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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

議員と、司法が不法行為を認定した人との関係・交流が問われる時〜有田芳生氏について(宮村峻氏との関係)

タイトルは釣り。……のように見えてそうではない。
ただ、最近話題のテーマと思わせといて違うけど、実は共通している部分もある、というなかなかのくせ球だ。


話は、既にこのブログでは当時紹介している。
もともと自分の興味の範囲としては、「マインド・コントロールと自由意志の間」「医学的判断は、どこまで人の権利を抑制し得るのか」というところから発展したものであった。

では過去記事を紹介する。まずJ-CASTニュースを紹介し、そこから拙ブログ記事へ。

統一教会からの脱会説得に賠償命令 家族側「実態踏まえていない」と反論 http://www.j-cast.com/2014/01/29195441.html

当時は小さくではあるが、一般新聞にも載った。記事はともかく、その時のブクマは残っている。
はてブ朝日新聞記事へのもの)
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASG1X5RXPG1XUTIL031.html
はてブ産経新聞記事へのもの) 
http://b.hatena.ne.jp/entry/sankei.jp.msn.com/affairs/news/140128/trl14012819490007-n1.htm

ま、けっこう騒がれたといえば騒がれたし、小さい扱いだったと言えばいえる。


それを受けて書いたのが

統一教会信者を脱会させる”説得”に賠償命令…マインドコントロールと自由意志のあいだに - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140129/p2

という記事だ。

……普通の人間の選択には「バカでいる権利」は、残念ながらある。
バカな宗教に、思想に、運動に、ファン活動に(笑)、熱中し、それこそが正義、生きがいと信じ、金と時間と青春を費やし・・・・普通なら「何あほなことやってんのよ」と外部から止めようとしても「うるさいな、俺がやりたいんだ。やると決めたからやるんだ」といえば、それを強制的に止めることはできない。
しかし。
そういうふうな意思を「外部から持たせてしまう」”マインドコントロール”が「ある」なら…そしてその人が本当に「マインドコントロールされている」のなら…その手法と法律との整合関係はともかくとして、基本的には彼の表明する”自由意志”は自由意志ではないとして、その意に反して彼にたいして強制的なアプローチをしても「許される場合はある」のだろう。

けっこう、考え方としてはシンプルなのだ。
しかし、どうやって「貴方は今マインドコントロールされている(ので、貴方の意に反して強制的な措置をするのも仕方ない)」ってえのを見分けるのか。
脳をCTスキャンすればピーっと判定機が動く、というのじゃないのだ。
そもそも、過去にも引用したけど
「マインドコントロール?そんなもの、そんな現象は『無い』んだよ。トンデモの一種」という議論だってある…(後略)

ここが難しいね、という話の材料として、いろいろ書いていた。

しかし、話は進むのである。敗訴した側は、これを不服として控訴、上告を行った。

「自由意志か、マインドコントロールか?」を問う第2R? ”監禁or保護”を問う裁判が第二審へ - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140706/p4

 
この
高裁の裁判の結果…

米本和広vs有田芳生の両氏、第2Rも終わる〜統一教会と「強制脱会」と/「自由意志」を考える http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141120/p2

(この裁判を論じたブログ記事です。判決に肯定的、否定的さまざま)
米本和広「火の粉を払え!」
後藤控訴審判決−一審を上回る勝訴判決!
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-524.html
「やや日刊カルト新聞」
後藤事件の控訴審判決、監禁主張の原告への損害賠償認定額が約5倍に増額=統一教会弁護士は「まだ少ない」と不満顔
http://dailycult.blogspot.jp/2014/11/5.html


結論からいうと(1)一審より賠償金増額 (2)家族のほか「脱会」活動にかかわった専門家や牧師に対しても「共同不法行為責任を負うべきである」とした、のが高裁。


そして最高裁…このへんまでいくと報道がなく、当事者?というか双方の、ある主張に立つ側の記録しか見つからないが

最高裁が上告を棄却!勝訴判決確定!!後藤裁判ついに終結!!! http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-307.html
やや日刊カルト新聞: 最高裁が上告棄却=“拉致監禁キャンペーン訴訟”統一教会信者の勝訴が確定 http://dailycult.blogspot.com/2015/10/blog-post_7.html

ちなみにこの間、2014年には「国連自由権規約委」なるものが、対日勧告の一つとして、この問題で、いわゆる”強制説得”側を批判するといっていい文章を出した。

あら意外? 国連自由権規約委の対日勧告で「統一教会を脱会させるための誘拐・強制監禁は問題だ(大意)」と言われてた - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140809/p4

