INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「有田芳生議員、民進党を離党し立憲民主党入党」との報道で思うこと。


【独自】民進有田芳生議員あす離党へ #日テレNEWS24 #日テレ #ntv http://www.news24.jp/articles/2017/12/10/04380143.html

まず大前提として、比例代表で当選した議員が 離党して別の党に行くなら、議席を返上すべきだ」という議員の「べき論」というのが一部にはあって、 その後、一部は法的に整備されたけれど、自分はこの「べき論」には賛成ではないのね。
というのは議員が尊敬すべきジェントルマンで、個人的利益のために離党したり政党を変更したりするはずがない…ということではもちろんなくて、逆に政治が権力闘争である以上、議員が離合集散し、表裏比興に振る舞うことはある種の想定内にしておかねばいけない、と思うかからだ。そして怪我と弁当は自分持ち、ということでそれが嫌なら各政党は自分の党を裏切る「かもしれない」人物はそもそも比例区の候補にすべきでないし、有権者もそんな候補の人間性を見極め、投票しなければよかったというだけであるからだ。
ちなみに法的な意味での制限(自分はこれにも反対)は以下の通り。

6 衆議院比例代表選出議員及び参議院比例代表選出議員の所属政党等の移動による退職及び当選人の失格
衆議院比例代表選出議員又は参議院比例代表選出議員が、自らが選出された選挙における他の名簿届出政党等に所属する者となったときは、退職者となることとされました。
また、当選人についても、同様の場合には当選を失うものとされました。
なお、元の所属政党等を離れて無所属になった場合や、選挙時になかった新たな政党等に所属した場合は、退職者となりません。また、元の所属政党等が他の名簿届出政党等と合併した場合なども退職者とhttp://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/senkyo/seido_6_kaisei/index.htmlなりません。

立憲民主党は、有田芳生氏の比例区出馬時にまだ政党として存在していなかったから、上の規定には該当しないという訳。

=========================

さて、それとは別に、当ブログの過去記事なども適宜引用して、氏の個人的資質について論ず(笑)



「有田丸疑惑」などの鹿砦社取材に関し、議員としての説明責任を果たしていない件について

カウンターと暴力の病理

カウンターと暴力の病理

渾身の取材で世に問う!
「反差別」を謳い「人権」を守るとうそぶく「カウンター」による大学院生リンチ事件の「真実」と「裏側」を抉る!

1時間に及ぶ、おぞましいリンチの音声データが遂に明らかにされる! これでも「リンチはない」と強弁するのか!?
リンチ事件、およびこの隠蔽に関わった者たちよ!
潔く自らの非を認め真摯に反省せよ! この事件は、人間としてのありようを問う重大事なのだから――。

【内容】
1 私はなぜ「反差別」を謳う「カウンター」による「大学院生リンチ事件」の真相究明に関わり、被害者M君を支援するのか
2 しばき隊リンチ事件の告発者! M君裁判の傍聴人にしてその仕掛け人!!
在特会&しばき隊ウォッチャーの手記
3 カウンター運動内で発生した「M君リンチ事件」の経過
続々と明らかになる衝撃の証拠! リンチの事実は歴然!
4 「M君リンチ事件」を引き起こした社会背景――精神科医・野田正彰さんに聞く
5 前田朗論文が提起した根源的な問題――「のりこえねっと」共同代表からの真っ当な指摘
6 リンチ事件に日和見主義的態度をとる鈴木邦男氏と義絶
7 われわれを裏切った〝浪花の歌うユダ〟趙博に気をつけろ!
8 「M君リンチ事件」加害者・李信恵被告による「鹿砦社はクソ」発言を糾すが、誠意ある回答なく、やむなく提訴いたしました!
9 「M君リンチ事件」裁判の経過報告
10 鹿砦社元社員の蠢動と犯罪性
11 大阪司法記者クラブ(と加盟社)、およびマスコミ人に問う!
報道人である前に人間であれ!
――M君と鹿砦社の記者会見が五度も「排除」された!
現場での音声記録CD付!

