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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「貧しい俺らとリッチな都会人」歌った歌は「トランプ応援歌」なのか…小川寛大氏が連載コラム開始(ビッグコミックオリジナル)

まず、最初に伝えるべきなのはコラム内容の前に「ビッグコミックオリジナル」に、小川寛大氏が連載を開始している、というニュースでしょう。

ここでは何度か、氏の埋め込みツイートをそのまま記事にしたことがあるけど,フォロワー数は2.2万というのは当方から見るともちろん膨大だけど、超上位陣の有名人、というわけではないだろう。だがその影響力というか識見、新情報への評価は、かなりそれ以上のものとして存在している。


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で、専門も「月刊宗教問題」のトップだったり、物流に関しても豊富な取材経験とかあったりするのだが、「趣味」というべきなのか、一番関心と情熱をもって研究しているのがアメリ南北戦争、そこから派生してアメリカの、いまに至る保守とリベラルの分断…についても独自の視点を持っている。

それに目をつけて、アメリカ研究に関する大学教授とかメディアの特派員といった公的な肩書はないにも関わらず、来年に向けてのアメリカ大統領選関連コラムを依頼したビッグコミックオリジナル編集部も、なんか相当のもんだ(笑)
いや英断英断。

第1回は序説、総論的なものだったが、この第二回が面白いので、遅ればせながらの紹介をする。
それは、全米を席巻したある一曲……




小川寛大氏の連載コラム アメリカ大統領選を読む


ここから曲が字幕付きで聞けるかな


以下、小川寛大コラムから箇条書き。

・オリバー・アンソニー『リッチメン・ノース・オブ・リッチモンド』という曲が全米で大人気だ。
 
ビルボード史上初、チャートイン歴のない無名のアーティストの初登場1位。今年8月、忽然と登場。
 
・内容は字幕を聞いてわかるように「働いても働いても貧しい俺たち(リッチモンド)と、その北=ワシントンDCに象徴される都会の金持ち、エライヒト」を対比し、社会の不公平を告発するようなもの。
 
・それなら、数多くあるプロテスト・ソングに聞こえるが……
  
・2023年現在、この内容は(なぜか)そのまま「トランプ応援歌」のように聞こえてしまうのだ!実際、保守もリベラルもそう認定している!
 
・※このへんについては「ルポ トランプ王国1、2」を参照

・さらに面白いのは、オリバー・アンソニー本人は、大手からの800万ドルの契約オファーを蹴っ飛ばすなど、「反富裕層」の姿勢を堅持しつつ…
 
・政治的には中立と断言し、「トランプを支持するのか、否か」「この歌はトランプ応援歌なのか」などの問いに全く無回答を続けているらしいのです。
 
アメリカ大統領選は、よかれあしかれこの歌を皆が口ずさむ、そういう風景の中で行われる

ノース・オブ・リッチモンドとは、要はワシントンDCやニューヨーク。

もちろん状況は刻々と刻々と変わるので、どこかでオリバーはトランプについて、明確に支持不支持を言ったり、政治的言動に踏み込んだり、この曲への評価がどこかで大替わりしたり……もあるかもしれないけど、とにかく大層面白いコラムでした。


また、自分的にはこの騒動は「情報の独り歩きもの」の一環ではないか?と思ったり。
そういう作品などが好きで、個人的に一ジャンルと認定して集めているんです。
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というか、無名の歌手の1曲が突然大人気に。その曲に込められた「意味」(政治的なものも含む)を巡って、本人はそんなこと一つも言ってないのに、外野が盛大に推論・議論していく……って、もう昨年発表されたこの作品、このまんまですやん。

フツーに聞いてくれ ただの曲が背景を深読みされて話題に

作品公開、終了しちゃってるのかな?
ああ、短編集に収録されているのか

藤本タツキが原作を、「にくをはぐ」の遠田おとがマンガを担当した短編読み切り「フツーに聞いてくれ」が、本日7月4日に少年ジャンプ+で公開された。

フツーに聞いてくれ 

「フツーに聞いてくれ」は好きな女の子に告白するにあたって、YouTubeに思いを綴った楽曲の動画をアップロードしてアタックした男子を描く読み切り。結果、動画が学校中で視聴され、告白の結果も「ごめんなさいで」と散々な目にあった男子だったが、とある理由から動画が世界中に拡散されてしまい……。
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