http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140428/p5 から続く。
上のヘイトスピーチ周りの検索をしていて、おやっと手が止まったものがあったので、発掘して紹介しておくわ。
アベンジャーズの「日本よ、これが映画だ。」に【怒る人・乗っかる人】まとめ
アベンジャーズのCMでお馴染みの「日本よ、これが映画だ。」というキャッチコピーがいろんなところで話題になっています。 更新日: 2012年08月17日
http://matome.naver.jp/odai/2134517827421455101
ようは、「日本よ、これが映画だ。」というアベンジャーズ第一作のキャッチコピーが不快だ、上から目線だという批判のtwitterツイートのまとめだが。
上から目線で不快だ、というような話は感覚の問題だから別にいいんだが(個人的に判定するなら「俺はすげーんだぞ」と誇る”自尊”表現は特に差別や植民地的心性とつなげる意味は無いと思う。ハリウッドが、その無駄に大きなスケール感や制作費(笑)を誇って、『これ「こそ」が映画だ、日本映画には無いだろう?」と誇るのは「これを見逃すと一生後悔するぞ!」や「映画館へ急げ!」「日本アニメの史上最高の傑作!」が”上から目線”であるのと同様だと今から見れば感じる。これは「アベンジャーズはそこまでの映画じゃないだろ」という話ともまた別だ(笑) ……当事はそこまで考えが回らない、というか基本的には「上から目線という批判も一理ある」と自分も思っていたが)
問題はこれ。
矢作俊彦@orverstrand (https://twitter.com/orverstrand)
フォローする
アメ公に『日本よ』『これが映画だ』などと言われて心底不快。絶対この映画だけは見ないと心に決めた。なんだ、バカヤロ。一回かそこら戦争に勝ったからって。
https://twitter.com/orverstrand/status/233852350140387328
矢作俊彦@orverstrand
しかし、これほど不快な惹句を他に知らない。日本のスタッフが書いたなら、そいつを探し出して二重橋前で吊るしたい。いったい、どうなっているんだこの国は。ちゃんと怒れよアオヤマシンジ。『日本よ、これが映画だ』
https://twitter.com/orverstrand/status/233859401226788864
以前、「これってホメことば?」という歌が流行ったが
「これってヘイトスピーチ?」である。
よく考えたら、2012年にこういうツイートがあって、よくスルーしてたな……たぶん俺もまったく見てなかったってことはなく、見たのに気づかずにスルーしてたと思う。
今該当ツイートへのリプライを見ると、ちゃんとそれを指摘したものもあったのに。
当事はまだ「ヘイトスピーチ」という言葉もあまり話題になってなかったこともあったのだろうが、2013年に、この「ヘイトスピーチ」が流行語の一端になったりした。
そこから見直してみたら、こういう表現を見つけたのでありましたし、ここに登場する小田嶋隆氏は、ヘイトスピーチや「Japanese Only」というダンマクによる浦和レッズ処分などに積極的に発言していたので、そこから見ると違和感マシマシ、ということもあるのでありまっす。
【追記】ちなみに、小田嶋隆氏は矢作氏の該当ツイートを知らなかったわけではなく、ちゃんと読んでいた上で、特に上のような記述を批判しなかったことが分かった。
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-2603.html
小田嶋隆 tako_ashi
『アベンジャー』のキャッチコピー「日本よ、これが映画だ」って、どんだけ上からなんだ? 原住民にビー玉売りつけてた植民地商人の心性そのまんまじゃないか。
「土人よ、これが文明だ」と、どこが違う? っていうか、これを考えたのが日本の配給会社なんだとしたらさらに悲しいですだよ。
「日本よ、これがジャーナリズムだ」とかほざいてるニューヨーク・タイムズの元臨時職員の姿がカブりますだよ。
ー全く同じ事を矢作先生がおっしゃってましたね
いや、矢作先生のツイートを拝見してからアベンジャーズのページを見に行ったわけでして……w
まあ「アメ公」「二重橋に吊るしたい」は小粋なハードボイルドのジョークで、許容範囲!となるのもそれはそれで、別にしょうがない。たとえば特にこれを法的に規制しなければならない、とは正直思わないのである。
くりかえしで行こう。
横領、強盗、殺人……こんなたぐいの犯罪は一般の警察にまかせておけばよい。わが特殊警察の任務はただひとつ――人間が作り出す平和の虚妄性を痛烈な皮肉をこめて描く表題作。男っぽく言葉づかいのぞんざいだった妻が一夜あけるとすっかりしとやかな女になっていた――軽妙なタッチで医学の進歩の盲点を衝いた『月曜日の異変』。ほかに、『老人と孫』『テレビシート加工』など全10編。
- 作者: 星新一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1977/09/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (24件) を見る