INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

エディ・ブラボーが大晦日のホイス・グレイシーを語る。そして「見る側、やる側」

ゴング格闘技は今月、パンクラスの会場に置き忘れたため2冊買う羽目になった。
さて、技術論で読ませるゴン格は今回、”THE 俺様”エディ・ブラボーにインタビューを敢行。聞き手はすっかりエディ番となった堀内勇氏。
テーマは、ガードポジション、グラウンドについて、もっとも語るべき材料が菊田早苗vs滝本誠と並んであったところの「ホイス・グレイシーvs所英男」だ。

そこから先は、。ラバーガードやら新必殺技「バンプ」「ピラミッド」のほか、いくつもの戦略を披露しているのだが、それより心に残る、エディの言葉がある。

ただ、最初に言っておきたいことがある。君が俺のところに、ホイスの試合についてインタビューをしにきたことが、彼のガードワークにあることは分かっている。そして俺も、ホイスのガード戦略には大いに失望した。
それでもホイスが伝説の男であることには変わりはないんだ。それに俺はMMAはやっていない。だが、ホイスは今も戦い続けている。彼はウォリアーで、俺は単なるマンデーモーニング・クオーターバック(日曜のフットボールの試合について、月曜の朝にいろいろ批評する人)さ。戦わずに批評するだけだ。そのことは、ゴング格闘技の読者の人にも最初に言っておきたい。

・・・・・な、なんだこの謙虚さは。ジャイアンが映画版で別人格になったかのように。
まあ、それは冗談で、こういう部分はエディ・ブラボーは以前から持ち合わせており、だからこそ宮武外骨よろしく「過激にして愛嬌あり」の毒舌男として知られるようになったのだろう。




マンデーナイトロ、じゃなかった、マンデーモーニングQBについては、かつてジェレミー・ホーンエンセン井上ガイ・メッツアーもネット上で語ったことがある。「SRS・DX」にも掲載され、ネットでもhttp://www.geocities.co.jp/Athlete-Sparta/3410/interview.htmlで読めたのだが、今は読めない。


ゲーリー・グッドリッジへのネットの低い評価は理解できない。やつらは「なぜ、GGがPRIDE-GPに出られるんだ?」とかいう。教えてやるよ。やつはライオンの心を持っているからだ。どんな敵にも臆せず立ち向かうからだ。それをネットおたくが批判している・・・」みたいな感じ。


日本ではいわゆる「見る側・やる側」論というのに収斂されており、だいたい議論も方向性は見えている。マンデーモーニングQBは、ことにプロのスポーツ競技において「必要」「不可欠」な存在であるという点で、論理的な部分ではほぼ確認が出来ているといえよう。



ただし、「心情」というか「美意識」の中では、マンデーモーニングQBに実際のフットボーラーが何も感じない、ということは未来永劫なくならないだろう。そこは、そういうものなんですよ。


【参考】http://tanautsu.duu.jp/the-best04_02_08_a.html



ところでエディ・ブラボーに話を戻すと、インタビューの末尾に・・・

堀内 「2006年にはぜひMMAのリングで」


エディ 「ん?いや、そんなことよりも俺がどこかのレコード会社と契約できることを願ってくれよ。(略)そうだ、ゴング・マガジンの読者に俺のデモCDをプレゼントしよう

俺も読者だが、すくなくとも俺はいらん
どこかの国王も、絵の才能とは別の理由で宮廷画家を任命し、同国の文化史上に取り返しのつかない一大汚点を残したではないか。



しかし、「音楽家になりたい」はもはやエディ・インタビューの定番オチとなってしまった。このお約束がないと、何とはなしに落ち着かない。


エディ・ブラボーの、弟子たちを前にしたリサイタル(会場・空き地のはらっぱ)が想像できるな。「♪ホゲ〜〜〜ェ」

預言者ムハンマドを絵にできるか?

