同じ日のニュースなんだよね…。
批判的な記事を消せと命令された」 ネタニヤフ首相の汚職裁判で初証言 イスラエル
BBC News
イスラエルで5日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の汚職疑惑をめぐる裁判が始まった。最初の証人となったニュースサイトの元最高経営責任者(CEO)は、ネタニヤフ氏に不利になる記事を「消す」よう命じられたと証言した。
ニュースサイト「Walla」のイアン・イエシュア元CEOはさらに、オーナーのシャウル・エロヴィッチ氏からネタニヤフ氏のライバルを攻撃する記事を書くよう指示されたと述べた。
検察側は、ネタニヤフ氏が自分に好意的な記事を書いてもらう見返りとして、エロヴィッチ氏に数億ドル相当の利益を生む規制上の便宜を図ったと指摘している。
ネタニヤフ氏とエロヴィッチ氏は共に容疑を否認し…(後略)
その一方で、イスラエルは最近、この話題でも頻繁に出てくる。
ワクチンの予防効果、「実世界」でも94% イスラエルの研究
2021年2月16日
レイチェル・シュレア保健担当記者新型コロナウイルスの米ファイザー製ワクチンについて、イスラエルは14日、発症を94%防ぐ効果があるとする研究結果を発表した。
ファイザーのワクチンが、大人数への接種でも、臨床試験(治験)と同様の効果をみせていることが示された。
公衆衛生医ハガイ・レヴィン教授は、すべての年齢層で発症と重症化の予防に高い効果が表れているとしている。
「最も影響を受けやすいグループで接種率が高い」ことが重要だと、同教授は述べた。
重症化をほぼ完全に防ぐ
イスラエル最大の保健機構クラリットは、ワクチンを接種済みと未接種の60万人ずつに実施されたウイルス検査の結果を分析。
www.bbc.com
一方でこの背後に、本来なら衛生面でもイスラエルが(状況上、否応なく)責任を持つべきパレスチナ占領地域でのワクチン接種体制の不備や、そもそもそこの占領をしているという事実もあるわけだが…。
それはおいておく。
つくづくと思うのは、
ネタニヤフはいまだに「2年で4回の総選挙」を経て宙づりのような形でありつつも、権力を掴み続けている。
その上で、一説にはファイザー社と首相が直談判し、相場よりかなり高値での契約を結んで国民にいきわたるワクチンを先駆けて確保した、とも言われる…
汚職関係の裁判が最終的にどうなるかはしらないが、
その裁判、あるいはまた起きるかものやり直し総選挙、その他病気など…… あるいは十分に首相の座を務め、自ら満足して身を引くかもしれない。
どっちにしても、ネタニヤフ政権に終わりはくる。
しかし、今回のワクチン確保劇、そしてさらにはトランプ政権のたった4年というボーナスステージ期にばんばんマリオよろしくコインを集め、「中東世界・イスラエルとの国交ドミノ」を成し遂げてしまった結果。
こういうものを手に抱えたまま退場したら…たとえば汚職裁判が有罪となっても、
「あの男…ネタニヤフとその政権は、悪党だったが有能だった」と言う形で、イスラエルの国民意識にへんなイメージが植えつけられるのではないだろうか。
そして、何かの不満が高まる時、幻想としての「悪辣だが有能だったネタニヤフ」がイメージとして登場し…それがどうかすると、ばかばかしい方向に人々を誘導しかねないと思う。
これは、「田中角栄現象」という不思議な光景・・・しかもあまり根拠のなさそうな幻想を、平成末期から令和初期に先に見分した日本国民として(笑)、イスラエルのそれを心配して言うている。
ネタニヤフといえば、この”変化球”が、ある意味でものすごく恐ろしかった。
イスラエル首相が天皇に「わが国と日本は共通点がある。ホロコースト・原爆を体験した」。すごく…「取り扱い注意」!! http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140522/p3
http://www.asahi.com/articles/ASG5F4W42G5FUTIL01J.html
天皇、皇后両陛下は13日、皇居・宮殿で、来日中のイスラエルのネタニヤフ首相夫妻と懇談した。
宮内庁によると、懇談でネタニヤフ首相は「イスラエルと日本には共通点がある」と述べ、いずれもおびただしい数の市民が犠牲となったホロコースト(ユダヤ人大虐殺)と、広島、長崎への原爆投下を挙げた。天皇陛下は「ホロコーストは大変に痛ましいことだったと思います」と語ったという。
田中角栄幻想について。
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