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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

三崎和雄は秋山戦直後、控室でこう語った(サムライTV「やれたのか!」より)

花道を帰った後

<佐伯DEEP代表と抱き合う三崎。>


三崎
佐伯さん、ここまで来るのに俺振り返ったんですよいろいろ。
あの日からですよ。2月5日。

(※この「2月5日」というのは2006年、DEEPでの小路晃戦です。あそこでPRIDE常連ファイターを秒殺したことがさらなる飛躍のきっかけになった。)

本当にバッグに持ってきましたもん、あの(会場通行)パスを、ファイターのパスを。ありがとうございました。


<佐伯うなづき、もう一度抱き合う両者。佐伯は号泣する。>


三崎
ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


(ドクターが診察しながら)
ド  痛くないか


三崎
あ、ぜんぜん。


ド  おめでとう。
<顔面を診察するドクター>


三崎
切れてはいますけど大丈夫です


ド 強い相手だったな。


三崎
本能が強い。技術は大したこと無いんだろうけど本能が強い。




<祝福に来た「オカちゃん」に三崎が話しかける>
三崎
オカちゃんありがとう、オカちゃんありがとう、ちょっと危なかったね(笑)


オカ  へへ、目が生きてましたよでも。ありがとうございました。


三崎
オカちゃんありがとう、本当にありがとう。
アンドリューのおかげだね。
アンドリューこれた?間に合わなかった?そっか、でもまた後で報告する。



<グローブとバンテージをはずし、拳を冷やす三崎>

三崎
菊田さん ありがとうございました。
俺、本当良かったです菊田さん。菊田さんと俺、ほんと出会えて、
菊田さんの後輩で本当に良かったです。
俺、菊田さんの後輩で本当に良かったって・・・。菊田さんがほらちょっと前に、大久保の乞食(発言ママ?)のおばあさんに金あげてる(よく聞き取れず)って聞いたじゃないですか。
俺あの後すぐ、行ってもいなくて、また次の日行ってもいなくて、3日目でやっといて…でもそれ聞いて、あん時、菊田さんと知り合ってよかったなって本当に思ったんです
(※何かのゲンかつぎとかでしょうか?)


菊田 ああそうか。本当に良かった。それも実力だからねえ。


三崎
俺の力だったらほんとここまで…たぶん格闘技辞めてましたもん俺。ほんとに、ほんと。このチームの仲間と出会えて…。


菊田  やられればやられるほど強い男ですよね、ほんと。あれ、やられたことで思いっきり行ったよね。それまでちょっとこう、いまいち入れない入れないで・・・、正直そんなベストコンディションじゃなかったと思うんだよな今、動き見てる限りとそこまで。


三崎
プレッシャーでね、体が。今回正直、すっげえもう・・・・。
本当に苦しいプレッシャーの中で、ほんとこれ誰にもこのことを言えないし、いろんなこと全部背負ってすべてリングに持ってこうと思ってたから、苦しいことも言わなかったし、言えなかったし、でもそれ全部背負ってリングにあがりたいと思ってたから。
余計に自分が自分で苦しくなってて。
だから菊田さんが試合前に「お茶ぐらいだったら付き合う」って言ってたでしょ。
だからもう本当に連絡したかったんだけど。
本当にリングにあがるまで持ってこう持ってこうと思ってたから。


菊田  なかなかあんなきつい試合できないもん、みんな。正直あんなシチュエーションなかなか無いから想像できないよ。またみんなも応援しているしね。応えるのもあれだし。よくあそこで生き延びたねえ。


三崎
あいつもここぞっていうときには本当に来るな。


菊田  ね、力強いんじゃない。


<目を冷やす三崎>
三崎
やっぱり本能が強いですよ。あれ。技術は大したこと無いと思うけど、感覚、勘がいいですよ。やっぱ、結構その、ダンヘン的な勘の動物の怖さってやっぱり思った通り、ありました、向かい合ったとき。なんか時間見たりいろいろ見たりするんですよね。来るフェイントかけたりするけどこなかったりとか。いろいろ考えているなアレ(秋山)。


<菊田がカメラマンらに声をかける。「すいません、ちょっとすぐ終わるから(GRANBAKAでの記念)写真をいまお願いします」>

笑顔で仲間と写真に納まる三崎。


見てあらためて思ったんですが、菊田早苗って本当にチームの総帥として全幅の信頼を三崎らから得ているんだな、ということと、実際の歴史の一場面・・・というか生の会話ってのはドラマチックではあるけれど意味不明なものも混じるんだってこと(笑)。
小説とかだと「大久保のおばあちゃん」の話や「アンドリュー来た?」は入らないはずで、まあ逆にそういうのがリアルってことなんだろうね、と感じました。

30代論客の紹介ネット記事から、なぜ「小林よしのり」の名前は消えたのか?

