制作会社を起こしているようなので(現在残っているかは分かりませんが)、そこがまるっと権利を持っているのかも、と推測していますが、よく調べてみないとわからんですね……。ぼくはハングル全然読めないので、調べるのはかなり大変そうです……。
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
日本人からすると、韓国の固有名詞は覚えにくいと思うので、舞台を日本に直すのはやむなしかなと思うものの、お母さんがチョゴリを着ていたり、自衛隊が徴兵しているようにしか見えない作品を目にすると、「もう少しなんとかならないのか」と思ったりします。
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
そういえば、ご存知かもしれませんが。つい最近、ピッコマで『伯爵家の暴れん坊になった』という作品が急に配信停止になる事件がありました。原因は正式に発表されていませんが、翻訳時に固有名詞を日本風に直したことで、原作の大事なニュアンスが損なわれたのが原因ではないかと言われていますね。
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
そんなことが。直しても大丈夫かどうかなんて、連載最初の段階じゃわからないよなあ(笑)https://t.co/MAC4B61De0
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年1月27日
にしてもそのタイトルを見るたびに、その種の設定は一種の「国際連帯=共通フォーマット」になってるなあと思います。https://t.co/noigES82Hp
ローカライズは難しいですね。西洋風ファンタジーは比較的問題が少ないですが、『伯爵家の〜』のようなことが起こることもあり……。ローカライズ時の監修やチェックを強化するのが一番でしょうけど、地味にコストが増えて、翻訳される作品が厳選されそうです(個人的には数が多い方が嬉しい)。
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
異世界転生、悪役令嬢、パーティ追放やらを「いかにも日本的な…」とか「日本社会の現状は…」とか社会学的に一席ぶちたくなりそうだけど、その設定が一種の<世界共通語>で、人気作は外国発、なんてことはままありそう。「武侠」だって中国香港らしさの前にアジア標準だろうし
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年1月27日
ピッコマやLINEマンガで人気の異世界作品の名前でGoogle検索すると、検索候補に「なろう」がサジェストされることがあり、「この作品が日本産で、小説家になろうに原作があると勘違いして検索した人が結構いたんだろうな」と察せられることがあります(笑
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
SFがそうであったように、この種の設定によって【ローカルの呪縛を飛び越えられる】面もありますよね。スマホ経由のウェブトーンが拡大すれば、このジャンルの優れた書き手がセネガルやクロアチアやパナマから出てきても全然おかしくない
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年1月27日
その通りですね。最近、半ば冗談、半ば本気で「経済発展の著しいアフリカにスマホのマンガ・小説アプリを普及させたらとんでもないことになるかも。ナイジェリア映画とか最近すごいし」と言ったりします。
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
大変有益なお話を頂いていますが、ついでに以前からの疑問を…『小説のネット投稿小説も世界中で行われ、どの国にも「なろう」(的なもの)はあるのでは』と思うのですが、たとえば韓国・中国・米国で「なろう」のような「ここが代表的な小説投稿サイトだよ」と衆目が一致するような所はあるのですかね
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年1月27日
どうでしょう。これまで調べてきた感じ、韓国のkakaoや、中国のQQ閲読などは、それぞれの国で有名な「小説サイト」として認識されてそうですが、「投稿サイト」というと違う気がします。日本の小説家になろうとは立ち位置がだいぶ違う気がします(全て無料で読める媒体が1強状態なのは特異かも……?)
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
中国や韓国のネット小説をボソボソ調べているが、まだ基本的なことすらよく分かっていなかったりする。腰を据えて現地の人に話を聞かないとなぁ。
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
自分が「投稿小説」についていろいろ考えた記事(https://t.co/O7SqClg4c6)内に、こういう韓国投稿小説サイト史の連ツイを保存していました。過去の自分グッジョブだった(笑)。
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年1月27日
「ゾアラ」、「ムンピア」という大手があるようです。https://t.co/3Y8NGN9EiT
おお、ありがとうございます! やけに詳しいなと思ったら孫さんだった!
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
恐縮です(ヌウっと)
— 손지상(孫 志尚, Son Ji-Sang) (@doskharaas) 2021年1月27日
またいろいろ勉強させていただきました!
— ジョー猫 (@korenkan) 2021年1月27日
いやいやお恥ずかしいです
— 손지상(孫 志尚, Son Ji-Sang) (@doskharaas) 2021年1月27日
途中出てきた過去記事はこれで、
m-dojo.hatenadiary.com
そこで紹介した「連ツイ」は、ここにまとめて収録されていた。
さらにいうと、「武侠」についても
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ちなみに、やりとりの途中でも出てくるけど、
こう自分が長々と話しているのは、このへんが結局各国で「収斂進化」していってるんじゃないか、という興味ゆえにだ。
異世界、チート、パーティ追放と復讐、悪役令嬢etcが・・・・SUGEE論でもDAMEE論でも「いまの日本では」とか語る前に、このテンプレは韓国ウェブトゥーンをはじめ、いつの間にか「世界各国」のものになってる可能性があると(実際日本が発祥かどうかもわからんよ)
いま、これがブクマの勢いもあるけど
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もともと、この種のリアルな人間関係のしがらみや「現実世界ではなかなかあり得ないが、そうならいいな!」的なものが、「パーティ追放」みたいな形でファンタジーという形式になり、そのテンプレから現実世界に当てはめると、逆に見通しが良くなる、そんな逆説を感じたりもするよのな。