脱会支援者からヒアリング 党旧統一教会被害対策本部会合
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2022年8月18日党旧統一教会被害対策本部(本部長:西村智奈美衆院議員)は8月18日、第7回会合を国会内で開催。旧統一教会からの脱会を支援してきた宮村峻さんから、被害の実態と課題について話を聞きました。会合には、同本部特別参与の有田芳生さんが同席しました。
冒頭、同本部事務局長の石橋通宏参院議員は、これまで進めている各省庁へのヒアリングと並行して、同日の脱会支援者の宮村さんを皮切りに、元信者やご家族、2世などの当事者の方々から具体的な話を聞いていきたいとあいさつ。「被害の実態や救済の在り方、なぜこうした被害が繰り返されるのか、被害の実態を知った上で、政治の責任として被害者の救済、被害の防止に資する立法措置を準備しようと議論を進めている」と述べました。
政府は同日、旧統一教会問題を扱う関係省庁の連絡会議の初会合を開いたことにも触れ、一方で新たな政務三役の多くが旧統一教会と実際に関ってきたことが明らかになっていると問題視。「こんな状態で本当に真剣に追及できるのかが問われる。私たちは、立憲民主党として『もうこれ以上被害を出してはいけない』との思いで、ご家族を含めて被害に遭われた方の救済、保護をしっかりやっていく」と力を込めました。
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有田さんは、旧統一教会の創始者で、今もメシアと位置づけられ信者たちの結束の中心的な文鮮明教祖に対し、「裏メシア(恨めしや)」と呼んできたのが宮村さんだと紹介。1985、87年に朝日新聞やアサヒジャーナルで統一教会の原理運動、霊感商法の批判をした当時からこの問題に関わり、多くの信者の脱会に多大な力を尽くしてくるとともに、今メディア等で元信者が発言をしていることも、宮村さんの力が大きく働いているとして、「この問題は体系的、歴史的、分析的に捉えないと、その時々の感想で終わってしまうメディアの現状がある。統一教会の教義解説書『原理講論』に基づいて、信者の内面から問題をえぐっていく話になっていくと思う」と話しました。会議後、石橋参院議員は記者団に対し、宮村さんからは、長年にわたる脱会支援の活動紹介と、なぜ信者の方々は自ら脱退とならないのか、完全にマインドコントロールの状態に陥っている中いかに脱会が難しいのかなど、貴重なお話をいただいたとコメント。「特に、こうした被害の事態があるにもかかわらず、日本の政治は旧統一教会と非常に親しい密接な関係にあり、それがこうした被害を拡大し、固定化し、結果として30年の空白期間を生んだことへの強い問題意識を共有した。今後の救済のあり方、政治としての対応のあり方についてもご示唆いただいたので、そうしたことを踏まえて私たちは今後の検討につなげていきたい」と述べました。
立法措置に関しては、「現にこれだけの被害があり、救済する必要がある方々の救済が遅れ、また失われた何年かになってはいけない。現行法の改正や、必要に応じて新法も念頭に置きながら、まずは来る臨時国会で早急に対処すべきことと、中長期的な観点での措置とを具体的に検討していく」との考えを示しました。
これに対して、統一教会自身が反応・反論した。
「統一教会の法務部」ってのが例の「チェコスロバキア海軍」(ソ連の思い出アネクドート)をほうふつとさせるが(笑),それはともかく事実関係の部分を
しかるに宮村氏は,長年に亘り当法人信者に対する強制的脱会説得に関与してきた人物であり,以下に詳述する通り,宮村氏の脱会強要の違法性は既に最高裁判決によって確定しています(平成27年(オ)第308号、平成27年(受)第385号)。
従って,立憲民主党がこうした人物を「多くの信者の脱会に多大な力を尽くし」た人物として会合に呼び「救済の在り方」等について聞くこと自体,極めて異常であると言わざるを得ません。
1995年9月から2008年2月まで12年5ヶ月に亘る拉致監禁,脱会強要の被害を被った当法人信者後藤徹氏は,宮村氏ら加害者を提訴し,東京地裁,東京高裁,最高裁でいずれも勝訴しました。判決は,宮村氏が監禁中の後藤徹氏に対して脱会強要を行った事実を認定し,被告親族らに対して認めた損害賠償金2200万円のうち1100万円を連帯して支払うよう宮村氏に命じています。
関係ないが、ウィキペディアには「宮村峻」氏の項目が無い。「なんでこんな、賛否は別にして社会的に重要な運動をしてて批判も評価もあり、メディアにも出ている重要人物の項目がウィキペディアに無いんだ。しょーがねーなー、手持ちの情報もあまりないけど最低限の情報を…」と思ったら「過去に作成され、削除された経緯があります」みたいな表示が出た(笑)
何がかかれていたのか・・・・・
ま、民事訴訟の結果がどうでも、自分や関係者は従来の主張をし続けることはあるだろう。それは自然だ。
だが、日本国の司法で、一審、二審、最高裁まで負け続け、司法判断が確定した事案なわけで……
ぶっちゃけ、
立憲民主党がこの人を呼んだってことは
「宮村峻氏は、日本国の司法から不当な判決を受けた悲劇の人物である。国家はこの人の不法行為を認定しているが、立憲民主党はそれを否定する(あるいは取るに足りないことだと思う)」
と、正面から宣言するに等しい。
あるいは……たぶんそうだと思うが
「立憲民主党は党・組織として統一教会問題に、最近までほんっとに何の関心も、情報収集もしてなかった。だから、一部では有名人である「宮村峻」の名前も知らず、関係の深い議員(前議員?)に言われるままに、招待してしまった」
のではないか。ハンロンの剃刀案件……。あるいは現場猫案件…
なぜ現場猫案件出してしまうのか
— いむり (@imurisitm) August 29, 2022
今日もご安全に!ヨシ! pic.twitter.com/trXIcqxp3h
そもそも簡単に回避可能な争点に、党がなぜ初手から丸ごと突っ込んだの??
