INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ジャンプ新連載「逃げ上手の若君」が話題だけど、世界的な「逃げ上手」といえば後ウマイヤ王朝の建国者がいるね

togetter.com


ふむふむ、まずジャンプで、いかな大物でも、作者の趣味に走ったようなニッチなテーマはなかなかとり扱わせてくれないとも聞く。

逆に言うと、これにGOサインが出たということは「マイナーな中世ものでも、これなら当たる!いや、逆に俺たちで中世のほうをメジャーにしてやるんだよ!!」ぐらいの勢いなのだろう。
もちろんすでに「新九郎、奔る!」が、まあ一番のメジャーどころ「戦国時代」の扉があく寸前…というか、この主人公が戦国時代を始めた、と定義されるんだが……それでも、その時代でもジミーな室町時代を舞台に、なかなか安定した評価を受けてるしね。
m-dojo.hatenadiary.com

こちらは結果的に残念な終わりとなったが、「バンデット」も評判だった



ところで。
主人公の北条時行といえば「中先代の乱」のかただ。
もちろん、風のような、泡のようなものだったとはいえ、一度は敗れて雲散霧消した勢力が、再度「首都」を奪回するまでの勢力になった、というのはやはり評価できるのではないでしょうか。


で、思い出したんだけど
似たような「逃げ上手の若君」がおりましたね、ずっと遡った時代の中東に。
m-dojo.hatenadiary.com
から抜粋引用。



……高校教科書レベルにも確かに「イベリア半島に後ウマイヤ王朝が成立し、アッバース王朝と対峙した」とは1、2行書かれていた。自分は「あー、A王朝のあとはB王朝、と綺麗に変遷しろよ!旧王朝のナントカが部分的な後継政権を作ると、ややこしいんだよ!!」とこの創始者を呪ったものだったが(笑)
着の身着のままで逃れた亡命者の王子が、いきなり亡命政権を打ち立てて、その都に繁栄を築く、というのはよーく考えたらすごいことだわね。よっぽどその王子が英邁だと考えるべきで、たいへんこの人もドラマチックでキャラが立っている。
まあ簡単にいうと「リアル・アルスラーンとでも考えるべきかと。
日本の教科書で、後ウマイヤ朝が数行で片付くのは仕方ないが、この人の生涯に興味を絞ると、もっといろんなドラマがあるみたいよ。以前、「スペインの都市紹介」本を読んだら、詳しく出てきました。(ほとんど細部を忘れてしまったが)
 
画像にあるように最大の敵、マンスールがその器量を認め、この若きライバルに「クライシュの鷹」(※クライシュとは、預言者ムハンマドもウマイヤもアッバースも属する大きな一族のくくり)という中二的なあだ名をつけたというムロタニ氏の記述は、史実に基づくようであります。




…750年にアッバース朝によってウマイヤ朝が滅ぼされたとき、ウマイヤ朝の王族の多くは虐殺されたが、アブド・アッラフマーンは命からがらシリアから脱出し、旧臣に守られながら母の故郷であるモロッコまで逃走した[4]。この時の逃走では、名前を変え変装までしたという[2]。彼の母親はベルベル人であり、その容姿を受け継ぎ、金髪で瞳が緑色であった彼はベルベル人に温かく迎えられたばかりか、ウマイヤ朝再興の足がかりを築くことができた[2]。その後の755年、ウマイヤ朝旧臣の援助を得てイベリア半島に勢力基盤を築き上げ、翌756年5月14日のムサラの戦い(スペイン語版、カタルーニャ語版)に勝利し、アブド・アッラフマーンはコルドバに入ってアミールに即位し、後ウマイヤ朝を打ち建て…
ja.wikipedia.org


そんなわけで、今回のジャンプ新連載によって、鎌倉時代から室町時代に至るあの時代……すでに新書レベルでは、ブームが数年前からきていたが…に対して、興味を持つ人が当然どっと増えるでしょうけど、そんな「縦串」と一緒に「いったん滅びた旧勢力が、新しい新勢力を打ち立てたり、別の場所に亡命王朝を打ち立てるような例は、世界史でほかにどんなのがあるかな?」的な「横串」の興味を持ってもらうと、さらに面白いかも??
という話でございます。

他の有名どころは…

後漢建国者・光武帝
・仙谷権兵衛秀久(改易から再び大名に。もともと「センゴク」のキャッチフレーズは「戦国時代最も失敗し、最も挽回した男」でした)
・ナポレオン(百日天下
・完全逆転の源頼朝
・鄧小平
スティーブ・ジョブス
小沢一郎(2回の政権交代


・・・とかとか??

コメント欄より

id: Ri-fie

「いったん滅びた旧勢力が、新しい新勢力を打ち立てたり、別の場所に亡命王朝を打ち立てるような例は、世界史でほかにどんなのがあるかな?」
最初にパッとおもいついたのは、耶律大石でした。
ja.wikipedia.org


「逃げ上手の若君」になんとなく似ているとおもったのは、ジャラールッディーンです。
ja.wikipedia.org