このときは、その規約委の判断力や情報収集力をめぐっても議論がなされたが…



これでも双方、いろんな言い分や主張があるだろうけど、とりあえず日本国憲法下での司法としての判断はここに確定し、
統一教会から脱会させるために、強制的にその信者の自由を奪うという、家族や「脱会専門家(脱会屋)」、牧師の行為は不法違法なものだといちおう認定されたのだ。


参考にすべき米本氏の図書

我らの不快な隣人―統一教会から「救出」されたある女性信者の悲劇

我らの不快な隣人―統一教会から「救出」されたある女性信者の悲劇


そこで、「そういう不法行為をした人と、国会議員の関係」という、別のテーマが浮上する……。

米本和広氏が指摘。

http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-524.html 
 もう一人、国会議員の有田芳生氏の沈黙には何も感じない。
 彼は一審判決後のツィッターで、こう述べていた。
統一教会脱会を説得、親族らに480万円賠償命令 - http://ln.is/t.asahi.com/51yCk … 傍聴した。事実認定に問題あり。被告側は当然控訴する。傍聴の統一教会信者たちが静かなのに、ジャーナリストだという米本和弘氏がひとり興奮して拍手、「よし!」と叫んでいたのが異様だった>
 なぜ、心ざわつかないのか。都合が悪いことを指摘されても、いつも知らん顔だからだ。ナレタ

 とまれ、この3人には共通することがある。
 真実を無視してまで、正義(反統一)を貫こうとすることだ。目的のためには手段を選ばず−と通底するものがある。恐ろしい話である


有田芳生氏と、司法の場で不法行為を認定した宮村峻氏は、どの程度、どういう関係があるのか。



共産党などのウォッチャーで有名なガイフォークスさんの掲示板に「有田芳生」の名での書き込みがあった。

http://kinpy.livedoor.biz/lite/archives/51821802/comments/206/
4.有田芳生

拉致監禁をなくす会」とは信者の組織。
彼らの主張のデタラメについては「月刊タイムス」(4月号)で浅見定雄、山口広、宮村峻氏とともに「追いつめられる統一教会の悪あがき」という座談会を行いました。いまのところ教会からも、教会幹部たちから「利用できる」とお墨付きのついたルポライター米本和弘氏からもいっさい反論はありません。警視庁も「家族の問題」と相手にしていません。
2010年05月11日 09:44

また、過去の有田氏のブログ「酔醒漫録」で宮村氏の名前を検索すると、こんな感じだ。

星になったテレサ・テンの弟 - 有田芳生の『酔醒漫録』 - Gooブログ
blog.goo.ne.jp/arita0327/e/3f1f525b48e625083ef52e06117bdac7
2008/07/27 - 同時代に生きた友人のひとりがまた逝った。都はるみさんの中村一好さん。そしてテレサ・テンのジム・テン。人生とは何と多くの哀しみで満ちているのだろうか。荻窪の「鳥晴」で宮村峻さん、石井謙一郎さん、そして元統一教会メンバーと情報 ...
 
ソウルで日本人統一教会員が集会 - 有田芳生の『酔醒漫録』 - Gooブログ
blog.goo.ne.jp/arita0327/e/c3065400b24e763c90aff4cf9332cdb5
2010/03/24 - ... 明らかにして、拉致監禁問題解決を要請する嘆願書を日本大使館に提出した」 日本で作られたG君のパンフレットを翻訳して配布しているが、その欺瞞については「月刊タイムズ」での座談会(浅見定雄、山口広、宮村峻、有田芳生)に詳しい。
 
中村稔『立ち去る者』の少数者精神 - 有田芳生の『酔醒漫録』 - Gooブログ
blog.goo.ne.jp/arita0327/e/1487052500207be4704b839dc83fc940
2010/10/19 - 荻窪で宮村峻さん、韓国からの記者とともに雑談。みなさんと別れて「萬龍軒」で餃子を食べていたら朝日新聞記者に声をかけられる。帰宅するとまるで宝箱に包まれた中村稔さんサイン入りの限定300部の詩集『立ち去る者』(青土社)が届い ...
 
民主党大会に出席して - 有田芳生の『酔醒漫録』 - Gooブログ
blog.goo.ne.jp/arita0327/e/81a7f741447e08a17f066fd61f1f78b5
2010/01/17 - 新しく作成する名刺の裏に入る字数でまとめるには凝縮とわかりやすさが必要。第1稿を終える。新宿の東京合同法律事務所へ。浅見定雄さん、山口広弁護士、宮村峻さんと座談会。テーマは統一教会とその応援団が「拉致・監禁」と呼んでいる ...
 
