ワイドショーの内容を紹介するだけの「コタツ記事」も、記録としては役に立つ。
有田芳生氏 太田光の「拉致」発言は「統一教会の主張」「やめていただきたい」
2022年10月2日 11:18
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東スポWeb
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ジャーナリストの有田芳生氏(70)が2日、TBS系「サンデージャポン」に生出演。番組MCの太田光に怒りのツイートをしたことについて、説明した。マインドコントロールされた信者を取り戻そうとする信者の家族の行動について、9月25日の放送で太田光は「拉致」や「閉じ込める」と表現。これに有田氏は「すっかり統一教会の主張です」などとツイートした。
番組に登場した有田氏は「信者になった人に対する親御さんたちが、脱会してもらいたいという思いは、50年以上前からの問題」と指摘。
信者と脱会させようとする信者の家族をめぐる問題については「旧統一教会からすれば、信者をやめてもらうという親御さんたちの努力が、拉致、監禁だと」と指摘し、「拉致、監禁というのは旧統一教会の主張なので、そういうことはやめていただきたい」と述べた。
さらに「MC論について言えば、太田さん田中さんの立場は、番組の中軸にいらっしゃる。その立場、バランスの良さを考えていただきたい」と主張した。
ただ、非常に興味深い内容だったのでそれこそ映像をもう一回も二回も確認したいし、完全に一問一答を再現するようなテキストデータがあったら嬉しい。後から録画をしておけばよかった、と悔やむ。
自分はサンジャポは時間と眠気の関係で見たり見なかったり。今回も「アントニオ猪木の訃報をやるかな?」ぐらいでつけていたら、冒頭からずっと「有田芳生、鈴木エイト両氏が出演し、太田光氏の認識を糺す」みたいな展開だった。
で、その中で前半の話題の中心になったのが、信者の親などがやる行為が、「拉致・監禁」か「保護・説得」か……という、悪い言い方をすれば言葉遊びというか概念・用語を巡る争いでありました。
後で詳しくかいたが、はっきり言って「そこでやっている、やられていること」、その事実関係に関しては大体は同じことを言ってる(というか訴訟の場にいろいろ行っているので、いちおう司法的な事実認定の手続きがされている。)
それをどう呼ぶか、みたいな話にすぎないでしょ、これ。
ただ、その二つの用語 はともかくとして、それ以外に個人的に重要だったのは
・米本和広
・「我らの不快な隣人」(太田光氏は惜しくも「我ら”が”不快な隣人」と、書名を間違って電波で語ってしまってたが(笑))
・宮村峻
の3つのキーワードが電波に乗ったことだ。
・・・・・・・その結果として、自分の過去記事が注目されてアクセスが増えた、という(笑)
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そりゃそーだ、有田芳生氏や鈴木エイト氏と、米本和広氏の間の葛藤というか対立に関して、8年前に取り上げて特集記事書いてるブログなんてほとんどねーだろさ(笑) きのうきょう「鈴木エイト」や「米本和広」の名前を知ったにわかのおあにいさんとは、おあにいさんのできがちがうんでぇ。
その中で、出てきた「我らの不快な隣人」(繰り返すが太田氏の言った「我らが不快な隣人」は、ちょっと言いまつがい。)
については、めちゃ廉価版の電子書籍が出てるんだから、まず資料として買ってみたら?という話が最初に来る。
ほらよっと。
カルトと反カルトの間で何が起きているのか? 統一教会信者に対する拉致監禁の実態を暴く診断名はPTSD(心的外傷後ストレス障害)。飲んでいる薬は導眠剤、睡眠薬、安定剤、抗鬱剤など一〇種類に及ぶ。彼女たちの共通点は三つある。かつて統一教会の信者であったこと、信者時代に「ある日突然、実の親に拉致され、アパートやマンションに監禁されていた」こと、そして、その監禁場所で統一教会からの脱会説得を受け、最後には脱会したことである。(本文より)
これまでカルト視される宗教団体を批判してきた著者だが、一方で“反カルト陣営”側の問題点に気づく。忘れられがちな元・信者のその後を取材すると、そこには脱会をめぐる、知られざる攻防戦があった……。カルトにまつわる問題の根深さを描いた衝撃のノンフィクション。●米本和広(よねもと・かずひろ)
1950年、島根県生まれ。ルポライター。横浜市立大学卒業。「繊研新聞」記者を経て、フリーに。著書に『カルトの子』(論創社)、『洗脳の楽園』『我らの不快な隣人』(情報センター出版局)、『教祖逮捕』(宝島社)など。2022年7月に安倍元総理を殺害した犯人から手紙が届いたとして注目を集める。
あ、「めちゃ廉価版」ってほどでもない、普通よりちょっと安いって程度だ(笑)。ただ、紙の古書価格がとんでもない値段が続いてたんだよ!!
