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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

台湾でも「馬英九総統は米国のグリーンカードを持っているか?」は大騒動となった。批判した民衆は「差別主義者」か?

たまたま見つけたのだが、隣国(という)なのにこんな騒動があったことをしらなんだ。

台湾の馬英九総統は二重国籍かーホワイトハウスに真相求める請願署名運動が始まる

http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2340.html

馬英九の場合、長女が米国籍を取得しているばかりでなく、自分自身もグリーンカード(米国の永住者カード)を所持していると見られる。

その疑いが大きく浮上したのは、二〇〇八年の総統選挙中だ。一九七七年に取得していたことが民進党陣営によって暴露されたのだ。

馬英九の秘密隠蔽で哀願か

そうした人物が総統になることは違法か否かの議論もあるが、少なくとも断じてあってはならないことであるのは間違いない。

たとえば外国に忠誠心を持つ可能性が払拭されない人物に、軍隊の最高指揮権を委ねることなどできないのである。

かくして馬英九及び国民党は狼狽した。馬英九は記者会見を開き、グリーンカードの所持を否定したのだが、その後になり「一度は取得したもののすでに失効している」との釈明に切り替えたとの経緯がある。

この問題はそれで沙汰やみとなり、馬英九は当選を果たしたが、しかし二〇一一年になり、内部告発サイト「ウィキリークス」が新たに公表したAIT(米国の対台湾窓口機関・アメリカ在台協会)の文書により、馬英九やその陣営が選挙期間中、米側に「グリーンカードは失効したと公表を」と必死に哀願していたことが明らかになった。

馬英九二重国籍の総統か

しかしこの問題で米国政府はノーコメントを貫いた。なぜなら米国は馬英九の当選が確実視されていた当時、その新政権と良好な関係を作りたかったためであり、またそもそも中国をとの緊張を高める民進党政権よりも馬英九政権の発足を望んでいたためだ。
(略)

もしやすでに市民権まで取得しているかも知れない。そうなれば彼は中華民国そして米国と言う二つの国に帰属する二重国籍の総統と言うことになる。

そこで今回の反馬英九学生運動が盛り上がるなか、台湾のネットユーザーも立ち上がった。米ホワイトハウスのネット請願サイトである“We The People”は日本でもよく知られているが、そこで請願署名を募りだしたのだ。

「台湾の馬英九総統は米国市民か否か、永住権は持っているかについて答えて下さい」との請願である。

以下のような請願理由も書かれている。

馬英九は二〇〇八年、自身のグリーンカードはすでに失効していると主張したが、しかしいまだに正式な文書を提示していない。この問題は台湾総統としての彼の地位に影響を及ぼすものであり、台湾人は馬英九が米国人であるか否か、あるいは二重国籍であるか否かを知る必要がある」と。
(後略)

署名が集まったかどうかはよくわからん。たぶん集まらなかったのじゃないかな。


検索で、他の関連記事も見てみよう

http://www.recordchina.co.jp/a16407-1.html
2008年3月5日、今月22日に投開票される台湾総統選を前に立法院(議会)内政委員会が開かれ、国民党の馬英九(マー・インジウ)総統候補の「米国グリーンカード問題」について、民進党委員が厳しい追及を行った。新華社が伝えた。

問題となっているのは、馬氏が米国留学中にグリーンカードを取得し、現在まで失効手続きを取っていないこと。米国生まれの娘は米国国籍を持っているという。総統選の敵陣営である民進党謝長廷(シエ・チャンティン)候補が、「馬氏はいつでも米国逃亡する準備が整っている」と暴露したことで発覚した。馬氏本人は「自動失効していると思った」などとあやふやな回答を続け、この問題に触れないようにしている。

