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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「戦隊もの」の源流にある『白浪五人男』とは?創作物の『チーム』をめぐるあれこれ。

秘密戦隊ゴレンジャーが地上波でTV放送されたので、戦隊ものの源流みたいなものを探るツイートなどをいろいろ見かけました。
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プロレスファン的には、90年代の新日本プロレス、正月ドーム大会で闘魂三銃士馳浩佐々木健介がこの「五人男」のパロディで登場。それで知ったという人もいるんではないかな。

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白浪五人男は通称で、正式には青砥稿花紅彩画あおとぞうしはなのにしきえと言います。作者は江戸時代から明治にかけて活躍した歌舞伎作者の河竹黙阿弥かわたけもくあみです。

木阿弥の作品は、5・7・5のリズムで語られる七五調の美しい台詞に特徴があり、この白浪五人男でも多くの名台詞が登場します。
(略)
白浪とは歌舞伎では盗賊のことを表す言葉で、白浪五人男とは五人組の盗賊ということです。五人それぞれの個性が際立ち、それが魅力的なキャラクターを作り出しています。

五人の盗賊の実在のモデルやキャラクターと、その他の登場人物を紹介…


作劇論・キャラクター論とは別に、はっきりここは影響だ、と言われるのは「名乗り」という風習。
上のリンクサイトにも、スペースを取って、平山享というバイネームで説明されている

……白浪五人男を紹介する書籍などには「戦隊ヒーローものの元祖」というようなことがよく書かれています。確かに稲瀬川勢揃いの場で五人が並んで一人ずつ名乗りをあげる場面は、五人組の戦隊ヒーローの場面とよく似ています。

これは偶然ではなく、五人組戦隊ヒーローの初代である「ゴレンジャー」のプロデューサー平山亨氏が、実際に白浪五人男の「つらね」をモデルに、登場シーンを作ったからなのです。

今も昔も、正々堂々と名乗りをあげてから戦うのが、日本人にはとてもかっこよく映るのでしょうね。

東映ヒーローの多くは、或る時期までこの、ポーズをとっての「名乗り」を皆がやっていた。そのせいで、少し成長した子供たちは「悪の側は、このすきに攻撃しろよ!!」とほぼ例外なくツッコみ、そこから離れていく層も一定数いたが……
なんといっても、「東映ヒーロー」は「東映」である以上「東映時代劇」の系譜にある。
こういうふうな時代劇からの換骨奪胎、源流はいろいろとある…

自分が特に好きな、「戦隊もの宇宙刑事もので途中、悪の組織に内紛が起こり、乗っ取られたり幹部が粛清されたりして体制が一新される。時にそこから、正義側の仲間になる」なんてのも、時代劇で忍者集団がそうなったりする例があったとかとか。

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野球チームのキャラ付けなど、創作物でのチーム構成論


これに関しては…過去記事リンク集

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漫棚通信の考察

■ヒーロー・チームは何人?(1〜3)
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_3.html
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_4.html
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_5.html


七人の侍
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平野耕太先生の「チームは6人が限界説」
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そして、海外ではチーム内でキャラが振り分けられる、のお約束として「戦隊」的な地位に「ロックバンド」がある、という非常に興味深い情報。
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考察まとめ
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「歌舞伎的教養」は今のところどこまで減少し、どこで踏みとどまっているのかねえ。

年末になると「忠臣蔵が忘れられている」が、SNS上をにぎわします。ある意味で忠臣蔵そのものより話題となる(笑)
※リンク追記
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おれだけかもしれんけど、歌舞伎・浄瑠璃的教養は本当に何もない。落語、歴史漫画…そのへんから断片的に知っているだけだ。最近、啓蒙的な漫画ガイドをまとめて読もうという気にもなったが…。
いまのティーンエイジャーのほうが、「にほんごであそぼ」などの日本語ブームの洗礼を浴びているから、そのへん経由で知っているかもしれない。



「新オバケのQ太郎」アニメ版OPの前半部分はほとんどが、歌舞伎演目のパロディだったことは以前も書いた

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……私はついこの間まで日本人も皆そうだったことを思い出した。主人は店の者にお前なんのために芝居を見ていると叱った。「伊勢音頭」の主人公は「身不肖なれども福岡貢(みつぎ)、女をだまして金とろうか」と言うから、見物は女をだまして金とるのが最低だと知るのである。忠臣蔵は芝居の独参湯(どくじんとう)だといわれた。私たちの冗談もしゃれも笑いも、みんな芝居をふまえていた。

 大正十二年の大地震のとき、すでに火は日本橋の私の母の実家に迫っていた、店の若い衆”金どん”はつづらを背負った、その姿があんまり大時代なので店の女たちがどっと笑ったら、金どん”延若”の声色で「つづら背負ったがおかしいか」と言ったという。石川五右衛門のせりふである。

 ふだんの会話のなかにかれにシェイクスピアがあるように、われに忠臣蔵以下無数の狂言があったのである。大震災を境にそれは滅びた。私たちはとり返しのつかないものを失ったのである。


   山本夏彦著 「オーイどこ行くの」の中から「時代遅れの日本男児


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