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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

宅八郎氏はyoutube以前に「メディアを逆取材/逆撮影」という奇手を考案した不思議な人だった。

編集者の熊谷朋哉氏のほか


こちら、作曲家の片岡宏介氏が「実弟から聞いた」と情報の伝わった経路を明示して語っている。



個人的な交友関係がある人が、訃報を伝えたら、それ相応に扱っていいとは思うが、まだいわゆる公的な「メディア」の、大きな規模のところでは午前1時現在、報じられていない(いま、いろんなところが確認をしているのだろう)

もちろん、ここだって「ネットメディア」には違いないけど…
re-geinou.com




氏が「SPA!」や深夜番組に登場、その後コラムニストとして「噂の真相」にも登場、論争というかパフォーマンスというか、そんなことで周囲と軋轢を生み、あの「噂の真相」ですら連載を打ち切ったなんて経緯は多少見ている。

周囲とどんなふうに軋轢を生むのかについて、はてなのタグ検索で出てくる、こんな話があった

オタク評論家として知られた宅八郎さん(46)が、ミクシィの日記で実名を挙げて「ブッ殺します」などと書いて波紋を呼んでいる。過去にも雑誌などで同様なことを書いたことがあり、今回も相手への批判を誇張したものらしい。しかし、最近はネット上での「殺害予告」で逮捕されるケースが相次いでいる。今回の「殺害予告」は、許されるレベルなのだろうか。
(略)
「処刑宣告です。対応いかんですが、公開処刑を宣告します」
宅八郎さんが2009年3月19日にミクシィに書いた日記は、こんな物々しい「宣告」から始まる。そこでは、さらに、オールアバウトにテクノポップ関係の記事を書いている会社員男性ガイドの実名を挙げ、「ブッ殺します」「『地獄行き』です」とまで書いたのだ。
(略)
オタク評論家としての宅さんは、攻撃的な仕事ぶりで知られている。自らについて気に入らない書き方をされると、復讐と称して殺害予告のような「処刑宣告」をする。実際、同名の本も1995年に出版している。

質問への答えを執拗に求めたケースとしては、長野県知事時代の田中康夫さんの記者会見に乗り込んで突撃公開質問を行い、話題になったことがある。
www.j-cast.com


…「十二指腸潰瘍」になった相手は有名ライター・宅八郎氏でした。僕は今でもこの人に生理的恐怖感を持っています。何をするかわからない不気味さがあります。苦手な爬虫類、両生類と対峙した時のような感じです…

tablo.jp


maneater.hateblo.jp


自著で、SPAの特集のこれこれを自分が担当した、と明かしていたが、「OTAKUの文化が海外でも受けている、」というのをその「SPA!」で、90年代のかなり早い時に網羅的に特集したのを覚えているが、あれはかなり先見の明があった特集だと思っています。


それ以外の多くのコラムや議論は、基本的に「not for me」で、自分的にはあまり興味が無い…だが、うち、一点だけ、今でも考えさせるものがある話題がある。
それを、自分が90年代末に書き残したテキストがあったので、再紹介させてほしい。

処刑宣告

処刑宣告

「当て逃げ」別件不当逮捕事件の驚くべき真相から、仇敵・小学館週刊ポスト』を執拗に追いつめた3年間の処刑記録、前代未聞のマスコミ共犯の「小学館」襲撃まで、マスコミ報道犯罪を撃つ、復讐鬼・宅八郎の、人間狩りの書。

(略)…ついでに、ある奇書を紹介しよう。宅八郎「処刑宣告」(大田出版)。一時はTVにもよく出演していた宅八郎だが、最近はほとんどTVでは見なくなったし、活字でも今はマイナー雑誌に数本のコラムを持つだけになった。当然というか、実際彼の一般的な論説やエッセイはほとんど読むべきものがない。オタクのスポークスマンの役目もいまや岡田斗司夫に独占されてしまった以上、彼の出番はないであろう。だが唯一、他の人には真似のできない分野がある。それは「個人攻撃」と「悪口」(笑)。


