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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「Flyover State(飛行機で通過される州)」…『トランプ王国』取材者の金成記者が、支持者から聴いた言葉(大平正芳賞受賞!)



画像から、この言葉をクローズアップし、記録しておこう。

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FLYOVER STATE…「飛行機で飛び越される州」。そこにトランプ支持者は根を張る。

覚えてください、この言葉。flyover state…… 「フライオーバー・ステート」


また繰り返しの紹介になるが、最初の「ルポ トランプ王国」のラストシーンにも、その話出てくるんだよね。

……前作「ルポ トランプ王国」は、本当に傑作だったが、特にプロローグとエピローグが傑出していた。エピローグは、あまりにもできすぎた、見てきたような一場面だが、著者が本当に見てきたのだからしょうがない(笑)
最後のシーンをさらしてしまうのは躊躇するが、ほら「2」が出た時はテレビでも「1」を放送したほうが興行収益上がるでしょ。
そんなことで、「1」のラストシーンを紹介するね。

…トマスは深呼吸して続けた。 「大陸の真ん中に暮らすオレたちが本物のアメリカ人だ。エスタブリッシュメントは外国に は旅行するくせに、ここには来ない。「つまらない」「何もないから行きたくない」と言う。真 ん中の暮らしになんか興味なしってことだ。エスタブリッシュメントは、自分たちがオレたち より賢いと思っているが、現実を知らないのは、こいつらの方だ」

「テレビに映るカリフォルニア、ニューヨーク、ワシントンは、オレたちとは違う。あれは 偽のアメリカだ。ルイ・ヴィトンのカバン? サックス・フィフス・アベニュー(ニューヨー クの高級百貨店)でお買い物?そんなのアメリカじゃねえ。みんなが映画で見ているのはニ ューヨークやロサンゼルスばかり、オレたちのことなんて誰も見ない。ここが本物のアメリカ だ、バカ野郎!」

すると、トマスの双子の兄フランク(42)が来て「この地図、ちょっと違うな」と言い、ノー トに何やら描き加え始めた。メキシコ国境沿いの壁だ。
「トランプが美しい壁を造るんだ」

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金成隆一「ルポ トランプ王国」ラストシーン

その壁の絵がこれ…

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金成隆一「ルポ トランプ王国」壁の絵

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しかしその王国の指導者、トランプの再選はもはや赤信号が幾重にも、ともった状態だ。FLYOVER STATEの王国臣民は、何を思うのか。いや、そもそも、その時に敗北を受け入れるのか……


追記 同記者からリプいただく&出典