昨日、新聞記事をもとにこういうエントリを書いた。「思想地図」という新雑誌が東浩紀北田暁大氏らの編集で出るという話題だ。



NHKが、「30代論客」を中心に論壇雑誌を刊行へ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080120#p5
これは時々やってしまうのだが、必死こいて記事を手打ちで写したあと、記事がネットにもUPされているのをみてがっかり、というパターンだったのだが・・・
実はそこで思いがけない発見がありました。
実は、面を広げると、財務省から”三度殺しても殺し足りない”と名指しされたことで有名な「高橋洋一」氏のインタビューがあったので一緒にコピーしたものがある。
論より証拠でそれを紹介しよう。

政治化する30代論客 同世代による思想誌創刊へ
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200801190097.html
そこの中島岳志氏紹介部分。

■左右の二分法崩したい

 左翼的スタンスを鮮明にした論客ばかりではない。『中村屋のボース』(白水社)が話題になり、いま新聞・雑誌に引っ張りだこの北海道大准教授(アジア政治)、中島岳志さん(32)の最新作は、西部邁さんとの共著『保守問答』(講談社)。「従来の左翼にありがちな、理想設計主義的で合理的な正義は信用しない」と語る。と思えば、昨年の『パール判事』(白水社)では、東京裁判でのパールの見解を保守派が政治利用していると批判、反論を受けた

 「左右の二分法を崩したい」。一つの指針は、目の前の弱者の存在から目をそむけたくない、という思い。ポストモダンの時代にしばしばみられた、政治的発言をすること自体の権力性を議論していても始まらない、と考える。

そこの、紙の新聞記事はこちら。
  どこが違うかは一目瞭然、線を引いた場所がカットされているのです。一応、他にも無いかざっと全文に目を通してみたけど、他に変更点は無かったように見えます。こういうものは大新聞は版をしょっちゅう変えていて、社説なんかでも一部分のバージョンやタイトルが異なっていることが多い。

だからどの版のものを使ったのかはわからないが、ネットにUPされたのは「2008年01月19日12時25分」だ。つまり最新版?なのだろうな。新しい記事になるときに筆者である藤生京子記者か、デスクか整理が切ったか。その理由はJ-CASTニュースが聞きでもしない限り分からない(笑)

http://d.hatena.ne.jp/kate_dimanche/20080119
の紹介記事にも出ているから、地域配布の版の違いによる、というものでもなさそうだ。


にしても、この部分を削除しても、単に1行ていど減るだけだよな。つうかネットで行数を気にしても意味がないので、なんか逆に「小林よしのりさんらの反論」という一節に、大きな意味を朝日新聞社の、どこかのだれかが感じて強く反応。わざわざ手間ひまかけて意識的によしりんの名前を消した・・・・ということになる。だが、中島氏の話題を今、紹介するときに小林氏との論争ってのはそりゃ、ふつーに入ってもおかしくない自然なトピックだろうに。なんか、変な気を回しすぎているんじゃないかなあ、と思いました。


この記事のはてブにも久々に投稿しておこう。ああ、ブックマークの使い方にまだ慣れていないな俺。


余談ですが

紙を広げるとちょうど反対側に位置する、その内閣参事官高橋洋一氏のインタビューによると、今春に高橋洋一氏が役所を辞めるのは決定しているそうだ。彼にはわざと居据わってほしかったな(笑)

ニューヨークタイムズvsブログの賭け、結果はどうなったの?

最近、CSのPPV件数だとかアメリカのHDNetとは何ぞや?というのを格闘技方面から調べていて(笑)、

ネットがテレビを飲み込む日―Sinking of TV (洋泉社ペーパーバックス)

ネットがテレビを飲み込む日―Sinking of TV (洋泉社ペーパーバックス)

というのを読みました。
そこでの記述で、「あー、あったあった。そうか結果が出るのは今年か」と思い出したなつかしのネタ。


http://wiredvision.jp/archives/200407/2004071606.html

新しいメディア形態として注目されるウェブログの運営者、デイブ・ワイナー氏は、米ニューヨーク・タイムズ・デジタル社のマーティン・ナイセンホルツ最高経営責任者(CEO)に対抗して、2007年、その年の5大ニュースに関連したキーワードを検索した場合、検索結果でウェブログが『ニューヨーク・タイムズ』紙のサイトより上位にランクされる予測に賭けている。