そもそも「統一教会の問題」と「それを批判し、信者を脱会させる勢力の中に、一部どうにもまずい連中…いわゆる”脱会屋”がいる」という話は、簡単に切り分け可能。
そういう札付きの問題ある人を避けても、まったく支障なく統一教会の問題は追及できるのだ。
なんで「初手」から、そこに行ったの????
ふつうなら、こんな司法判断が出ている人に、公の党が声をかけないものだが…
しかし、…こんな「ズブズブ」の縁がある。本人の談だ。
http://blog.goo.ne.jp/arita0327/e/dec7cb6550cef86e238856c540acdace
「鳥晴」で宮村俊さんグループ、文藝春秋の松井清人、石井謙一郎さんと会食。「宮村グループ」は、参議院選挙のとき、わずか2日間で、個人ビラ9万枚に証紙を貼ってくれたのだった。久々に深夜まで荻窪界隈…
そりゃ、「2日間で9万枚の個人ビラに証紙を張ってくれるグループ」をむげにはできないよ…。そのひとが前議員、党参与の立場で宮村峻氏を紹介したから、党が無審査無検討でのっかった、と推測するのだけど、いかがでしょうか。
ちなみに宮村さんグループの構成員は統一教会の元信者、脱会者であり、マインドコントロールの科学的な有無とは別に、宮村氏はかなり高圧的、威圧的な言動でこの元信者たちを精神的に支配しているのでは、という指摘もある。
いやあ、2016年にこんな重要な問題をブログ記事にまとめてたひとに感謝してほしいです、皆さん(笑)
m-dojo.hatenadiary.com
そのへんは、今回大いに注目された米本和広氏の「我らの不快な隣人」に詳しい…あれ??新装版が出てる???
そもそも今回の問題は、具体名をはずせば「政治家や政党が、以前から社会的な問題を指摘されて、司法でも不法行為が認定されたる存在と交流を持ち、選挙などを手伝ってもらうのは問題ではないか。それは政治をゆがめる」という話でしょ?
有田芳生氏と宮村峻氏の関係は、まんま、それなのだ。あまりに「対立する2者が似たもの同士」っていうテンプレを体現しすぎてるよ!!
ダークサギ「お前は俺だ…」
— ぬまがさワタリ@『ゆかいないきもの超図鑑』3/8発売 (@numagasa) December 1, 2021
みたいな絵面になった。 pic.twitter.com/AtVoEA2RlN
m-dojo.hatenadiary.com
『立憲民主党が招いたのは「宮村峻」氏だった』…これ自体がニュース。その経緯や理由などを取材して!!!
……と、思います。上の話で、ニュース価値についての証明は完璧にされているでしょ?
同党はすばらしいことに、記者会見がオープンで、フリーで参加できるらしい。(だよね?変わった?)
旧統一教会から立憲民主党への抗議で出てきた宮村氏の素性について
— KSL-Live!(竹本てつじ) (@ksl_live) August 26, 2022
山上が手紙を送ったジャーナリストが2019年に記事にしている
あと10年をポジティブに生きる記録 文鮮明と宮村峻 - 米本和広ブログ https://t.co/B5sHGVmM7r
たとえば、会見以外でも、同党の要職者にぶらさがりで取材をしたたKSL-Liveの竹本てつじ氏に、この「立憲民主党が宮村峻氏を招いたこと」自体を質問、議題として取材していただければ、経緯などもわかるのだが・・・・・・・・・今後に期待。