これについては以下の記事に譲る。

「しばき隊」高野俊一が「有田丸」に同乗し、愛媛の合田夏樹さんを公開脅迫 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=13730



こういうとき、高速道路料金所での撮影画像でも司法の場に提供されれば確実な証拠になるのだが……それはいずれにせよ、有田芳生議員が、この問題に対しての取材、質問に対して「議員に求められる説明責任を果たしている」と判断しているものは支持者の中にもいないのではないか。
有田氏としても、もしくは今後立憲民主党の所属議員になった場合は立憲民主党としても明確な説明責任を果たすことが必須になるだろう。

この件に関しては、過去にもシリーズ本が出ている。


ニセ科学信奉について

一部引用です。リンク先にはもう少し詳しくかいています。

有田芳生氏が過去に「自閉症」とテレビやネットを論じた著作が、実にトンデモに見える件 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160421/p2

少し言葉をつよくして言うけど、これ「トンデモ」じゃないかしら

いまや小学生からパソコンを手にする時代。テレビと同じく精神への浸透はストレートだ。かりにゲーム感覚であってもそこで詳細な会話が成り立てば、ディスプレイに組み込んだ画像が少年(※いわゆる神戸事件の「少年A」)にとっての「バモイドオキ神」のような「架空」の「神」となることは十分ありうる。こうした時代に子どもたちは生きている。(p29)

テレビのない時代に情報は想像力を通して自分のものとなっていった。大正時代の子供たちが忍者ごっこをするときは…想像力を働かせて、それぞれの猿飛佐助や霧隠才蔵を作り上げた。身体を通して想像した忍者増は、それほど飛躍した行為を誘発しない。とことが……テレビや映画などの映像は人間の認識にストレートに入り込み、その行動にまで影響を与えるのである。(P45-46 )

トルコでこんな事件が起きている。4歳から7歳の子供たちが高い建物から飛び降りて大けがをしたのだ。…原因は日本から輸出された人気アニメ「ポケモン」だった。テレビを見ているうちに自分にも「超人的な能力」があると信じ込んだ上での行動だった。よく指摘されるバーチャルリアリティという問題だ。
(P46)

…(教育用)ビデオの否定的影響は、時を経た最近になって明らかになってきたようだ。かつて有名早期教育でエリートだった子どものなかにも「ひきこもり」などのケースが生まれていることがわかってきた(P66)

「テレビの世界から離れて親がせいいっぱいかわいがってあげることです」―筑波学院大学の門脇厚司学長はそうアドバイスする。「0歳から6歳まではひたすらかまい、かわいがる。なんでもいいのです(後略)」(P79)


いやあ、なんちゅうかね…やっぱり「江戸しぐさ」とか、そのへんの話と親和性があるわ。
テレビと自閉症の関係とか
科学的実証性は必要だが、「きざし」があれば… という議論も含めて。


この本は2008年に出版されたのだが、やはり内容的には、かなり乱暴だと思うのであります。

司法に不法行為を認定された人物との交遊、特に選挙を組織的に支援された件について

一部引用です。リンク先にはもう少し詳しくかいています。

議員と、司法が不法行為を認定した人との関係・交流が問われる時〜有田芳生氏について(宮村峻氏との関係) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160604/p2

(前略)……当事者?というか双方の、ある主張に立つ側の記録しか見つからないが

最高裁が上告を棄却!勝訴判決確定!!後藤裁判ついに終結!!! http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-307.html
やや日刊カルト新聞: 最高裁が上告棄却=“拉致監禁キャンペーン訴訟”統一教会信者の勝訴が確定 http://dailycult.blogspot.com/2015/10/blog-post_7.html

