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【最速レビュー】世代を超えた友人とは。ゆうきまさみが読切「バネが来た」でビッグコミックオリジナル初登場


ゆうきまさみ「バネが来た」〜世代を超えた友情を描く

以下、twitterに連続投稿した文章を、少し整えて再録。

【長文】ゆうきまさみビッグコミックオリジナル初登場、の「バネが来た」を読む。
予告時に、老境の小説家が主人公とのことで時間ループか生まれ変わり?と予想したが外れて…
ある意味直球でオリジナル読者に響く「老境の男性に、世代を超えた友人ができる」話でした。


「偶然接点ができた人(ここではある商品のセールス)は、実は以前から自分の仕事を評価してくれていたファン。それでも通り一遍の興味とか、損得がらみのおべっかではなく、むしろ一番世間で人気の仕事には辛口評価を(うっかり)するなど、本気で向き合っている」という設定。

ゆうきまさみ「バネが来た」 世代を超えた友情を描く

これは、主人公が創作家(小説)だから非常に端的だし、「でぃす×こみ」など創作にまつわる悲喜こもごもを描いたゆうきまさみならお手のものだろうけど、むしろそれ以外の人々にも染み渡る普遍性がある。

ゆうきまさみ「バネが来た」 世代を超えた友情を描く


だけど日本人的というか…それでも、一気に人間関係が深まる訳じゃなく、作中でも「セールスマンと客の関係はこんなものさ」と言うように、ある意味淡々とした関係が続く。実はこの点こそ、リアルな共感呼ぶんじゃないか、と思う。
ゆうきまさみ論でしばしば「上品」「品がいい」と言われるのは、こういうところだろう。
だからドラマがなかなか進展しないとも言われるのだが…そこは読切なので、打破されねばならない(笑)。
そして、それを打ち破る時に「商品」の設定が生きてくる。

ゆうきまさみ「バネが来た」 世代を超えた友情を描く

藤子・F・不二雄的、というとあれだけど、うまい作りだった。
といいつつ、この商品設定はあるSF的な意味があるけど、この話にそのSF的設定を消して、今のリアルな社会を舞台にしてくれ、と要求されたらたぶん可能な設定なのね(笑)。それでも敢えて、商品が近未来的な設定なのは…これは推測だけど、作者がやっぱり「SF的空気を入れたい。だから、意識的にSF的にした」という点があると思う。

ゆうきまさみ「バネが来た」 世代を超えた友情を描く

そのへんが、やっぱりゆうきまさみだ!と信頼できるブランドでした(笑)


…これまた邪推だが、あの商品を作ってる企業って「篠原重工」か「シャフト」の子会社では(笑)?

ん-、一気呵成に読み直さずに書いたので、そこはスルーしちゃったな。前者か(匂わせ)

「バネが来た」社名はシノテック


(了)


追記
「シノテック」はパトレイバー世界にダイレクトに登場する社名でした!

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