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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「明智光秀=天海僧正説」はいつ、誰が唱えた?調査研究している人がいる【創作系譜論】






こちらにもまとめがあり、岐阜県図書館のレファレンスが正式に調べた結果もあるけど、だいぶ古く遡ったようだ。


togetter.com

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修羅の刻」に出てきた天海僧正


「汗血千里駒」は坂本龍馬を世に出したともいえる一冊であり、最晩年の故みなもと太郎が、「坂本龍馬勝海舟を最初は殺すつもりで乗り込んだが、勝の見識に感動してその場で弟子になった」という盛った説の出どころでないかと調べ(その結果、違ってた)、それを”完結”直前の回で描いたという。

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汗血千里駒とみなもと太郎勝海舟坂本龍馬

歴史上の人物で、史実とは思えない「伝説」や偏った「イメージ」が強い人は、その人の史実と、「語られ方の歴史」がともに研究されるべきである、とはずっと主張してまいりました。

このブログの持ちネタの一つで、記事自体はたくさんあるので、過去記事リンク集だけ紹介しておく。
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また、「初出調べ」は、多くの人がコメットハンターのように広く挑戦する方が、少数の専門家に任せるより成果が上がる筈だ、とも。

…ある意味ネット時代の強みで、こういうのの語源はみんなでわっと宝探しして、「俺はXXXX年の○○という本に載っているのを見つけた」「いや、それよりX年前の●●の著書にあったぞ」とどんどん発見を更新しつつ、暫定的な結論を出していけばいいと思う。彗星発見は人力に頼るからアマチュアの「コメットハンター」が活躍できる余地があるように、語源や初出の考証はかなりアマチュアが功績を挙げられる分野だと思う。

実は上のリストの考察はよく見ると、節目節目でどう見ても専門家、あるいは「調べ物のプロ」(図書館関係者)の影は感じるのだが(笑)、それでも、まあ構造的に…「用例採取」するまではどんな国語学者も、そのへんのマックに座っている女子高生が知ってる言葉を知らないし、或いはそれが当然だということです。
広い宇宙の夜空から彗星を探し出すアマチュアコメットハンターがいかに彗星を発見しても「税金を払って維持している天文台のプロでなく、アマばっかり彗星を見つけるのはけしからん!」という人はいないでしょ。
それと構造的に、物語パターンや言葉の初出探しは似ているんだと思うのです。

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それに関連する、ひとつの貴重な情報・事例でした。



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