藤子不二雄（※A＆F両方）についての若干のポスト対話資料（情報・考察色々）

藤子漫画と不動産屋について～（放送ドラマ最新回「3万3千平米」からの話題）

3万3千平米
初回放送日：2024年4月28日
国民的漫画家藤子・Ｆ・不二雄の傑作ＳＦ短編をドラマ化！シーズン２は４月からＮＨＫＢＳ毎週日曜日夜９時４５分。１話１５分完結×８話。第４夜「３万３千平米」
寺主（山寺宏一）はマイホームのためにあくせく働くサラリーマン。友人で不動産屋の安田（田口浩正）が土地を勧めてくれても中々決心がつかないが、妻（峯村リエ）は早く決めてほしいと思っている。ある晩、帰宅すると燕尾服を着た男（劇団ひとり）が「１平米あたり１万円で承諾してほしい」と平身低頭して頼み込んでくるがさっぱり意味がわからない。謎の男はその後もつきまとう。ある朝、彼は破格の条件の土地広告を目にする。
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藤子F先生、土地の売買で騙される話が何気に好きだよねえ。大人向けでも子供向けでも繰り返しこのネタ描くし。ご自身でも土地買って家を建てたからなんだろうな。やっぱり家建てて生田に引っ越した昭和36年以降に土地騙されネタが多く出てくるんだよね。 pic.twitter.com/RBZCr1funo
— タケダ1967 (@takeda1967) April 28, 2024

またF先生とⒶ先生の自宅のすぐ近くに生田緑地があるんだよね。すごい身近な話なんだこれが(笑 pic.twitter.com/gXY0alGkNR
— タケダ1967 (@takeda1967) 2024年4月28日

多摩川の近くの丘陵地帯だし昔は治水も今より危なっかしくて実際「岸辺のアルバム」みたいな多摩川水害があったりとか,身近でリアルな感覚だったのかもしれないですね。藤子F＆Ⓐ両先生の描く土地の話,なにかというとすぐ大雨で崖が崩れてくるとか水浸しになるとか水害系エピソードやたらと多いんだ(笑 pic.twitter.com/hoWRkcijhh
— タケダ1967 (@takeda1967) 2024年4月29日

タケダさんのおっしゃるように“土地売買で騙される”系の藤子作品っていっぱいありますね。私が子どものころ最初に遭遇したこの手の藤子作品は『魔太郎がくる!!』「パパをだますやつは許せない!!」。画像は、後年になって、立て札の名前が藤子スタジオのスタッフだと知って2度おいしかったシーンです😄 https://t.co/otFSqsG08J pic.twitter.com/vu4fXF3w24
— 稲垣高広（仮面次郎） (@kamenjiro) 2024年4月28日

子供の頃に藤子作品で繰り返し読んだせいでなんとなく「不動産＝騙される」の感覚がすぐ連想されるようになってしまいました(笑
— タケダ1967 (@takeda1967) 2024年4月28日

そういう刷り込みはありますね。
おかげで、われわれは不動産関係では騙されなくてすみそうです😆
— 稲垣高広（仮面次郎） (@kamenjiro) 2024年4月28日

世代的には一回り若いけど「こち亀」と藤子作品って、時代性や感覚（扱う題材）では共通してるところがある気がします。
掲載日でいうと近接したりもするし。 pic.twitter.com/9jbhRrbXdn
— Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） (@gryphonjapan) 2024年4月29日

A先生もハットリくんで悪徳不動産業者に騙される話を描いておられるので、いいコンビですよね。 pic.twitter.com/ujZV3YebUm
— ミレン (@miren_overwatch) 2024年4月28日

何気にⒶ先生も土地騙され系エピソードをF先生に負けず劣らずの数描いているのです。当時のお二人的によーっぽど刺さったネタだったんでしょうねえ。
— タケダ1967 (@takeda1967) 2024年4月28日

Ⓐ先生の「魔太郎がくる!!」でも、お父さんが駅から（不動産屋の迎えの車で大爆走して）30分の土地（家を建てられない農地）を騙されて買わされる話がありましたね😱
— ジェリーブレイク (@TruthorDare1984) 2024年4月28日

「SF＝すこし・ふしぎ」の初出について

１：本日の藤子ドラマを見ながら、ふと思ったので、詳しい皆さんにお伺いしたいのですが…藤子・F・不二雄先生が、自分の作風を「SF＝Science Fiction でなく『すこし・ふしぎ』」と定義されたのは「いつ頃」なのでしょうか？（続く）@kawai_shichiten @kamenjiro @takeda1967
— Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） (@gryphonjapan) April 28, 2024