2007年末の結果を見ることになるはずなんだけど、これの結果ってどこかに発表されてますかね?知っている人は教えて下さい。
紹介した本は、最近方向性がきまったNHK改革の方向性と提言、またなんで日本ではスカパーが普及しないのか?などの疑問も分かるなかなか興味深い本です。

高尾山に登ってきました。あーしんど。

高尾山に登ってきました。何でかというと青春18きっぷの効力が1.20で終わるのだが、余りがあったので、無理にでも旅気分を味わおうとしたのです。
中央線を、ニンニキニキニキと西に向かうと着くという単純なところですが、ここから一駅私鉄で向かう。

この山を知ったのは西原理恵子が「登山できるかな」という物語で登山記を書いたので。

できるかなV3 (SPA! comics)

できるかなV3 (SPA! comics)

に収録だと思ったが、違ってたかな?

サイバラの場合、ここの登頂に成功したら次が富士山という跳びっぷりだ(笑)。

私は一応、90分所要時間とされているコースを1時間で上った。
えーとまあ、面白い見聞記録があるわけでもないです。普通に楽しい登山でしたね。


メモを並べておくと


・お土産の「高尾せんべい」はまあまあうまい
・帰りはケーブルカーを使ってみたのだが、ここは「日本で一番急勾配のケーブルカー」なんだそうだ。片道470円。
・山頂のほうのケーブルカー発着場は、パンダ焼き今川焼きのような「天狗焼き」を売っていた。
・ふもとのほうのお寺はなかなかの有名寺で、節分の日は力士?がくるらしい。
また、山伏が焚き火の上を走る「火渡り」の儀式はここでやるらしいですよ
「要はスピード!!」(ガマ・オテナ風。誰も知らんわ。)

高尾山公式サイト
http://www.takaotozan.co.jp/

「中学生日記」と「孤独のグルメ」の作者は(半分が)同一人物。

http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20080119

実は最初、二回ぐらい読んでも意味がよく読み取れなかった。ようやく分かったのははてなキーワードの助けによるもので、
Q.B.B 」の項目を見ると

泉昌之」名義でも活躍する久住昌之と、実弟久住卓也との二人からなる漫画家ユニット名。Qusumi Brothers Bandの略。


ずでんどう、とひっくり返る体験をひさびさにした。
原作者なんて、絵を描くコンビの画によって作風はがらりと変わるのもよくある話で、名義まで変えられちゃったら気付かなくたっておかしかない・・・という事例はたくさんありますけどね。
大人の哀愁と一歩引いたおかしみを描く「孤独のグルメ」と、「人生で一番恥ずかしい時間」である中学生の哀愁と一歩引いたおかしみを描く中学生日記(※念のため、一般の人向けに注釈。NHKのドラマとは別物です!)・・・あ、言われてみりゃ同じ方向性だ(笑)。


中学生日記」については、文庫本に納められた水道橋博士の解説に何を付け加えることも不可能なのでそれを読んでもらう(同氏の書評本「本業」でも読める)こととし、

中学生日記 (新潮文庫)

中学生日記 (新潮文庫)

本業―タレント本50冊・怒涛の誉め殺し!

本業―タレント本50冊・怒涛の誉め殺し!


孤独のグルメ」について。(これもいい書評はおそらくたくさんあるのだろうが、それはスルーしよう)

これは私、リアルタイムで読んでいたんですね。珍しいほうかもしれない、というのは掲載誌「PANJA」ってかなり売れなかった雑誌で、すぐ休刊になったから(だからこの作品も、せいぜい一冊分なんだ。)そうそう雑誌で読んでいる人はいないはずだ。


しかしだ。この前の朝日新聞書評欄皆さん読みましたか

http://book.asahi.com/bestseller/TKY200711280169.html

94〜96年に雑誌連載、97年に単行本、00年に文庫化。読者層は10〜30代が中心。「気がついたら在庫がなくなっている」というジワジワとした売れ方で、ネットでよく取り上げられる。
    ◇
 21刷・8万8000部

【補足】コメント欄

某出版関係者 2008/01/22 01:02
おお、「孤独のグルメ」、たまたま昨日貸してもらって読んだ。
ちなみにその帯は「10万部突破!」とあって、22刷でした。1〜2万部ほど印刷したらしいです。