問題発覚後、民進党からは、「総統選に出る資格なし」と厳しい攻撃が続けられている。

http://dppjapanese.blogspot.jp/2014/05/blog-post_14.html

2.馬総統は何度も、自分のグリーンカードは失効したと説明してきた。しかし、米国国税局(IRS)がはっきりと説明するところによれば、グリーンカードの失効は、「書面で米国移民局(USCIS)に赴き、自ら放棄を宣告する」、「移民身分が米国移民局の行政処分によって停止される」、「移民の身分が、米国連邦裁判所の判決によって停止される」の3原則しかない、という。よって、馬英九の言う「自動失効」という説明はこの3つのどの原則にも合致しない。米国国税局が馬総統のグリーンカードが有効だと文書で示すなら、馬英九ははっきりと、一体自分がどの条件に一致しているのか説明するべきである。

3.2008年馬政府が政権の座についた時、多くの政務官が他国の永住居留権を放棄した。外交部長の歐鴻鍊、國安會諮詢委員袪滿容、經建會主委陳添枝、體委會主委戴遐齡、總統府副秘書長高朗、國安會副秘書長何思因、國安會秘書長蘇起など、これらの政務官は申請によって永住権を失効させた。なぜ、馬総統だけが同じようなやり方をせず、「自動失効」が可能なのか?

http://tekamaru.at.webry.info/201309/article_2418.html

馬英九氏を慌てさせたのは彼が失効したと主張しているグリーンカード(米国永住権)の有効性についてのアメリカの見解だ。2008年の総統選挙 後、民進党主席に就任した蔡英文主席が当時のAITのスティーブン・ヤング所長(大使)に、馬英九氏が保有したグリーンカードが失効しているのかどうかに ついて聞いたところ、ヤング所長が「複雑だ」と語ったことが暴露された。馬氏のグリーンカードが失効していないことを示唆したものではないかとして、野 党・民進党は馬総統に対してグリーンカードの失効証明を提出せよと再び追究を始めた。


以前書いたけど、国というのは「国」であるだけで、それ自体がたいへんな安全保障だ(クウェートを見よ)。
国際的な地位が微妙で、20世紀の「G2」を自負する国家が「お前たちの国を国として認めない。版図の一部である」というのが、怖い状況であることはいうまでもない。
だからこそ、いざとなったら他の国にて危機を脱するという選択肢は、日本よりリアリティがあるのだろう。
さらに国としての地位はより安定しているにも関わらず、やはり北朝鮮との軍事的対峙、80年代まで権威主義政権が続いた不自由さ、徴兵という苦難…などによって、韓国でもやはり「米国籍あるいはグリーンカード」を求める人は多い。
この前の記事にて、紹介しましたね。

※この画像を、何かの「嫌韓漫画」だと思ってた人がいて苦笑。
これですがな、韓国人自身が原作者。

軍バリ! 韓国兵役実戦部隊(2) (MiChao!コミックス)

軍バリ! 韓国兵役実戦部隊(2) (MiChao!コミックス)

軍バリ! 韓国兵役実戦部隊(1) (MiChao!コミックス)

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実は、「徴兵がいやだから米国籍をとる」だって倫理的非難に値するのか?というのも実は一大議論になると思う。
昨年だったか一昨年だったか・・昨年か。

元ツイートは消えてしまい、それも話題になったのだが

徴兵にまつわる兵士と家族の話 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/861989
召集令状を無視することについての皆さんの考えること。 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/861698
「祖父が徴兵から逃げた話のまとめ」、立て続けの削除は、「同調圧力」があったからなのか? - Togetterまとめ http://togetter.com/li/862281
召集令状を無視してバックれた家族の話」のせいで しゃわのん@ okita13 さんがもらったクソリプらしきもの - Togetterまとめ http://togetter.com/li/862256

ようは、

・戦中日本の庶民は着の身着のまま?バックレたり行方をくらましたりして「自分が行きたくない徴兵をのがれる」
・90年代韓国のお金持ちの子弟は、米国留学し米国の国籍をとって「自分が行きたくない徴兵をのがれる」


