『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』(われわれはどこからきたのか われわれはなにものか われわれはどこへいくのか, 仏: D'où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ?)は、フランスの画家ポール・ゴーギャンが1897年から1898年にかけて描いた絵画。ゴーギャンの作品のうち、最も有名な絵画の1つである。絵画の左上にはフランス語で「D'où Venons Nous Que Sommes Nous Où Allons Nous」と題名が書かれ、右上には「P. Gauguin 1897」と署名および年が書かれている[1]。 ja.wikipedia.org
この言葉は、実は2世紀に主に小アジア(今のトルコ)で活躍したらしいグノーシス派の教師・思想家 テオドトスの言葉で、それより少し後の人、アレクサンドリアのクレメンス(Titus Flavius Clemens,150年?-215年?)が編集した「テオドトスからの抜き書き集」に収録されている。英訳で引用する。もとはギリシャ語だろうから、ここにあげるのは無理無理。。
Exceptura ex Theodoto
78章2節
But it is not only the washing that is liberating, but the knowledge of/who we were, and what we have become, where we were or where we were placed, whither we hasten, from what we are redeemed, what birth is and what rebirth. '
ゴーギャンは、どこからこの言葉を知ったのだろう?Wikipedia (日本語版と英語版)によると11歳から16歳までオルレアンの神学校に通っていて、その神学校のモットーがこれだったという。モットーをこれにしたのはオルレアン司教Felix Antoine Philibert Dupanloup (3 January 1802 ? 11 October 1878)だというから、この二世紀の異端とされ排撃されたグノーシス派(ヴァレンチノス派)の教師の言葉が、ガチガチのカトリック教会のなかで伝承されてきたということになる。 reijiyamashina.sblo.jp