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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

パンクラス公式サイトが前田吉朗のWEC参戦を一言も報じない件について

http://www.pancrase.co.jp/

もともと新情報を提示するものであろうから、これだけガイシュツな情報はいい、という考え方もあるのかもしれねえが・・・はっきり言います、ここにその関連情報がないと、パンクラス稲垣組と株式会社ワールドパンクラスクリエイトの関係についてファンが余計な気を回すので、そうでないならアリバイ的にでも掲載してください。


つうか、今までのリリース基準から考えて、今回メジャー団体に出場するのがリリースされないってへん。
12月は、(Ismは特別なのかもしれないが)リング・オブ・ファイヤーなんてWECより規模が小さい大会に詳細な告知やレポートがあるのに。
http://www.pancrase.co.jp/rls/index.html
最新リリースの
01.19:1.30後楽園:北岡悟パーカー、ツアーTシャツ発売
よりは少なくとも重要なニュースのような気が。

【補足】コメント欄

稲垣の情報に関しては、去年くらいから試合前のインタビュー含め稲垣組オフィシャルサイトで扱うようになってますね。
http://www.inagakigumi.com

引用者申す。分割していること自体あまり納得がいかんが、
ならばせめて今回のような大ニュースだけでも「前田WEC参戦!詳細は稲垣組サイトで」というリリースを出してほしい。


【さらに追記】1月21日付でリリースが出ました。
http://www.pancrase.co.jp/rls/2008/0213.html

おまけ ルール改正

公式情報より、こっちのほうを見てもらおう。
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/51398293.html

見出し=ニュース価値選択も含め、投稿者のセンスのおかげでわかりやすくなった。うん、いいルール改正だと思いますよ。修斗はかつて、一部で「私たちがやっているのは修斗という競技なんです。バドミントンとテニスをラケットを使っているといって一緒にしますか?」という言い方をしていた。それはそうで肘のあるなし、4点キックのあるなしだけでがらりと変わるのは議論の余地がない。
しかし「ルールは個性」(佐伯DEEP代表談)で統一の見込みはほとんどないのもまた事実で、修斗も他団体の実績ある選手にはアマ免除に方針が切り替わりもした。ルールの多少の差はあっても、総合格闘技という広いくくりの中で戦績やランキングをみたほうがより実情を反映することは間違いないと思う。


ランキングの変動や、王者が外の試合で失態を犯したときの防衛戦義務付けに関してなんだが・・・・・はっきりいってチャンピオンはほとんど、出稼ぎ試合するからな今。しといたほうがいいといえばいいんだろうけど、それこそ狙い撃ちのような恣意的な使い方(パンクラスと疎遠になった王者にだけこの義務付けを適用するなど)は避けてほしいもの。たとえば過去の例にそえば、菊地昭に負けた井上と、フィル・バローニに敗れた近藤の間で差をつけるようなね。

パンクラス王者は「人格、品格」も必要だった!!

じゃあKさんが今度の選手権試合で勝っても(以下略)

郷野聡寛欠場報告ブログに見る「フラット革命」の進行

昨日報告した、郷野がUFCを欠場し、近いうちに右手の手術をすると報じた
http://blog.livedoor.jp/gono/archives/51243796.html

について続けて。
実は私、「また郷野が有言実行したなあ」と別のところで感心したんですよ。
実は郷野、昨年マッハとサムライTVの番組で対談したでしょ、例の「ギリギリのつばぜり合いを秋山成勲は体験してないから、そこに持ち込めば三崎に勝機あり」と分析し見事的中させたアレ。ここでの紹介も反響を呼んだね。
実はその中で彼はこんなことも話していた。ちょうどジョン・フィッチ戦が決まったとそこで、最初に?公式発表したのに続けて「日本だと、なぜかこういうの口止めされているけど、海外だと選手もジムの関係者も、ふつーに公式発表前に、フランクに書いたりしゃべったりしている。日本だけ、変にみんな遠慮して当人たちが口をつぐむのはおかしい。そういう点を変えていきたい」(要約)。
たしかUFCデビューの時も、本当はブログで真っ先に報告しようという意思はあったんだっけ。あのときは噂が先行し、実質的なサプライズはなかったけれどもね。

http://blog.livedoor.jp/gono/archives/51029061.html

詳しくは明日…じゃないや、
日付変わって今日の夕方に会見を開いて話すんだけど、
そしてまたこのblogでも改めて書くけど、
試合が決まったよってことだけは、
いつもこのblogを見てくれている、
愛すべき推定数千人の老若男女には、
会見の模様を報じるメディアを通してではなく、
最初にオレ自身の声で伝えたいと。


だから会見よりも一足早く、オレはblogで発表するよ、
ダメだっつっても書いちゃうからね!
そこだけは譲らねぇよ!
書くったら書くんだ!!