この上下に、何かの倫理的な優劣はあるだろうか?
これを実は考えるために、そもそもは画像を採取したのであった。



だが、ナショナリティと「忠誠」の問題がやはり出てきたので、
もう一回、馬英九の問題を考えたい。



「馬氏はいつでも米国逃亡する準備が整っている」
「台湾人は馬英九が米国人であるか否か、あるいは二重国籍であるか否かを知る必要がある」
「外国に忠誠心を持つ可能性が払拭されない人物に、軍隊の最高指揮権を委ねることなどできない」



これらの追及をした民進党や台湾人は「差別主義者」であったろうか?
それとも追及には合理性や道理のあるものだったろうか?



ここでもちろん、念頭に置いているのは蓮舫氏の問題…ではない、
蓮舫氏の籍の問題を質問し、追及した報道は問題だ(報道は追及すべきではなかった)」という論の問題だ。
IFとして、蓮舫氏が「調べたところ、きちんと台湾籍は抹消されていましたー」という結果になったときであっても、である。


たとえば、小田嶋隆氏のこのコラム。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/090800060/


蓮舫議員の出自をめぐる話題が炎上している。

 騒いでいる人たちは、彼女が「二重国籍」である可能性を疑っている。そして、彼女が二重国籍なのだとすると、それは国を代表する政治家としてふさわしくないと言い張っている。

「私は蓮舫議員の出自を問題視しているのではない。国籍に関する法的な処理の細部をあげつらおうとしているのでもない。ただ、公党の代表選に出馬する人間としての説明責任を問うているだけだ」

 という感じの、より慎重な言い方で彼女の非を鳴らしている人々もいる。
 個人的に、後者の主張は、卑怯な姿勢に感じられる。

 実際には出自にツッコミを入れているにもかかわらず、表面上はあくまでも「政治家としての質問への答え方」を問題にしているかのようなポーズをとっているからだ。

 出自や血統が気に食わないのなら、思っている通りにそう言えば良い。
 出自を持ち出すことに後ろめたさを感じるのであれば、はじめから何も言うべきではない。

後半にも、面白い記述があったが、もう有料になっているのか。料金をはらって引用するほどでもないので(笑)、前半の引用で十分だろう。


あたしの、おとといの記事を再掲載しておくか。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160914/p1
自分、当初から「単純ミスとして処理すりゃいいのでは」と言ってきたが、まあ現実としてはこういう形になった。
それが記憶違いか、意図的なものだったかどうかはともかく、はじめのはじめに「ご指摘を受けて、その可能性に気づいたので調査したいと思う」という点を強調しておけば一番よかったのだろうが、そこは人の選択というのは、得てしてそんなものだろう。
というか話題自体が実に民主党代表選の中では実にマイナーで、この話題ばっかりでほかの候補…いま名前ど忘れしちゃったよ…それぐらい影が薄くなっているのがええのんか、という気がする。

ただし、蓮舫氏はとってもえらい権力者であるから、(「法」ではなく「評価」として)ふつうの人以上の基準が適用されるのはけだし当然ではある。これはたとえば何の違法性もない「不倫」で辞職した宮崎謙介議員と同様なんじゃないかいな?
 
ましてや、一議員や一大臣のときとは違い、最大野党指導者ともなれば国家の最高権力者にかなり近づくわけだからね。
よくフジモリが国民新党(だっけ?)から立候補したときは問題にならなかったじゃないか!と言ってた人がいるが、そもそも蓮舫氏も一議員、一大臣の時は別にこの話題が出なかったことを忘れているわな。フジモリだって最大野党の指導者になればここが争点になっただろうさ。
自分はほとんどスル―していたが、結果から逆算すれば、問題視し、また彼女の最初の弁明(これまた当方、「まあそうだろうな」と別に疑わなかった)を疑ったメディアや論者こそが、権力監視のウォッチドッグとしての役割を果たしたことは認めざるを得まい。


てな
もんや。