ん?ちょっと小さな謎を。自分はこの「国賊だ」発言って、時事通信の記者(だけ)が独自に聞いたスクープ発言かと思ったのだけど、「党本部で記者団の質問に」答えたなら、他社もいたはずで…他社はこの言葉を報じる価値なしと思ったが、時事だけがその価値に気付いた、という、そのパターンのスクープだったのかな。
毎日新聞も「国賊と言ったと、時事通信が伝えた」という形式で伝えている。
時事通信は20日、村上氏が党本部で開かれた総務会後に、安倍氏の政権運営が「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と発言したと報じた。
村上氏の言動に対し、安倍派議員らは強く反発。同派議員の一人は「そんなことを言うなら離党すべきだ」と主張する。村上氏が、常設の最高意思決定機関である総務会メンバーから外れるべきだとの意見も出ている。
この「村上誠一郎」氏、これで初めて名前を知った、という人もちらほらいるみたいだけど、以前は節目節目に登場しました。その辺のエピソードもいずれ紹介したいが、それより「国賊」の話。
以前、実はこの言葉について「こんなひどい罵倒語がつかわれるようになっている時代を憂える」という論調があったんですよ。
7年ほど前だからそれほど昔でもない。だが、ブログでその過去資料を紹介できるところはそうあるまい、継続は力なりだ(笑)
ほい、過去記事。
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そこに収録していた、過去の「『国賊』のような酷い言葉を、政治的な批判とはいえ相手に対し使うのは問題だ」と咎めた過去のメディア記事。
http://mainichi.jp/select/news/20141018k0000m040011000c.html
「朝日新聞 『売国のDNA』」(週刊文春9月4日号)、「中国共産党に国を売った」(同9月18日号)、「1億国民が報道被害者」(週刊新潮9月4日号)、「売国虚報32年」(同9月25日号)、「廃刊せよ! 消えぬ反日報道の大罪」(月刊誌「正論」10月号)、「言い逃れできぬ『慰安婦』国辱責任」(同11月号)……といった文字・記事が書店やら電車の中づり広告やらにあふれているのだ。
例に挙げたのは、いずれも大手出版社や新聞社が発行する媒体だ。誤報は批判されて当然だが、このおどろおどろしい言葉遣いは何なのか。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014100302000145.html
朝日バッシング 飛び交う「売国」「反日」
2014年10月3日朝日新聞バッシングに血道を上げる雑誌には「売国」「国賊」「反日」の大見出しが躍る。敵を排撃するためには、あらん限りの罵詈(ばり)雑言を浴びせる。まるで戦前・戦中の言論統制だ。 ネットではおなじみの風景だが、活字メディアでも「市民権」を得つつある。「嫌韓本」で一線を越えた出版界には、もはや矜恃(きょうじ)もタブーもないのかもしれない。
安倍政権が「戦争できる国」へ突き進む中、「売国奴」呼ばわりの横行は、あらたな「戦前」の序章ではないのか。 (林啓太、沢田千秋)
過去記事は当然、いまは無くなっているけど
じつは、当時のはてなブックマークが一つ残っている(爆笑)
ま、そういうわけで…だけれども、村上誠一郎元行革相が安倍批判として「国賊」という言葉を使った(と時事通信が報じた)ら、こういうブクマになった次第(笑)
でもまぁ、今回という話ではなく、既にその例は多数あったので今さらではある。
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