それまでも宅は、自分を批判した作家や編集者に、ストーキングやビラをまいたりなどのイヤガラセを行って、その一部始終を雑誌に連載するという独自の芸風を誇っていた(笑)が、あるとき「週刊ポスト」に批判記事を掲載されたのを恨み、「復讐」を開始する。すなわち週刊ポストの幹部を徹底的にストーキングし、そこで見つけた彼の女性問題を「取材」しかえすことだった(おお怖。)。
「マスコミが取材する権利があるなら「個人」だって取材の権利があるだろう」という宅の論理は、とりあえず正しいのである。週刊誌やワイドショーのムチャな取材方式をそっくりやり返すところは、議論としては詰め切れていないところもあるがいつもTVレポーターの傍若無人な振る舞いに辟易している人にとっては、一服の清涼剤になるかもしれない。


その後宅は、交通事故の関係で逮捕されたのをきっかけに一斉にワイドショーで揶揄・批判された。さあこれで収まるようなタマではない。ワイドショーを全てビデオに収めいちいち「復讐」を宣言。出所直後にわざわざ記者会見を行い、その足で週刊ポストのある小学館に乗り込んでいくのだ。記者会見の時、ビデオカメラをリポーターたちに向けその映像を「宅が自由に使います」と宣言するとリポーターの顔がこわばる…なんてくだりは、他の報道被害者も使いかねないところだ。

宅はその後、ストーカーやプライバシー暴きを対マスコミではなく、論争相手に仕掛けたりしたことで信用をなくしていくのだがそういう事は置いても、この本は賛否を超えて読まれるべきだと思う。まさに「奇書」の名に恥じないものだ。


youtubeニコニコ動画が生まれ、ネットで誰もが発信できるようになった時、この問題は自然と継承されていき、問題は今でも現在進行形だ。

tsuisoku.com

togetter.com

その元祖として、彼の名前が幾たびかよみがえることもあるかもしれない。



参考として細野不二彦電波の城」より、何度も紹介した画像。


・これまでの既存メディアの優位は「必要なインフラが大規模で、誰でも参入できるものではなかったから」に【すぎない】。
・もしその前提が崩れ「誰でも参入できる」ものになったら、既存側の優位はあっという間に崩れる。

ひとつの記録として。「宅八郎氏が逝去(していた)」という情報が、公のものになっていく時間と推移を見守る

冒頭に記したように
宅八郎氏の、肉親レベルから直接情報を聞いた、と言明している実名アカウントは
・編集者、出版社代表の熊谷朋哉氏
・作曲家の片岡宏介氏
twitter.com

熊谷氏はこのように、最初のツイートのあと、竹熊健太郎氏とやりとりをして、奥様から聞いたと明言している(結婚していたことにおどろく人もいた)。
これが2020年12月3日午後10時2分。


twitter.com
・片岡氏も「実弟から聞いた」と情報の伝わった経路を明示している。こちらも2020年12月3日、午後10時13分


どこからどこまでを「ネットニュースサイト」として扱うか、実質的には個人ブログ、まとめサイトじゃないのか?の区分はまったく不明瞭であると断ったうえで、ネットニュースかなーと思うところを挙げると
冒頭に記した「RE:GEINOU」というところ(タイムスタンプは無し。12月3日の日付)
re-geinou.com
公式ツイートがUPと連動しているなら午後11:27 · 2020年12月3日·


運営会社
re-geinou.com

この運営会社は「ニコニコニュース」にも配信している。
news.nicovideo.jp


「秒刊サンデー」が→2020/12/04 7:41
yukawanet.com
運営会社
yukawanet.com




それ以降、いま2020年12月4日の午前8時段階で確認する限りでは、紙印刷メディア、電波メディア(がもつネットコンテンツ)で、この「宅八郎氏が逝去していた」という情報を公に流したところは、少なくとも観測範囲では無いようだ。
そして当方が念押しというか、その「報じられていないね」というテーマでツイートした。


hochi.news




【参考】小室直樹氏の例
今このブログの古い記事を確認したが、政治学者・小室直樹氏は2010年9月11日、ネット上で弟子にあたる著名人の副島隆彦氏がすでに逝去を知らせる文章を書いたが、
m-dojo.hatenadiary.com
公式に確認され、大手メディアの記事になったのはその月の終わりだった。20日近く、未確認情報のままだったのだ。
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