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1680506/detail

イスラムデモ展開も=預言者漫画問題、波紋広がる―デンマーク


  【コペンハーゲン1日】デンマーク紙ユランズ・ポステンがイスラム教の預言者ムハンマドマホメット)を風刺する漫画を掲載した問題で、コペンハーゲンの警察当局は、大規模な反イスラムデモが展開される可能性があるとみて、警戒を強めている。(写真はユランズ・ポステン紙が入っているコペンハーゲンの建物前で警備に当たる警察官)

 警察高官は1日、「複数のグループが特にインターネットを通じてデモを呼び掛けている」と指摘。市中心部の市役所広場では、右派の若者がデモを計画しているとの噂があるが、これまでのところ警察にはデモの許可申請は提出されていないという。

 同高官は、警察がどのような対策を取っているかは明らかにしなかったが、高度な警戒態勢を敷いていると説明。「事態の推移を注視している」と語った。リツァウス通信によると、デモ隊は聖典コーランを燃やす計画を立てている可能性もあるという。

 ユランズ・ポステン紙は昨年9月30日、ムハンマドを題材にした12編の漫画を掲載。時限爆弾のようなターバンを巻いたムハンマドが描かれている漫画もあり、1月に雑誌に再掲された。

 イスラム教では、ムハンマドを肖像化することは、冒涜と考えられている。デンマークイスラム諸国との外交問題にまで発展し、同国の国旗が燃やされたり、デンマーク製品の不買運動が展開されたりした。

 コペンハーゲンとオーフスにある同紙の事務所には31日、爆破予告があり、職員が一時避難する騒ぎになった。〔AFP=時事〕



2006年02月01日23時06分 時事通信社

このトピックは、大問題を抱えている。
前にも書いたかな、私の少年時代「まんが世界のナントカ」のたぐいには、普通に「歴史上のえらい人」の一人として、ムハンマドマホメッド)が登場していた。当時としてみれば、西洋史に偏らないチョイスだったのだろう。

ところが最近はというと、「逆光で顔が隠れている」とか「アングルで見えない」という処理をされていたのだ。
コロンボの「うちのカミサン」かにこにこぷんの「くいしんぼうのクマ」か、はたまためぞん一刻の惣一郎さんかという処理の仕方だが、唯一といっていいムハンマドの伝記映画「メッセンジャー」「ザ・メッセージ」が、杖の先などをわずかに映す(まわりの「リアクション」でムハンマドだとわかる)という処理をしているという。


しかしだ。そもそも、なぜムハンマドを漫画化しちゃいかんのか?
それは同氏が創設したイスラム教が、偶像崇拝を禁じているからだ。
今はそれでタリバンや一部ワッハブ派のように、人形や映画を禁止する異様な形になってもいるが、当時にしてみれば、実はきわめて合理的、というと変だな、要は作られた彫刻や絵を物神のように崇拝するという別の非合理から解放する、知的な営みでもあった。
キリスト教徒との論争史では、しばしばイスラムはこの問題で圧倒、悔しがったキリスト教の中でも「偶像禁止令」を出したやつもいたっけ、たしか。
山本七平「空気」の研究」の冒頭では、これを「臨在感把握」と名づけ日本人の感覚と比較し、少し論じている。イスラエルの遺跡から出てきた人骨に「のろわれた」日本人と何も無いイスラエル人の話だった。

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))


さらにしかしだね、ということはそもそも、この禁忌は一宗教内部の話なのである。
その教義に基づき、その信者が行うのは何も矛盾は無い。では「他者」が行う場合については?

「人が嫌がることはやらない」「異文化には寛容に」・・・・・であるから、


◆非イスラム教徒は、ムハンマドを漫画や絵にしてはならない
イスラム教徒は、非イスラム教徒のムハンマド漫画化にクレームをつけてはならない


のどちらか?
また、漫画とは別に、文学によって預言者を風刺したら?