それに比べたら、すごく安い。
まずは、これ読むといい。一読に値する。
・・・・・ところで、ちょっと最近の風潮も加えて補足すると、なんだかんだと対立点は明白ではあるのだけど、それでもこの三者、米本和広、有田芳生、鈴木エイトはそれぞれがそれぞれに対して「リスクも高く、(最近までは)マイナーな話題でもあるカルト問題を継続的に取材してきた」という部分で、最低限のシンパシー…。敵味方に分かれたが、それでも広い意味での”仲間”的な意識を持っているようである。
今回、有田芳生氏や鈴木エイト氏は、太田氏が「我らの不快な隣人」の名を出したから、仕方なく米本和広氏について(批判的に)触れざるを得ない感じになったが、非常に……抑制的というか、あまり積極的に触れないような言い回しだった。
米本氏のほうも、親の介護などの理由で広島に戻ったあと、かつて批判した鈴木エイト氏の書いたものを読み「君に自分が追っていたテーマを託す」と電話をした、のだという。
山上徹也容疑者の犯行前の手紙投函先は米本和広氏。『カルトの子』は評価できるが、その後の"活動"には疑問符も
— 鈴木エイト ジャーナリスト/作家『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』9/26発刊(小学館) (@cult_and_fraud) July 17, 2022
AERAの記事を読んだ米本氏から″2世問題を託す”
と電話があったのはもう4年前か…https://t.co/iOZFw8Amug#安倍晋三 #統一教会 #山上徹也 #鈴木エイト #2世問題 #カルト2世 #宗教2世
米本和広氏について。
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拉致監禁か保護説得か、なんてのは酒というか般若湯というか、みたいな話で。
ざー-っくりいえば
・統一教会の信者がいる。
・その親が、子供のそういうカルト信仰をやめさせたい、と思う。
・子供を、少なくとも外形的には本人の意志に反する形で、親の意図した場所に連れていく、そこから自由に外出、帰宅をさせないように、言葉や情による説得だけでなく物理的な障壁を行使する
・その時に、「外部」の人間もかかわる
・それが裁判の場で不法行為と認定され、民事上の賠償責任を外部の人間や肉親が負わされる
・判決が確定する
という例があったか、無かったか、といえば事実として「あった」。
それが何年前から途絶えたか、信者(教団)の方も脱会、じゃねえや奪回するぞと言って押しかけたり騒いだりしたか、刑事責任を問われた例はあるかないか(テレビでも言ってたが、無い筈である)…とかはまた別でな。
問うべきは
A:「かつては脱会運動側にもそういう問題があった」「それは改善され、今では問題が無くなっている」
B:「そんな問題は以前から存在しない」
どっちなのか・・・・・・・・サンデージャポンでは結局、言葉を曖昧にしていたが、いちおう、控えめに「A」だと認めたように見える。
ただ、「かつて(10年前ぐらいまで)は問題があって、たしかに不法行為の賠償責任とかも裁判で認められた。今は、それをあ改善した組織・運動体です」となると、ちょっとどこかと問題が似てしまう、という問題があるのかもしれない(笑)
脱会運動のごく一部が「A」であっても「統一教会は『C:今なお問題が存続している』存在だ」でいいじゃんね。
断片の動画あり
信者への保護説得
— こむぎ (@mugichoko1616) 2022年10月2日
太田光氏「まさに空白の30年の中でポンと起きた場合、過程を知らない人達が殆どで、また初期の乱暴なものに戻ってしまう危険性を感じる」
鈴木エイト氏「それは無い。現状、保護もしてない。そもそも親子の話し合いをする事自体を妨害してきたのが統一教会側」#サンデージャポン pic.twitter.com/046DP3N4fM