と、ウチのマネージャーと喧嘩するくらいの覚悟でその旨を伝えると、
「あ、いいですよ。分かりました」
とあっさりOK。

まぁダメって言われても書いたけどね。


今回の欠場一件のほうは十分なサプライズがあり、昨日いち早く英文で報告した英語版別ブログ「From SAMURAI NATION」にも多数のアクセスとリンクがありましたのことよ。


ここで、この前同種のかたちでマスコミ業界をにぎわせたのが「浜崎あゆみ病気報道、中国メディアに抜かれる」という事件だった。
J-CASTニュースに概要が、ここ一本でわかるぐらい詳しく的確に載っている。


http://www.j-cast.com/2008/01/07015291.html

「左耳聞こえない」あゆ衝撃告白 実は中国紙の特ダネだった 2008/1/ 7


…… 浜崎あゆみさん(29)が、「左耳は、もう完全に機能しておらず、治療の術はない」と、左耳の聴力を失ったことをウェブサイトで明らかにした。2008年1月7日になって、国内各メディアは、この「衝撃告白」をいっせいに報じたが、実は中国のメディアは、その半日以上前にこのニュースを報じていた。……

…確認できる限りでは、このニュースを国内マスコミで最も早く報じたのは産経新聞のウェブサイトで、2008年1月7日に日付が変わった直後に記事が掲載された。各スポーツ紙が続々と後追いし、各社のウェブサイトには同様の記事が掲載された。朝のワイドショーでも、各局が大きく取り上げた。

ところが、驚いたことに、外国メディアは、このニュースを半日以上前に報じていたのだ。
(略)

…これまでは、芸能人が病状などを発表する際は、芸能事務所が国内のマスコミにファクスを送信する、というのが一般的だった。(略)浜崎さん自身も、病状を明かした経緯をファンクラブのウェブサイトに、このように書いている。

「私はいつだって、出来る限り、自分の言葉で自分の想いを正直にみんなに伝え続けてきたつもり。(略) だから、、、書くね。愛する家族達やスタッフ達にも伝えずに、私の胸にだけ秘めていた事を。。。」
つまり「家族やスタッフよりもファンに真っ先に病状を伝えたかった」という意向を明言し、マスコミを通じた発表を否定してみせたのだ。

メディアの国籍に関係なく、「早くウェブサイトのメッセージを見つけた記者が、早く報道できる」ということで・・・・・・・


この先駆けとなったのが、なんとかという作家兼ミュージシャンと、そこそこ有名だった女性タレントとの結婚だったかな。あれ、インターネットに最初に報告が載ったんじゃないかな。その後中田ヒデが旅に出るとか何とか書いたんだっけ。

記者会見では存在する「ツッコミ」はないし、編集魔術を相手側にゆだねるリスクも分量の心配もせず書けるし、いったん出してしまえばその後の主催も「私の思いはブログに書いたとおりです」といえば最低限説明したことにもなるし、当人にとってはいいことずくめだろう。
(もちろん相互補完、より多く広く伝えるためのマスメディアの利用はあっても)。

この傾向は広がっていくことさえあれ、減ることはない、のである。ブログも新聞もテレビも、ある部分では同一地平になっていく。


これを世に、「フラット革命」という。詳細はこの本に。

フラット革命

フラット革命



最終的な結論をいうと「NHBニュース」の価値はますます高まるだろうと(笑)
これだけ書いて自画自賛で〆かよ。

http://blog.livedoor.jp/nhbnews/


いや、実際の話、J-CASTニュースのいうように「早くウェブサイトのメッセージを見つけた記者が、早く報道できる」・・・というか、それが報道の一形態に含まれてしまうご時世に、今はなったということだす。まあ、もう速報だ一番乗りだを競うものでもなくなってくるんだろうね。


まあNHBニュースの場合「暇でもてない格闘技ファンの諸君」を確保するという難しい問題もあるが…ってどっかを棚に上げてないか。

ハッスルCS放送のPPV→サムライTV移行の裏舞台にコメントありました。

一部重複部分もあるが、今年1.19付ブログに寄せられたコメントをエントリ化する。
主要テーマはPPVのコストとデメリット、CS放送の放映権料です。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080119#p2
からつながるので、あわせて読んでもらえばよくわかる。

lutalivre 2008/01/19 08:20
PRIDEベガス大会のPPV件数15万件というのは確か榊原社長の自己申告だったかと。
でもPPV件数は年末に採算ラインの5万件を超えたものが公表されるのに、それには入っていなかったとか。
http://allabout.co.jp/sports/k1/closeup/CU20070331B/
ソース元はアレですが、とりあえずこの件に関してガセネタバスターは出動していなかったと思います。

一般的にはアメリカ大会の失敗がPRIDE身売りを決定づけたと言われてますね。PPVが15万件も売れたなら多分相当な黒字だと思いますが。

gryphon 2008/01/19 08:52
ああ、これは知らなかった(覚えてなかった)な。
やっぱりPPVをやるということは、ただ録画中継を放送するよりはなんやかやの経費が掛かり「採算ライン」は何らかの形であがっていくんですね。PPV放送会社の取り分ってのもあるかな?