自分がこれを知ったのははっきりしてて、今は無い岩波書店の書評雑誌「よむyom」（1991～94）のどこかで藤子特集をした時のインタビューで、先生のこの発言聞いて「すこしふしぎ…言い得て妙だ！旨い事いうね、どうも」と大感心したものでした。
それより前なのか、初出は何か…？お判りでしょうか？
— Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） (@gryphonjapan) 2024年4月28日

1983年に刊行されたてんとう虫コミックスの少年SF短編集第1巻「ひとりぼっちの宇宙戦争」のカバー折り返しの「作者のことば」で、「"SF"の二文字は、SUKOSHI FUSHIGIな物語の意味です」と解説されたのが最初ではないかと言われていますね。 pic.twitter.com/FH0VqETCWX
— 河井質店 (@kawai_shichiten) 2024年4月28日

ありがとうございます!
　いま振り返っても本当に秀逸な概念で、フジコプロは商標登録しておきべきです!
(やっていると思うけど)
— Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） (@gryphonjapan) 2024年4月28日

私が“すこしふしぎ”の語に初めて出会ったのが、まさに河井質店さんが挙げられた単行本においてでした。
— 稲垣高広（仮面次郎） (@kamenjiro) 2024年4月28日

自分もこのコミックスを借りて読んだはずですが、このコメントまでは覚えていなかった。持っていたのは、中公愛蔵版だったからなあhttps://t.co/ZHBOMO1hy7
— Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） (@gryphonjapan) 2024年4月28日

ちなみに、読まれたのは「よむ」1993年6月号だと思います。 pic.twitter.com/U25NT9wsrY
— 河井質店 (@kawai_shichiten) 2024年4月28日

これです、これです。今思えば、先生が亡くなる３年前なのですね……タイトルにまで「すこし・ふしぎ」をうたっていましたね。https://t.co/nuWxpwhaS4
— Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） (@gryphonjapan) 2024年4月28日

「ヴェラクルス」とまんが道

『ヴェラクルス』のBlu-rayが300円だったので購入。『まんが道』で満賀と才野が手塚先生と鑑賞した西部劇映画で、決闘で負けた側が倒れる直前ニヤリと笑う演出を手塚先生が高く評価します。藤子F先生が『のび太の宇宙開拓史』ののび太×ギラーミンの決闘でこの演出を使ったことでも知られる映画ですね😊 pic.twitter.com/UvPTzjYXrZ
— 稲垣高広（仮面次郎） (@kamenjiro) April 28, 2024

「のび太の宇宙開拓史」は1981年ですよね。藤子・F・不二雄先生は四半世紀経過後に「手塚治虫先生、決闘で一瞬相手が勝ったとミスリードさせる手法語ってたな…僕なりに考えると…こうかっ？」と頭を捻った…と考えるとスゴいですよね！
で、絶対手塚先生、原作読んだし、アニメも見ただろうし（笑）
— Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） (@gryphonjapan) 2024年4月28日

「まんが道」は例によって、ドラマチックにするために時系列をいじったり複数のエピソードをひとつにまとめたりしていて、手塚治虫が藤子不二雄コンビの上京祝いで映画を奢った作品は「素晴らしき哉、人生！」だった、と中川右介の本にはありましたね。 pic.twitter.com/GDA3RM1vkS
— Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） (@gryphonjapan) 2024年4月28日

・若き漫画家の上京祝いに、と映画に連れ出してくれる（自分も喜んで見る（笑））手塚先生⇒素晴らしき哉、人生！
・見た映画の斬新な場面を即座に分析し漫画に生かそうとする手塚先生⇒ヴェラクルス

おそらくどっちも事実だけど「漫画では、この二つをまとめよう！」というA先生のセンスと判断力！ pic.twitter.com/q2OEeHlgP6
— Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） (@gryphonjapan) 2024年4月28日

『まんが道』は、事実をつなぎ合わせたり解体したり膨らませたり省いたり入れ替えたり移動させたり、といった脚色の醍醐味を、事実と比較しながら堪能できますね。
— 稲垣高広（仮面次郎） (@kamenjiro) 2024年4月28日

Ⓐ先生の日記によれば、藤子先生が上京初日に観た映画は『素晴らしき哉、人生！』ですが、「手塚先生、食事にいくというのを機に、ではと退散する」と書かれています。手塚先生とは学童社で別れて、その後藤子先生は二人で新宿へ向かい『素晴らしき哉、人生！』を観たというふうに読み取れます。 pic.twitter.com/sJYHTgtKBC
— 稲垣高広（仮面次郎） (@kamenjiro) 2024年4月28日