有田芳生氏「統一教会、関連組織から今の日本の状況を見ると政治家との関係や霊感商法が問題ではなく、拉致監禁や信仰の自由の弾圧だという捉え方。拉致監禁キャンペーンなんだ。MCという立場の太田さんが拉致監禁もあるでしょというのはやめていただきたい」#サンデージャポン pic.twitter.com/rKw4TH7GVh
— こむぎ (@mugichoko1616) October 2, 2022
ただ、まさに問題というか、
裁判の場で不法行為…それも健康を損ねるレベルで長時間、ある場所に閉じ込めていた、という事実認定が確定した、脱会の”コンサルタント”の人間が、有田芳生氏の口からほろりと出てきた「宮村峻」氏なのだよね。
この人が不法行為、それも一人の人間の行動の自由を奪ったということは、「司法の場」においては事実とみなさざるを得ないのですな。
この事件の東京高裁判決は、平成26年(ネ)第1143号事件だという。
これが第一審の判決の時の記事。
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上でリンク紹介した記事「有田芳生vs米本和広 第2R」の第2Rというのはこの後、東京高裁判決、という意味だ。
この人はこの前、立憲民主党のヒヤリングに登場している。いいのか。
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統一教会にわが子が洗脳された、たいへんだー、というときに、それをやめさせようとする側が、少なくとも過去には
荒っぽい、物理的な力による措置を「取った例がある」のか「取った例がない」かでいえば、有田・鈴木両氏とも、あることは認めたようだった、少なくとも画面では。
ただ、それが今は改まり、なりを潜めた・・・・・かどうかは、改まったということにしておこう。
では、そんな荒っぽいことをしていた勢力は失脚し、統一教会信者の脱会運動、反統一教会運動との「関係を断つ」ことはあったんですか?……これを問うと、宮村峻氏の存在がやはり問われる状況になってくる。
そして今回、宮村峻氏の行状(少なくとも判決が確定した民事事件があるわけで)も知っている有田芳生氏だが、政治家時代、こういう選挙の応援、便宜を受けている。
http://blog.goo.ne.jp/arita0327/e/dec7cb6550cef86e238856c540acdace
「鳥晴」で宮村俊さんグループ、文藝春秋の松井清人、石井謙一郎さんと会食。「宮村グループ」は、参議院選挙のとき、わずか2日間で、個人ビラ9万枚に証紙を貼ってくれたのだった。久々に深夜まで荻窪界隈…
選挙で貴重な労働力を提供する実働部隊を抱えた団体と、政治家との関係・・・・・・世が世なら「ズブズブ」という形容詞(なのかこれ?)が使えましょう。
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この人が、落選して議員バッジを外したら「ジャーナリスト」として公正公平な立場となり、宮村峻氏やそのグループの行動について的確に評価・論評してくれるかどうか……そこは大いに個人的に疑っております。
追記 紀藤正樹弁護士が「拉致監禁」という用語についてのツイート
ココを起点としての連ツイ&リプライの応酬。後で時間があればそっちも埋め込みしてくが、とりあえずダブルクリックすれば連ツイ(&リプ)として読めましょう
”霊感商法”と言う言葉は即違法性を持つ言葉ではない。2018年に消費者契約法に取り込まれ一部民事効を持つまで30年以上かかりました。他方”拉致監禁”という言葉自体犯罪的。統一教会は親や関係者を最初から犯罪者呼ばわり。犯罪者でなくてもです。拉致監禁は欺瞞的用語法で使用すべきではありません。 https://t.co/2w0LsgxE9K
— 紀藤正樹 MasakiKito (@masaki_kito) 2022年10月2日