悪魔の詩 上

悪魔の詩 上

「文句をいうな」「文句をいうなって文句をいうな」「文句をいうなと文句をいうなと文句を言うな」・・・という子どもの喧嘩っぽくもなってくるのだが。

ライブドア野口英昭氏”自殺”の続報

本日の「報道ステーション」。

2月2日(木) 21:54〜23:10 テレビ朝日 報道ステーション
ライブドア事件の闇に迫る…野口氏の死その真相を沖縄で徹底追跡北朝鮮元最高幹部が語る麻薬と偽札の真実▽プロ野球キャンプ

そして週刊新潮週刊文春
これは言わずもがな。朝、電車内の吊り広告で見出しを確認しなさいな。


毎日新聞(元サンデー毎日編集長)牧太郎氏は
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060131k0000e070083000c.html
で、「人の死をこれほど無造作に「自殺」で片付けて良いのか。」と公式発表もフに落ちないとしつつも、ネットで真偽不明の他殺説が飛び交うのは
「どこの馬の骨か分からない匿名氏に“歴史のデッサン”を任せていいのか、という疑問は常について回る」と複雑な感情を見せている。

採集・朝鮮総連の歌

朝日新聞社の書籍販売PR誌「一冊の本」に姜信子氏が連載している。
2006年2月号では、某朝鮮学校の合唱団が歌っている歌詞が紹介されているのだが、これが例によってケッサク。記録として保存しておこう。

日本の地に
われらの同胞が暮らすさまざまな場所に
誇らしき総連組織を立派に作り上げ
祖国のため 権利のためあらゆる犠牲を顧みず
知恵深き労働者たちが団結して働きます


わが国の事情も あらゆる国々の情報も
正しく伝える新聞通信を整えて
千里馬となって力強く進む社会主義
われらの祖国の英雄に学びつつ
良き公民として暮らします


エヘヤ ああ素晴らしい テヘヤ おお素晴らしい
われらの誇りはこんなにも数多い
世界に向けて誇りましょう
われらの歌、われらの調べ、われらの文化を守りつつ
この世界にわれらの誇りを広く広く鳴り響かせましょう


首領様のありがたき教えを胸に刻んで奉じて働くわれらの誇りは
ちょっとやそっとのものではないのだから 
ちょっとやそっとのものではないのだから 

いつ歌詞を読んでも、この系統の歌は味があるなあ。
こういう歌を、ばんばん歌って周りをひかせてほしい。


と言っている間に、こんな判決が出ちゃいましたが。
http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY200602020312.html
引用されている判決文は、こんなに踏み込んでいいのかっつう感もあるのだが。

朝鮮総連の活動に公益性なし」福岡高裁、逆転判決
2006年02月02日19時35分

 在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)の関係施設、熊本朝鮮会館(熊本市)の固定資産税などを減免したのは違法として、市民団体代表が熊本市長を相手取り、減免措置の無効確認などを求めた訴訟の控訴審判決が2日、福岡高裁であった。中山弘幸裁判長は、会館を拠点とする朝鮮総連の活動が「『我が国社会一般の利益のために』行われているものではない」として、減免を適法とした熊本地裁判決を変更し、減免措置を取り消す逆転判決を言い渡した。市民団体側の弁護士によると、朝鮮総連関連施設への減免措置を取り消した司法判断は初めて。

 訴えていたのは「北朝鮮に拉致された日本人を救出する熊本の会」の加納良寛会長。

 判決は「朝鮮総連北朝鮮の指導のもとに北朝鮮と一体の関係にあり、北朝鮮国益在日朝鮮人の私的利益を擁護するために活動している」と指摘した。

 また、朝鮮総連側から市に対する会館利用状況の説明についても、公益性が客観的に認められる資料の提出がないなど「疑問がある」とした。

 そのうえで「減免事由があるとは認められない」と結論づけた。


 幸山政史熊本市長は「高裁が地裁と全く違う判決を出したので戸惑っている。今後の対応については、判決文を読み、早急に検討したい」と話した。

 朝鮮総連熊本県本部の金末幸(キム・マルヘン)委員長は「不当な判決だ。朝鮮会館は在日同胞の心のよりどころ、公民館だと思っている」と述べた。

 熊本朝鮮会館は鉄骨4階建て延べ約440平方メートル。市は、このうち朝鮮総連熊本県本部事務室や図書室など約390平方メートルについて「公民館に類する施設」として、03年度分の固定資産税と都市計画税計30万5300円を免除していた。

 一審は、会館は教育、学術に関する事業をするのにふさわしい会議室や図書室などを備えているとして「公民館に類する施設として減免した市長の判断に裁量権の逸脱はない」としていた。