カネ話書いた者 2008/01/19 17:14
PPV用に必要な経費ってのもあるかもですが、それ以上に、PPVはライブが基本なので、それ用の経費なんじゃないですかね? ライブだと基本は中継車必要だろうし。サムライが、DEEPや修斗をニアライブする場合って、経費削減の為に中継車出さずにテープ運んでいる場合の方が多いような
加えて、ハッスルの地方興行が2千円のPPVだったら、どれだけ買う人がいるかというと、かなり心許無いような。サムライとしたらキラーコンテンツに育てるつもりで抱えた方が可能性があるんじゃないかと。ただでさえ契約数伸びずに苦しんでいるわけで。まー地上波との駆け引きは微妙だけど、地上波はどんなに上手くいっても全試合放送とか無理だろうし。で、ハッスルの側は安定収入を選択と。多分、現在のハッスルはサムライにしてみればトップコンテンツなので、他のプロレス団体や格闘技団体に比較すれば、それなりの額を出すような気はしますね。と言っても、地上波に比較したら本当に微々たる額だけど。

カネ話書いた者 2008/01/19 17:28
ハッスルの地方興行なら、ずばりどんなに多くても300万、へたすりゃ100万切るんじゃないか。それでPPVやらないんだから、PPVやってもそこまでいかないということかと。

lutalivre 2008/01/19 21:04
イベントのライブPPVって、日本では格闘技・プロレスでしか定期的にやってない(他のスポーツはだいたいシーズン単位)ので、観客動員も実数発表しないプロ格村ではなかなか公表という流れにはならないでしょうね。新記録ともなれば公表するかもしれませんが、Dynamiteの10万件は視聴料2000円でしたから、今後更新するのは難しいんじゃないでしょうか。

NHKが、「30代論客」を中心に論壇雑誌を刊行へ

朝日新聞1.19の記事。書き手は藤生京子。

・・・・こうした(若手の論客が増えた)中、4月に「思想地図」(NHK出版)が創刊される。編集委員はともに71年生まれ、批評家の東浩紀さんと社会学者の北田暁大さん。デビューの早かった「先行組」が続く若手を舞い込む形で準備が進む。1月22日には都内で記念シンポジウムも開かれる


知らなかったな、こんな動き。
わたしなんどは前も書いたように「宝島30の遺臣」でございますから、若手が中心に論壇雑誌を作るというのはそりゃ面白そうだネ、と最初の興味を持つことは持つけど、宝島社とNHK出版じゃあカラーが違いすぎるもんな。前者のような「時代の火事場泥棒」をやれるとは思えん。「時代のインサイダー取引」はできるかもしれないけど(意味不明)。
まあ無いよりあるほうがましで、面白そうではございますよ。


http://www.hirokiazuma.com/archives/000314.html
http://www.nhk-book.co.jp/home_files/info/2007/oshirase_15.html

『思想地図』(仮題)論文公募のお知らせ (1/2)


ゼロ年代の思想界を担うのはあなただ!
閉塞する論壇に風穴を開ける、未知の才能を待つ!!
 NHK出版では、批評家の東浩紀氏と社会学者の北田暁大氏の共編で、若手論客の論文・批評を収載する思想誌『思想地図』(仮題)を、NHKブックスの別巻として2008年春に創刊いたします。第一号のテーマは「日本」。創刊に際し、通常の依頼原稿のほか公募枠を設け、既成のディシプリンに囚われない清新な視点で「日本」を捉える論文を募集いたします。まずは以下の要領で、論文のアブストラクト(要約)をお送りください

この世代といえば漫画なんかを気負いもせず普通に論じられることだな。
北田暁大氏ははてな住民・社会学者(でも06年で更新ストップhttp://d.hatena.ne.jp/gyodaikt/ )であり、元ローディスト社会学者としても有名(本人が「嗤う日本のナショナリズム」でそう書いている)

嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)

嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)

■新聞記事に出ていた他の若手学者一覧
白井聡
萱野稔人
中島岳志
鈴木謙介
芹沢一也
それを俯瞰する人として登場 佐藤俊樹(45)


そのひと世代前として、浅羽通明大月隆寛宮台真司らとなんらかの形で絡んだりするのかな。
池内恵はどうかな。「アラブ政治」という分野が狭いからだめかな?でも書評、すごく上手いんだけどな。



【補足】なんだ、記事はネット上でも読めたんだ。

政治化する30代論客 同世代による思想誌創刊へ2008年01月19日12時25分

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200801190097.html