皆様へご報告です。拙著『ルポ トランプ王国』1と2で大平正芳記念賞特別賞を頂きました。学術研究ではないルポにこのような機会があるとは知らず、驚きました。支え、励まして下さった皆様のおかげです。ありがとうございました。受賞の言葉に取材経緯を記しました。今後とも宜しくお願い致します pic.twitter.com/B9hJwBO5oY
— 金成隆一『アメリカ大統領選』『ルポ トランプ王国』よろしくお願いします (@kanariryuichi) October 16, 2020
いまメディア界は存続を掛けて大揺れですが、現地に行って当事者の声を記録する仕事はジャーナリズムの核として残したい。購読して支えて下さる皆様あってのルポ取材であることを忘れず、この仕事を続けていければと思っております
— 金成隆一『アメリカ大統領選』『ルポ トランプ王国』よろしくお願いします (@kanariryuichi) 2020年10月16日
選定委員会の末廣昭委員長(学習院大学教授)からコメントを頂きました。ジャーナリズムへの励みと受け止めております。
— 金成隆一『アメリカ大統領選』『ルポ トランプ王国』よろしくお願いします (@kanariryuichi) 2020年10月16日
以上、さきほど届いた「大平正芳記念財団レポート」(2020年9月発行)からのご紹介でした pic.twitter.com/y1ECIYDYTA
画像から、この言葉をクローズアップし、記録しておこう。
覚えてください、この言葉。flyover state…… 「フライオーバー・ステート」
また繰り返しの紹介になるが、最初の「ルポ トランプ王国」のラストシーンにも、その話出てくるんだよね。
……前作「ルポ トランプ王国」は、本当に傑作だったが、特にプロローグとエピローグが傑出していた。エピローグは、あまりにもできすぎた、見てきたような一場面だが、著者が本当に見てきたのだからしょうがない(笑)
最後のシーンをさらしてしまうのは躊躇するが、ほら「2」が出た時はテレビでも「1」を放送したほうが興行収益上がるでしょ。
そんなことで、「1」のラストシーンを紹介するね。…トマスは深呼吸して続けた。 「大陸の真ん中に暮らすオレたちが本物のアメリカ人だ。エスタブリッシュメントは外国に は旅行するくせに、ここには来ない。「つまらない」「何もないから行きたくない」と言う。真 ん中の暮らしになんか興味なしってことだ。エスタブリッシュメントは、自分たちがオレたち より賢いと思っているが、現実を知らないのは、こいつらの方だ」
「テレビに映るカリフォルニア、ニューヨーク、ワシントンは、オレたちとは違う。あれは 偽のアメリカだ。ルイ・ヴィトンのカバン? サックス・フィフス・アベニュー(ニューヨー クの高級百貨店)でお買い物?そんなのアメリカじゃねえ。みんなが映画で見ているのはニ ューヨークやロサンゼルスばかり、オレたちのことなんて誰も見ない。ここが本物のアメリカ だ、バカ野郎!」
すると、トマスの双子の兄フランク(42)が来て「この地図、ちょっと違うな」と言い、ノー トに何やら描き加え始めた。メキシコ国境沿いの壁だ。
「トランプが美しい壁を造るんだ」その壁の絵がこれ…
しかしその王国の指導者、トランプの再選はもはや赤信号が幾重にも、ともった状態だ。FLYOVER STATEの王国臣民は、何を思うのか。いや、そもそも、その時に敗北を受け入れるのか……
追記 同記者からリプいただく&出典
よく読んでくださって深謝です。ホックシールドさんの著書にも出てくる言葉です。ニュアンスも似ているので、紹介しようと思いました https://t.co/9MR4iko1st pic.twitter.com/ltpt5UO8Ii
— 金成隆一『アメリカ大統領選』『ルポ トランプ王国』よろしくお願いします (@kanariryuichi) October 18, 2020
さきほどの写真、出典はArlie Russell Hochschildの『Strangers in Their Own Land: Anger and Mourning on the American Right』216ページです https://t.co/SoO9NTogKQ
— 金成隆一『アメリカ大統領選』『ルポ トランプ王国』よろしくお願いします (@kanariryuichi) October 18, 2020