秋元司参院議員が統一教会の立場で質問 - 有田芳生の『酔醒漫録』
blog.goo.ne.jp/arita0327/e/251111718d7050fddff4ff24247fec1d
2010/05/24 - この問題について議論した『月刊タイムズ』(4月号、浅見定雄、山口広、宮村峻、有田芳生)にいまだ反論できない。警視庁幹部は「(統一教会が)議員ルートなどいろいろな人脈で圧力をかけてきます」とぼやいている。 ジャンル:: ウェブログ.
  
「なんちゃって小泉・竹中へなちょこ構造改革」 - 有田芳生の『酔醒漫録』
blog.goo.ne.jp/arita0327/e/dec7cb6550cef86e238856c540acdace
2008/02/02 - ジムでストレッチ&水泳。渋谷まで歩いて荻窪。「鳥晴」で宮村俊さんグループ、文藝春秋の松井清人、石井謙一郎さんと会食。「宮村グループ」は、参議院選挙のとき、わずか2日間で、個人ビラ9万枚に証紙を貼ってくれたのだった。久々に深夜 ...
 

ん?

http://blog.goo.ne.jp/arita0327/e/dec7cb6550cef86e238856c540acdace
「鳥晴」で宮村俊さんグループ文藝春秋の松井清人、石井謙一郎さんと会食。「宮村グループ」は、参議院選挙のとき、わずか2日間で、個人ビラ9万枚に証紙を貼ってくれたのだった。久々に深夜まで荻窪界隈

選挙運動を熱心に応援しているのが、敗訴した宮村氏のグループか……


さて、裁判でこのように不法行為が認定されたからといって、別にそれに、必ず賛同しなければいけないというものではない。
民主主義国家であり、表現の自由、良心の自由、言論の自由はある。「不当だから賠償金は払わない」というとそれは罪だが、「裁判では負けたが、裁判所の判断が不当なのだ。被告を今でも支持している」というのは自由だ。
ただ、それをまた有権者に評価される、というだけでな。
(田中真紀子安倍晋三だって頻繁に父や祖父への司法判断や、GHQの戦犯容疑についての見解を求められている。)


また、交友関係も、「ジャーナリスト」は怪しげだったり不法行為をかつて行ったり、現在もアウトローだったりする人との交遊はむしろ必要だったりする。
しかし、そういう人が一転国会議員になったら「その関係はどうなの?切れてないの?その行為をどう評価しているの?」と言われるのも当然。
それはたとえば、一水会の木村光浩氏との交遊も似たようなものだ。

一水会」はもう、政治家(議員、知事)は関わりを持つこと自体アウト、でいいんじゃない? -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141121/p6

感謝感激でした!一水会40周年大会
http://kunyon.com/shucho/120924.html
一水会を強力にサポートしてくれる来賓の祝辞。
西部邁さん(評論家)、田原総一朗さん(ジャーナリスト)、猪瀬直樹さん(東京都副知事)、頭山興助さん(呉竹会会長)、小林節さん(慶応大学教授)。
(略)
国会議員とOBの皆さん 国会議員とOBの皆さん
さらに、国会議員・OBの祝辞。衆議院議員下地幹郎さん、平沢勝栄さん、松木けんこうさん。参議院議員有田芳生さん、田代かおるさん。さらに、元衆議院議員山口敏夫さん。元参議院議員村上正邦さんが激励の挨拶。

そういう点で、米本氏の批判のように、国会議員たる有田芳生氏に、宮村峻氏との関係や、氏の不法行為認定が司法の場で確定したことは注目に値するものであり、再度紹介するのも、それへの見解を再度問う必要も意義もありましょう。

東京スポーツの記事もあったそうだ

http://aritayoshifu.blogspot.jp/2014/01/blog-post_29.html
このリンク先はどうもムーニーっぽいが…?

「悪に対抗する悪」は許容し得るか。

ああ、この話も「強制的脱会が不法だったなら、その人物と「国会議員の関係」も問題だろう」も以前、2014年に既に書いてたじゃないか。なぜブクマが当時つかなかったのだっ(笑)
抜粋する。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141120/p2
まあね、まだわからんちんよ。というのはね、まだ最高裁があるから。
そこでひっくり返されるかもしれんから。
ただね、少なくとも二審判決を、ひとつの判断根拠にするという前提なら、とりあえずは被告席に座った人々…原告の家族もいるところが悲劇だが、そのほか脱会させるために指導した関係者も「不法行為」をしていたと見なせる。