ちなみにこの間、2014年には「国連自由権規約委」なるものが、対日勧告の一つとして、この問題で、いわゆる”強制説得”側を批判するといっていい文章を出した。

あら意外? 国連自由権規約委の対日勧告で「統一教会を脱会させるための誘拐・強制監禁は問題だ(大意)」と言われてた - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140809/p4

このときは、その規約委の判断力や情報収集力をめぐっても議論がなされたが…


これでも双方、いろんな言い分や主張があるだろうけど、とりあえず日本国憲法下での司法としての判断はここに確定し、
統一教会から脱会させるために、強制的にその信者の自由を奪うという、家族や「脱会専門家(脱会屋)」、牧師の行為は不法違法なものだといちおう認定されたのだ。
(略)
有田芳生氏と、司法の場で不法行為を認定した宮村峻氏は、どの程度、どういう関係があるのか。
(略)  
ん?

http://blog.goo.ne.jp/arita0327/e/dec7cb6550cef86e238856c540acdace
「鳥晴」で宮村俊さんグループ文藝春秋の松井清人、石井謙一郎さんと会食。「宮村グループ」は、参議院選挙のとき、わずか2日間で、個人ビラ9万枚に証紙を貼ってくれたのだった。久々に深夜まで荻窪界隈

選挙運動を熱心に応援しているのが、敗訴した宮村氏のグループか……
(略)
統一教会のカルト性や教祖とその一族の不品行ぶり、霊感商法との関わりなどはいうまでもないとして、それを「悪」とすれば、長期間の拘束、自由を奪うという
別の「悪」は許容されるのか?という問題ともなる。
フィクションながら「弁護士のくず」の一幕。

そして米本氏は、「脱会屋」というべき人々がいる、とも、個人名を挙げてずっと指摘してきた。
そして1月の一審判決では、その人と有田氏が関係が深い、というふうに挑発的に書いている。

http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-450.html
有田氏の落胆ぶりは察してあまりある(*)。なぜなら,彼にとって脱会屋の「宮村さんは同志」であり、国会議員というスターダムに登れたのも宮村氏のおかげだったからだ。(宮村氏から強制脱会者を紹介してもらい、その情報をもとに記事を書いた。それが彼の、日本共産党からクビ=これは不当な処分=になり、無職になってからの出発点となった)

(略)
まっとうな反統一教会の活動家、運動家でなく、たちの悪い「脱会屋」という存在がいるなら、それと国会議員が親しい関係にあったらスキャンダルになるのだ。それはネオナチと国会議員が写真を撮るのと同様にね……。有田氏は、この問題を追及するのに熱心だったわけだから(それは正しい)、問題のあり方は分かるだろう。


そういえば、もともとは統一教会関係の問題を専門に追及するような政治活動を、有田氏の当選後には大いに期待していたが…これは統一教会自体が文鮮明を失い、組織として四分五裂し内紛を続けて存在感自体が縮小したのでしかたないところもある(笑)





S氏との関係について

(原文実名)

元男組代表 S(T=別の名前)氏に受けた痴漢被害について
http://jfxaprt17.blogspot.jp/2017/09/blog-post.html?spref=tw&m=1


2017年9月3日日曜日
元男組代表・ S(T=別の名前))氏から3年前に受けた痴漢被害について、謝罪を求めます。

はじめに、痴漢行為についてはS氏も事実を認めており、当初は私が要求した公開を前提とする謝罪文の作成にも応じていました。
しかし、書き上げられた謝罪文は事実について不足している箇所があり、また、S氏の個人的な事情を長々述べて自己正当化をはかる主旨が見られたため修正を促したところ、一切の連絡を遮断され、以降、こちらからの呼びかけに応答のないまま3ヶ月近く経過しています。

そのため、これまでの経緯を公開し、S氏からの謝罪を改めて求める次第です。
被害を受けてから3年の月日が流れていますが、この間、S氏から誠意ある謝罪はなく、時に、公の場で性暴力事件について批判者の立場から言及している無自覚さは、自身が犯した行為を反省しているとは到底思えないものでした。

