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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

佐藤ルミナ、金子賢問題に口ごもる。「・・・俺が突っぱねると坂本さんの顔が潰れる・・・」

これもゴング格闘技167号より。もっと話題になっていいかと思ったのだが。(P36-37)
「坂本さん」は、もちろん現役時代”黒豹”の異名を取ったサスティンの坂本一弘代表のこと。

−−  ・・・で・・・そのう・・・どうしても聞きたかったことなんですけど・・・金子賢・・・選手の話をちょっと。


ルミナ 耳が痛いですね(苦笑)。


−−  ・・・その・・・、以前、ゴン格のインタビューで大きなイベント系の大会(註:修斗ではよく「競技」と「イベント」を分けて使う。ここではDynamite!やPRIDEを指すのであろう)は、事故がおきないと何が大切か分からないというようなことをルミナ選手は言われていましたよね。
それなのに金子・・・選手と練習をしていたというのはちょっと違うんじゃないかと。アマチュア修斗も経験したこともない選手が、あのルールで戦うというのは・・・


ルミナ まあ、素人ですね。基本的には大反対です。彼は(略)普通に仲の良い友達っていう関係だったんで。(略)基本的に彼にも言ったけど、俺はこういうものは好きじゃないって。でも、彼も大きなものに流されたり、芸能界の人間だから。(略)リングに上がるまでは応援するよと。


−− リングに上がってしまえば、結果的にそういう危ないことに、加担したのと同じではないでしょうか。これはルミナ選手、言っていることが少し違うんじゃないのかっていう。


ルミナ  俺が言ったからって止まるような世界じゃないから。変に大人になっちゃったのかなって、俺が。(略)


−−  相手の事情を考えてしまったわけですね。


ルミナ  まあいろいろね、坂本さんにもPRIDEとの付き合いみたいなものもあって、その中で俺が突っぱねると坂本さんの顔が潰れるっていうのもあるし。長いものに巻かれるっていうのが若干あったかと思う。セコンドだけはつけなかったけど。それだけは、できなかった。



(略)

ルミナ  まあ、だからね、五味(五味隆典)の試合やKID(山本KID徳郁)、所(所英男)の試合とかすっごいハイレベルな戦いと、芸能人の試合が同じリングで行われるのはね。一般の人が見たら同じもんだと思っちゃうでしょ。俺の中ではそれが嫌だから。自分だけ真剣にやってりゃいいとか、そういうことじゃないと思っているんで。

聞き手は村上太郎氏。
ものすごい、本当に凄いインタビューだ。
これだけ重要な発言を引き出すというのは、そう簡単に出来るものではない。相手との信頼関係の構築、質問の技術、真摯な姿勢があって初めて可能となるものだ。
一般的なジャーナリズムの範疇から言っても、修斗のカリスマで前環太平洋ライト級王者がこう考えていた、というのは大変な特ダネだ。
佐藤ルミナも、あたう限り誠実に、ウソをつかずに答えている。小泉純一郎のような、はぐらかしは無い。

中に(略)が多いのは、分量的なことがあって手間がかかるからだが、その部分にも重要な発言は多いので、あとで補足したい。

カーウソン・グレイシー逝去

この方が、エリオ・グレイシーが一線を退いたあと、実際にバーリ・トゥードで勝ち続けてグレイシーの名を一躍広めたことはご存知の方も多いはず。70年代?には地上波テレビで、毎週試合をやって毎週勝っていた、なんて話も聞くが実際はどうなんだろうか。


そして、人材育成においても実はグレイシー諸流派でトップというべき手腕があって、マリオ・スペーヒームリーロ・ブスタマンチヴァリッジ・イズマイウビクトー・ベウフォート・・・
いやすげえな。どこのジムでも、一人、二人トップがいたとてそうそう後続選手は出てこないのに。その一方、「柔術があれば非力な選手も勝てる?バカいっちゃいかんよ、相手も柔術の技術を学べば、体力のあるほうが勝つんじゃ」という冷静な見方をいち早く行っていた人でもある。

その後、金銭的トラブル(仲介マネジメント料をめぐる不満)によってこの高弟たちが脱退、今をときめく「ブラジリアン・トップ・チームBTT)」を結成。よりによって残ったのがイズマイウ(笑)という、晩年の不幸に見舞われた。

ただ、BTTからの言い分は活字化されることが多いので、銭ゲバのイメージも強まったのだが、その「よりによって」のイズマイウが最後まで残った理由は。
「俺は貧乏で、本当なら柔術は学べなかった。カーウソンだけが「代わりに道場を掃除してくれればいい」といって無料で教えてくれたんだ」という、ちょっといい話もある。