この場合、統一教会のカルト性や教祖とその一族の不品行ぶり、霊感商法との関わりなどはいうまでもないとして、それを「悪」とすれば、長期間の拘束、自由を奪うという
別の「悪」は許容されるのか?という問題ともなる。
フィクションながら「弁護士のくず」の一幕。

そして米本氏は、「脱会屋」というべき人々がいる、とも、個人名を挙げてずっと指摘してきた。
そして1月の一審判決では、その人と有田氏が関係が深い、というふうに挑発的に書いている。

http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-450.html
有田氏の落胆ぶりは察してあまりある(*)。なぜなら,彼にとって脱会屋の「宮村さんは同志」であり、国会議員というスターダムに登れたのも宮村氏のおかげだったからだ。(宮村氏から強制脱会者を紹介してもらい、その情報をもとに記事を書いた。それが彼の、日本共産党からクビ=これは不当な処分=になり、無職になってからの出発点となった)

私の知る限りでは、脱会させる活動というのも時代時代の変遷があったとは聞く。「統一教会」や「集団結婚」が出てきた時は何しろ予備知識もない時代だし、日韓の政治体制や経済力の違いもいまより比べ物にならないほど大きかった。
「チョウセンジンの教祖の宗教にひっかかったのは体面が悪い」「チョウセンジンと結婚するなんて」という、そこを問題にするのは筋違いでしょ、というリアクションも事実としてあった。で、そこから「脱会させる」際に、手っ取り早い「非公認暴力装置」……つまり”その筋”や”右翼”が関わることもあったとは聞く(統計的にどんな割合かは知りません。)右翼といえば勝共連合でお仲間でしょ、という疑問もわくが、末端ではそんなイデオロギー判断はしないのだ(笑)。


その後は統一教会の反社会性が浮き彫りになった後、弁護士や主流派キリスト教徒、共産党などもイデオロギーの影もやや引きずりつつ反統一教会の活動をしてきたので、そういうタチの悪い人たちも基本的には少なくなっていった、とは聞く、
だが、初期のそういう流れも受けて、たちの悪い「脱会屋」的な存在がいるのかもしれない。それに「弁護士がいる以上、ヤクザに民事介入してもらう人はゼロになったでしょ?」ということはない。トラブルをメシのタネにする人はそうそう根絶、ゼロにはできないのだ。


そして…まっとうな反統一教会の活動家、運動家でなく、たちの悪い「脱会屋」という存在がいるなら、それと国会議員が親しい関係にあったらスキャンダルになるのだ。それはネオナチと国会議員が写真を撮るのと同様にね……。有田氏は、この問題を追及するのに熱心だったわけだから(それは正しい)、問題のあり方は分かるだろう。

今回、民事訴訟の場で「不法行為」が認定された人々がいる。まず「不法行為認定が事実として間違っている」という主張も最高裁の判断次第ではありえるとして、もし不法行為ということなら「統一教会から家族を脱会させるための活動に協力し、遺憾ながら少しやりすぎてしまった人」なのか「脱会屋」なのか。そしてそういう人々と国会議員が関係を持つことの是非…なども考えなければいけない。

そういう点では、最高裁の判断をじっくり注視する必要がある。


統一教会は教義からして荒唐無稽な、それだけでなくその教義に裏付けられた組織活動全体が反社会的なカルト集団であると思う。
いまは初代教祖の死後、後継者の肉親が滑稽なメロドラマ的な内紛、スキャンダルの相互暴露を繰り返し、影響力を各段に落としているのも実に喜ばしい話だ。

自分ははてなブログでも統一教会のカルト性の批判、揶揄は数多くしているほうだしね。施設に潜入までした(笑)

文鮮明追悼で開放された統一教会施設に入る。内部分裂の兆しも、ちらほら・・・ -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120910/p2

わかんね↑ 神聖モテモテ王国の、ファーザーの作戦説明みたいだ。


先先代の北朝鮮の親玉、金日成と。・・・・・・・何この圧倒的な「逆アベンジャーズ」感は。こんなオールスター集合はしないでよろしい。

モテモテ王国」に「逆アベンジャーズ」と、俺もさえてるなあ(笑)

だが、そこまで統一教会を「悪」とみなしている自分も、だから強制的に自由をうばって脱会説得してもいい、とはならないのだ。(例外をみとめるとしたらマインドコントロールが医学的に証明され、自由意志の喪失を認定できる場合。その点からこの問題に元々の興味があったことは前述の通り)


つまり「悪に対抗しているのだから、その悪はゆるされる」という考え方、その問題…。


ここで、すでに書いていた話を、今再度紹介することのこんにちてきな意義があると思うのですが、いかがでしょうか、と。