ひとつ大きなテーマをこちらで描いた以外の、いろんな雑感
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原作との違い話、特に宮崎駿氏が言い放った「原作が違ってる!」話……これを極めれば「新しいお話」も作れる?
ちょっと話題のこれ。
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こういう映画名作の裏話って、後からどんどん「初めて知った」って驚く人が出てくるんだろうな。スターウォーズとかもしかりだものな。
そして、それが集まるきっかけが「地上波のテレビ放送」なわけだけど、そんな文化は「配信」が主流になるなかで、いつまでつづくのだろうか…
で、自分の感想。
先週、この違い(というか原作ある事)を知った/ただ、この作劇法使えると思ったよ。敢えて1話や1巻読み、後は自分で勝手に話考える。逆にその全体像から、冒頭部分をバレない程度に変えれば著作権クリア(笑)。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4724434394353422723/comment/gryphon
そしてこれは、島本和彦の作劇法である「中途半端にマネをする」ってやつじゃないか、とね。
こちらのほうは、きちんと意識して「換骨奪胎」したものだけれど、もしトランボが「或る夜の出来事」を途中まで見て、そこから勝手に続きを考えたらどうなったかね(笑)
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自分が原作を読んで「正統派少女漫画っぽいなー」と思ったところは結構使われてた。
原作版も、けっこう派手な喧嘩をして「やなやつ、やなやつ!」とか連呼する……そんなケンカから始まる出会い、ってもう「サルでも描けるまんが教室」でネタにされるぐらいお約束で、「あーこういうとこを改変したんだろうな」と思ったら、そこは使われてたんだ。
たぶん意外だったのは、あまりにもお約束じみてるところと、もうひとつはちゃんと見ないでも断片的に目に入る箇所は、やはり仲良くなってからの場面のほうが多いからなんだろうな。
「ほう、ドワーフを知っているのか」とおじいさんが主人公に驚くが、今とニュアンスが違うよね(笑)
翻訳された「児童文学」か、アニメやゲームやライトノベルか……とはいえ、「ロードス島戦記」が1988年発売、「耳をすませば」映画版公開が1995年なので、本当に過渡期の産物でありましょう。
ちなみに原作に、あの時計は出てこない。そういえばエルフとドワーフって、種族として仲がいいとか悪いとかへちまとか、そんな伝承なかったっけ??
バイオリンの話が出てこないから「進路」に関する深刻な悩みもない
…というか、年齢が受験生じゃないから、さすがに進路を悩むとかも原作では無かった。
クラスメートが「みんなで盛大にひやかす」のも、宮崎世代ではほほえましい普通の風景なのだろうけど、今もそれで通じるかどうか
一番、最前線のファンタジーものとして…そして海外でも売れている作品「とんがり帽子のアトリエ」で、
弟子である主人公ココが直面しているある「秘密」に気付いた師匠が心配し出すと、その同僚が、「秘密」はココと同年代の男の子の間の感情の話だと勘違いして「それはふれちゃならんとこだ、それを指摘したら大騒ぎになって淡い関係が台無しになる…いじめカラカイ ダメゼッタイ!」とか言い出し、言われた師匠は同僚を「なんかそういう経験あるのか?」と。
これは途中で挟まれたギャグパートではあるけど、何かその辺の所も微妙に時代的なニュアンスが変わってる気もするのよ(あとでこの部分の画像探しておこう。ちょっと面白い場面なので)
カントリー・ロードの「訳詞」について~またはその「印税」(笑)
そもそも、自分は「訳詞」というのが好きだけど、自分の好きな訳詞は
・基本的に、原歌詞の意味や描かれた風景などは継承する
・だけど「歌」なのだから、音に合わせることを優先。その範囲では原歌詞を無視してもいい。
・翻訳が難しい所は「ウソ」で埋める(笑)
というものなのね。その視点で見ると、映画の「カントリーロード」歌詞は、かなり大幅に変わってて、むしろ作詞と言ってもいい……
って、これそのまま「原作とジブリ映画の違い」だわなあ、と(笑)
自分は2曲ほど、このブログ内で自己流の「訳詞」を描いたことがる。
ちょっと今回の映画を見て、また何本か「訳詞」をしてみたいと思った。いくつか、そんな歌はある。
ところで、この歌は中学生に訳詞してもらった、という話がある(鈴木敏夫プロデューサーの娘さんだそうだ)
この日本語版「カントリー・ロード」の訳詞は鈴木敏夫プロデューサーの娘👩🏻、鈴木麻実子さんが書いたもの🤗 宮崎監督🎬が訳詞で悩んでいた際、主人公と同世代の人が訳したほうがよいだろうということで、書いてもらったそうです😆‼️#kinro #耳すま #カントリーロード #ジブリ #鈴木敏夫 #宮崎駿 #雫 pic.twitter.com/cLeQCmJQQq
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 11, 2019
「カントリー・ロード」の訳詞を担当したのは、鈴木敏夫プロデューサーの娘で当時19歳の鈴木麻実子さんです。宮崎駿さんが一部の歌詞を書き直しましたが、近藤喜文監督は直さない方がいいとして、2人の間で大喧嘩となりました。結局は書き直したバージョンが採用されています。#耳をすませば pic.twitter.com/zOLUYQRYAP
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) August 26, 2022
そこで書き直しして、監督と喧嘩して、けっきょく我を通すまでは宮崎駿メソッドだが、そんなことはどうでもいいのである。
「これは中学生が作った、翻訳したという設定。だから同世代の感性を持つ子に作ってもらおう」……あるだろう、そういうことも。ただ、そうなると「訳詞」した以上、権利料が・・・・・・中学生に・・・・・・どーんと…… 中学生の身で、いや、今に至るまで……、あの「カントリー・ロード」の訳詞印税が、がぽがっぽがっぽ……そんな人生、歩んでみたいよ!!!
「平凡な中学生ですが、親の仕事の縁で1曲だけ訳詞したら、死ぬまで毎年億単位の印税が入る人生になりそうです」
これこそ、勝手に人生を妄想して漫画かラノベにできるよ! モデルからかけ離れてる、と言われたら宮崎駿ばりに「実人生のほうが違う!」と言い張れるレベルで