ファイターとしても指導者としても、もっと脚光を浴びるべき巨人であった。
どうか安らかに。

「日本怪死人列伝」

昨日のテレビ朝日報道ステーション」がこっちが紹介しておきながら、まどろんでしまって見逃したよ。どんな感じでしたかね。

さて、それとは別に、日本のさまざまな疑獄、疑惑に絡み、あるいは意外な形で命を失った人々に焦点を当てた本がある。


安部譲二 「日本怪死人列伝」
http://www.fusosha.co.jp/senden/2004/045588.html

日本怪死人列伝 (扶桑社文庫)

日本怪死人列伝 (扶桑社文庫)


と、紹介しておきながらなんだが、かなり牽強付会だったり、想像力が奔放すぎて、あまり信頼を置けるものではない。安部譲二氏、前歴は前歴だろうがそう今現在のウラ情報に精通しているようでもないし。
「怪死」というのは陰謀論的に話を広げればいくらでも広がるものだから、大胆に想像するより、淡々と事実関係を、詰めていくべきものだ。(そういう点では、法医学的な論議も重要だ)
これは自戒も含めて。


しかし、この本(連載はなんと「正論」誌上)は、「怪死人」を網羅的に見ていくことで、何かに迫れるのではないかという、コンセプトの卓抜さを評価したい。
ここで、同コンセプトでもっと緻密かつ詳細なムックを読んでみたいところだ。
一人で調べるより、それぞれの専門に精通したライターを集合させたムックのほうが絶対に向いているだろうし。

ああそうだ、たぶんライブドア事件別冊宝島で絶対ムック作るだろうなあ・・・


このカテゴリに「格闘技」が入っているのは、「怪死人列伝」の中に、相撲の八百長疑惑を外国人記者クラブで告発した元親方が、直後に急死したという話が入っているからだ。
その他の話は、たぶんない。

「野口英昭氏は沖縄で、顔見知りと見られる4人に会っていた」(やじうまワイド)

前日の報道ステーションでの繰り返しかな?那覇空港の防犯カメラの映像なんだから、まあ間違いあるまい。公開はされないだろうけども。

でね、野次馬ワイドで二木啓孝氏や江川紹子氏は「他殺となるとおどろおどろしく、面白くなるのだが、慎重に報道を」と言っている。いや、それは基本的に同意できるのだが、日刊ゲンダイの記者が言っているので驚いたデス。

築地場外市場と「MARS」

明日はMARSおよびK-1MAXですね。
さてMARSは有明コロシアムで開催される。
ここへいく交通手段も最近は増えてきたものだが、そのひとつにJR新橋駅から「ゆりかもめ」に乗るっつーのがある。
ゆりかもめは、鉄っちゃん的には電車の中に入るのだろうか?
私はいい年して、やっぱりこれがロボットである(無人で動くんだからロボットだろうよ)ということで乗るとうれしいものです。
ただ、あのループってよく考えると遠回りだったのだ。


それはともかく、ゆりかもめに新たな魅力を発見。
乗り始めの新橋は、まあ10分も歩かずに例の「築地場外市場」に行けるんですね。最近例の、「築地魚河岸三代目」で気づいた。
今、「土曜の築地は面白い」というキャンペーンもやっているんだそうだよ。

しかし、実はこの前、初めて築地場外市場を訪れてみたのだが・・・・(続く。なかなか重要な話なので夜にでも再読してみてくれ)

(◆続きはhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060204#p3に書いた)


あー、週末寒くて、天気悪いんだって?かなりがっかりだ。

著作権法改正を提言。ネットで番組流しやすく?

重点は、IPマルチキャスト放送を「有線放送」に含まれると定義し、その中ではテレビ放送同様にレコード製作者や著作権者の事前許諾がなくても、番組を提供できるようになるんだって。

朝日新聞2/3に、こう著作権業界関係者がコメントしている。

「放送と通信の融合が必要だ」って、みんなが叫んでいる。竹中さんの目には既得権益を守ろうとしているようにしか見えないのだろう。著作権は財産権。奪うとなれば、土地を召し上げるのと同じで慎重にやるべきだ。

「イスラム風刺漫画(預言者ムハンマドを描く漫画)」問題、大問題に発展へ

これも朝日新聞だが、
フランス大衆紙フランス・ソワール」が

「私たちは神を風刺する権利がある」
と題し、あえて一面で問題の漫画を転載
あわせて、「まあ怒るな、新聞には俺たちも散々風刺されたんだ」とキリストやシャカがムハンマドをなだめる・・・という独自の漫画も載せたのだという。

しかし、その日の夜、編集者は解任された。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200602020023.html

この漫画って、さすがにネットでも見ることはできないかな?

【補足】コメント欄より
cybo 『ここに全部載ってた。
http://www.geertwilders.nl/index.php?option=com_content&task=view&id=381&Itemid=74

この問題については
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060202#p2
■[時事][宗教][漫画]預言者ムハンマドを絵にできるか?

で書いたが、これ以上に広がる可能性はあるし、また立場も分かれるだろう。


【メモ】サンデー毎日 クッキングパパ のっぽさん