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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「宇崎ちゃん」とか「高木さん」、ナチュラルに<男子を上から揶揄してる>のも、社会の進歩かもなァ

かつてこれほど、togetterとtwitterを席捲した漫画があったろうか。
「宇崎ちゃんは遊びたい」が大ブレイクしました、ある界隈で。
togetter.com

を見たまへ。日本ブレイク工業もまっさおのブレイクぶりだ。

AA版日本ブレイク工業

ここで炎上など気にせず再度言うが、個人的にはあんまり面白い作品とは思わないんだけどねえ?
てか、少なくともtogetterタグでは作品論は皆無だし(笑)


だがさ、上のタグをたどっていく、絵柄にまつわる話をさておきまして、お話の内容のことで言うとさ、
comic-walker.com
comic-walker.com


そもそも、何か悪いことをしているわけではない男の先輩を、「ぼっちだ」「寂しいんすね」と、この女性は理不尽にディスってる。てか、普通にヤなやつだな(笑)

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宇崎ちゃんは遊びたい、男性の先輩にも上から目線のひと
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宇崎ちゃんは遊びたい、男性の先輩にも上から目線のひと2

宇崎ちゃんは遊びたい! 1 (ドラゴンコミックスエイジ)

宇崎ちゃんは遊びたい! 1 (ドラゴンコミックスエイジ)

  • 作者:
  • 発売日: 2018/07/09
  • メディア: コミック
宇崎ちゃんは遊びたい! 3 (ドラゴンコミックスエイジ)

宇崎ちゃんは遊びたい! 3 (ドラゴンコミックスエイジ)

  • 作者:
  • 発売日: 2019/07/09
  • メディア: コミック


からかい上手の高木さん」も、今更いうまでもない。

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からかい上手の高木さん
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からかい上手の高木さん
m-dojo.hatenadiary.com


でさ、初歩の初歩の初歩の話、第一歩にもならない地点だけど…
そもそも、こうやって男性(男の子)を、対等というかほぼ上の目線から『からかう』ようなキャラクターがナチュラルに受け入れられ、普通に読まれている(というか人気作品)なこと自体が、女性の地位向上のひとつの成果なんじゃないかしらね?


もちろん、いろんな問題があろう。
・現実社会ではこういうことは稀だから、フィクションとして人気がある。
・女性が「かわいい我儘やかわいい理不尽」をして、それに男性が振り回される、は谷崎潤一郎のころからの類型。男性が寛容で鷹揚で懐が深く、女性はその中で実は庇護されている、というステレオタイプ
・「ただし美少女に限る」じゃねーか


……などなど。それらは傾聴に値する。
でもやはり、これが20年前、30年前だったら、受け入れられなかったんじゃないだろうか…と思うのだよ。

さらに時間を遡って、昭和三十年代…ちばてつや氏が、これ(漫画のキャラクターと女性の地位・行動様式)について貴重な証言をしているのだが、…それにつなげるかたちで、後日につづく。

※この本です

・のちに記事書きました
m-dojo.hatenadiary.com
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あとひとつ。両作品とも、「女性言葉」は駆逐されているよね?

というか、知らないうちに、「役割語」としても「いかにも女性の使う女性言葉」は無くなってきたねえ。逆に「典型的な女性言葉を使っているキャラクター」のほうが今は珍しいんじゃないかしら?(この「かしら」も最近、男性がつかうのは違和感がある、とかドラえもんは使ってるぞ、とか話題になったね)。
最後に残るのは、自称としての「アタシ」かなあ…
そんな「女性言葉の消滅」も、あたしたち(敢えて使う)は、見守れそうである。