不思議なもんですね。
店はおそらく?実在のものが多い(最初のリンク先ブログでも以前「上京してこの漫画の店にに行った」という話が出てくる)でしょうか。そういう東京人にとっての手軽なガイド、体験エッセイコミック的な意味合いもあるのかもしれません。


ただ、やっぱりこの本がよく長く売れるのは


■「ここに久々に来たんだから、あの店に行こう!」というふうに心の中で決定していたのに、その店が閉店。しかたなく食べた別の店も悪くは無いがやっぱり・・・


■がっちり食おうか、軽く済ませようかで悩んで、やっと決めたら回りの人が食うメニューがうまそうでそっちにすりゃよかったと後悔。


■やっぱり車中で食う駅弁はンマイね。



■やっぱり酷暑の高校野球を会場で観戦、応援しながら飲む氷水はンマイね。


■入った店で味は中々だが、店の主人が店員を大声で怒鳴る、叱る。そんなことをされたんじゃこっちの飯もマズくなる!(このエピソードがネットで有名らしい)


■ちょっと豪華に、金に糸目をつけずコンビニでうまそうなものを片っ端から買っていこう。うわあちょっと豪華なディナーだ。

孤独のグルメ (扶桑社文庫)

孤独のグルメ (扶桑社文庫)


こういう、美味しんぼ神の雫のような「絶対に生涯俺たちにゃ縁が無いよな」というやつとはちがった「あるある的共感」・・・・いや、こういうと矮小化に過ぎる。「食にまつわる普遍的な喜怒哀楽」を、谷口ジローの画力の下で描いたからこそ10年以上前の作品がまだ売れているのだろう。朝日新聞には、おひとりさまでの食事風景が増えたとか、コンビニフードの豪華買いも一般化した、ということも背景にあるとしていて、それも無いとは言わないがごく一部分だと思う。


孤独のグルメーーーつまり一人での食事にテーマを絞ったのも成功の理由のひとつだが、「食事とは、個体の維持だから先天的に密室性と孤独性を伴うのです」と藤子・F・不二雄もSFの設定を借りて語っていた。この作品は文庫の表題にもなっている。



spれはともかく、さっき上で箇条書き風に列挙したようなテーマはサラリーマン四コマ漫画でも時々ネタになるし、何より先行作品として東海林さだおの「ショージ君」コラム、「丸かじり」コラムでも多々取り上げられている。
彼の場合、さらに描写観察は細部にまで達し、「相席したとき、自分より後に注文した相席客の料理が先に来たときの気まずい緊張状態」なんてものも書いている。


なんたって「ショージ君」 (文春文庫)

なんたって「ショージ君」 (文春文庫)



何しろ杜甫幸田露伴の詩、文章まで自分が気に入らないとなれば「ヘッタクソ」と遠慮なく言い放つ高島俊男氏すら、「文章の妙、ここに至るか」と脱帽する名文だ。


ただ、ショージ君のアジアジハフハフな絵柄じゃ、ストレートな意味での滑稽感が出すぎる(笑)。谷口ジローのダンディズムあふれる絵だからこそ、どんなものをどこで食べても上品さが漂い、また「事件屋稼業」でも見せる、こいつらだからこそやっていることがアホらしくて笑える・・・という逆の滑稽感も出せる。
それにやっぱり、谷口レベルの絵のうまさというのは主人公が料理を「もしゃもしゃ、」と食うときに「絵の妙、ここに至る」と脱帽させる・・・・というかこっちも腹を減らしてしまうほどの効果がある。

そういう点で、奇跡のコラボレーションでした。中学生日記の絵柄で「孤独のグルメ」はちょっと(どころじゃない)むつかしいし、谷口ジローの絵で「中学生日記」は・・・・あ、これはちょっと見てみたいな。


あと、自分の希望としては「孤独のグルメ」作者と東海林さだおの、わびしいB級、C級グルメを語る連載対談が読みたいです。同じようなテーマでやっていた椎名誠を加えての鼎談でもいい。

そういえば今日と明日が「マンガ論争」関連のイベント日だったっけ

これも何かの縁ゆえ告知を手伝おう。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%de%a5%f3%a5%ac%cf%c0%c1%e8%cb%d6%c8%af

2007-2008 マンガ論争勃発。本書のシンポジウムが08年1月21日にロフトプラスワンで、翌22日に思想地図シンポジウムが東工大で、各々開催

2007-2008 マンガ論争勃発

2007-2008 マンガ論争勃発

そういえば俺が昨日行った書店、東京でも大きいほうだと思うがこれは見つからなかったな。もっと探せばあったのかもしれないが。