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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「用語戦争」の面白さ~『夫婦別姓』を「親子別姓/家族別姓」と呼び変える試みがある。




実は別姓制度のオルタナティブとして出ている「通称の拡大」って話、「その制度Aそのものではないが、代替となるBが充実した時、A制度そのものを求める必要は無くなるか?」という点で興味深いものがある。
それは同性婚に対応する「市民連帯(シビルユニオン)」の導入とか、集団自衛権に対応する安保法制、軍隊に対する自衛隊憲法論の「私学助成」と現状……などもろもろに通じる。「一条校にはならないが、一条校なみの扱いを求める」なんて運動もあったか。

あと、「通称は外国では認めてくれない!」という批判があるけど、その場合、通称を認めない外国のほうが非寛容で多様性を認めないだけじゃないか?という議論も成り立ち得るんでね(笑)


そのへんの論点をまとめると、たぶんいろいろ面白いんだけど(あとで書くかな)時間の制約があるので、今回はこの

「親子別姓」「家族別姓」という用語があることを、まず知って持ち帰ってください、と。まだマイナー用語だろうしさ。


理屈は立っている。

Aという姓の女性と、Bという男性がいる(現行法の話です。将来的には男性も女性も限定されなくなる可能性もありましょう)。その夫婦から子供が生まれた(養子を迎える可能性などもあります)。
その際、どちらかの姓をその子が受け継ぐ。そうなれば、論理的にまちがいなく、片方の親と、その子は別姓となる。
その通りだ。事実だ。


・・・で、自分はその事実に対して、何か悪いところや問題点があるとは一切思えない。親がそうしたいんならそればいいじゃん。子供はその時分には年齢的に自己決定権もない。それも仕方ない。
だから、それゆえに別姓に反対する理由などまったくないと思う。


その一方で、上の指摘・・・・・・「夫婦別姓は親子別姓の制度でもある」というそれ自体の事実としての正しさは認めるし、「親子別姓」、さらには両者を包括的に示す「家族別姓」という用語にも妥当性があると認めます。むしろ並列で表記してもいいぐらいだ。


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いま「親子別姓」で検索すると 約 2,050,000 件 が出てくる。
www.google.co.jp



こうやって政治闘争の中で、自分の主張を「用語」に反映させる試みというのは時々登場する。その理屈付けは外野的には非常に面白い。

二つの陣営が「用語戦争」を戦い、それを「検索ランキング」に反映させようとあらそった、不毛なる記録がここにある。

韓国:文大統領、支持率降下 南北融和政策で国内対立激化 | 毎日新聞

からしすぎ➡『文氏が掲げる「平和五輪」を検索ランキング1位に押し上げようと動いたのに対し、批判勢力は文氏の南北融和政策への皮肉を込めて「平壌五輪」を1位にしようと動員をかけた。結果は両者が1、2位』

2018/01/28 23:08
b.hatena.ne.jp