社会運動の場でも、それ以外の場でも、このような被害が二度と起こらないことを切に願います。

もうひとつ別の事件で公判中で、こっちは司法の場での争いは(まだ)ないが、いずれにしてもジャーナリストや一個人の一友人とかならともかく、議員としてはこの人物との関連を問われたら解党する、いや回答する説明責任があるだろう。


一水会」(木村三浩氏)との関係について

これはひとり有田氏だけの話ではなく、与党・自民党を含む多くの政治家に関係してくる。

一水会」はもう、政治家(議員、知事)は関わりを持つこと自体アウト、でいいんじゃない? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141121/p6

一水会顧問で創設者である鈴木邦男氏も、現在代表の木村三浩氏も、ある種の誠実さや人間的魅力、興味深い言論を持つ人間であることは認める。

だがその上で、現代表の上記のようなフィクサー」稼業を見てわかるように、まっとうではないわけだ。

もともと玄洋社黒龍会の時代から、豪放な人間的魅力が”七難を隠す”のがある意味日本右翼の源流ともいえる部分はある(現在の小林よしのり氏がやや賛美を込めて描く「ゴーマニズム大東亜論」はその空気を伝えている)。


だが、上のようなことを見る限り、違法や合法とは関係なく、知事(当時副知事)や国会議員が彼らと公に交流を持ったら、それはネオナチやらと同様に「アウトな行為」と見なしたほうがいいのではないか。

ネオナチといえば、公には別組織であると規定しているとはいえ、成り立ち(「昭和56年9月23日、木村三浩前議長を中心に結成」)、人的関係はもとより、公に「共闘を行っている」とも表明している

http://www.giyuugun.jp/sb/sb.cgi?cid=18

団体であるところの

統一戦線義勇軍

http://www.giyuugun.jp/

が綱領で

一、 我々は敵権力、白人集団(WASPユダヤフリーメーソン)との全身全霊をもった闘いを貫徹するものであり、これに逆するスパイ、敵対者はそれを容赦なく排除する。

とうたっているのも、サブカルや在野の社会運動ならともかく、自治体首長や幹部、議員らがたとえば写真に一緒に納まる的なのもまずいのではないかと思われる。


=====================
上のような話が、議員として明確に説明責任のある(あらたに所属した政党があれば、その政党も含めて説明責任がある)テーマだが、それ以外の、「そういう主張をするは自由だが、それも含め政治家としては批評・評価の対象になる」話もいろいろある。
以下、そういう系列の話

有田芳生氏の「長妻氏が3位という報道はウソ。読売の陰謀」「本当は接戦だ」というツイート、結果が出た今見ると… - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150120/p2


結局「小沢夫人書簡…の、ニセモノ説(内容虚偽説)」ってどうなったんだ?(主に有田芳生氏に) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121127/p3
有田芳生氏が衝撃証言「震災直後、放射能を恐れて西へ逃げた政治家や秘書は実在する!私は秘書から直接聞いた!それはH議員だ!」http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120629/p4


米本和広vs有田芳生の両氏、第2Rも終わる〜統一教会と「強制脱会」と/「自由意志」を考える http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141120/p2
あら意外? 国連自由権規約委の対日勧告で「統一教会を脱会させるための誘拐・強制監禁は問題だ(大意)」と言われてた - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140809/p4


「ヤンキーゴーホーム」と「ヘイトスピーチ」考 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140913/p3
法務省「人権110番」に『ヤンキーゴーホーム』について聞いてみた→結果:「不適切な表現。ヘイトスピーチに該当するかは個別の判断」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20161004/p1

ところで、
有田芳生議員については、お気の毒なことにくだらぬ罵声やデマも確かに多い。そこは頑張ってほしいが、客観的にみると、逆にそれが真の問題点を見えなくする煙幕になっている。
今回の記事はきちんと、クリアな事実および、公人としての説明責任を果たしていないことに限定して問題点を整理したら…それでも多かった次第(笑