INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ある雑誌のローマ史劇読切マンガが、最後に「塩野七生氏の許可得られないので、これで終わり」と書かれてて、謎。(ビッグコミックオリジナル)




なるほど、いやいや・・・・・・・・・
当初、わけわからんなあと思ったところ。

【疑問点】
・別に塩野七生の「ローマ人の物語」の許可を取らなくても、ローマ史劇を漫画化したいのなら、いくらでも他に資料や原作があるのだし、勝手にやればいいじゃねえか。てかこの読み切りも、外国の作品を原作にしているし・・・

・本誌初登場の読み切りなのに、「これで終了」っておかしいだろ(他にどこかで読み切りが掲載されていたのか?)

・仮に塩野七生氏から許可がもらえなかったとしても、 そんな内輪の話、水面下の交渉ごとを活字にしちゃっていいのかね?なんか腹に据えかねたことでもあったの??

…ただ他の人のツイートを読んである程度は腑に落ちました。


・一旦交渉がまとまりかけ、ビッグコミックは「塩野七生原作のローマものを連載漫画にするよー」と告知してたんですね。

・それが何かの理由で、許可がもらえなくなった。一旦アナウンスした以上は、どこかでその旨を告知しなければいけない。その場として読みきりの末尾の終わりに、ある意味こそっと、以前告知した企画がポシャったことをアナウンスした。「言わなくてもいい、余計なことを大声で言ったんじゃなくて、むしろどこかで言わなきゃいけないことを、出来る限りこっそり、アリバイ的に言った」と考えた方がいいわけだ。

・いったんアナウンスしたのだから、少なくとも小学館からしてみれば、塩野七生氏に対して良くない思い、怒りのようなものがあったんじゃないだろうか。前述の「どこかで告知しなければいけない」という状況にプラスして、少し塩野さんに対して、 わだかまりがあることを示したのだろう。


こういう風に推測はできて、まあそれなりに納得はするんだけれども、逆に言うとこのレベルの予備知識がないと、 めちゃくちゃに唐突かつ、 不自然でぶっちゃけてて、理不尽な告知ということになってしまう(笑)。そういう一件でした

しかしななぜ、塩野七生は「漫画化にNO」だったのか?

あの年代の作家さんなら、 漫画というものを一段低く見ていてもさもありなん、と言うか 、ありそうな話ではある。 塩野七生氏が漫画について語った文章や、漫画家との対談などというのも…パッとは思いつかないなぁ。何かあったら教えてください。


そこで一旦許可を出したのか出さなかったのか…。一旦許可を出したがそれを取り下げた、とするならその理由は何なのか。この辺は少し水面下を探ってみると、おもしろそうです


この読切の長文レビューがここにあります
http://sicambre.at.webry.info/201806/article_11.html