http://www.asahi.com/obituaries/update/0928/TKY201009280203.html
評論家の小室直樹さん死去 2010年9月28日13時33分
小室直樹さん(こむろ・なおき=評論家)が4日、心不全で死去、77歳。葬儀は近親者で営んだ。 政治学、経済学、社会学などの幅広い知識をもとに、多岐にわたる評論活動を展開。2006年から東工大世界文明センター特任教授を務めていた。「ソビエト帝国の崩壊」「痛快!憲法学」などの著書が話題を呼んだ。
この前、小室氏と非常に近い副島隆彦氏が自分の掲示板で発表した後、公のニュースが無いので「未確認情報」としてここで紹介したね。
上の記事に、自分はこうブックマークをつけた
こういう有名人は死去の噂が流れたら、独自に報道機関が追うものと思っていたが、追う気は無かったのか追っても確認できなかったか。 どっちにしても、遺族が隠したいなら隠せる社会というのは悪くない。
氏の追悼とは別に、そういう「死は社会的事象か、個人的なものか」「”個人情報”の在り方」ということを考えさせられた。最後の最後まで、社会学的な問いを投げかけてくれた、と言ったら言い過ぎか。
私も氏の著作は相当読んだが、語る時間が足りない。
ここでは3回目の紹介だが、とりあえずはこのエピソードを再録しよう。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040407#p4
天下に名高い奇人学者・小室直樹が、かつて創価学会のヒトに、「うちは政教分離違反だ、教義(国立戒壇)は憲法違反だ、宗教政党だって言われて困ってるんですが、なんと答えるべきですかね」と聞かれたことがあったそうだ(昭和40年代)。小室答えていわく。
「『教義が憲法に違反してなぜ悪い、我等にとっては法華経が絶対である』と答えればいい。そうしないと信教の自由が侵されるでしょ」
「『宗教政党でなぜ悪い』といえばいい。そうしないと結社の自由が侵されるでしょ」
「あと、総本山と教義をめぐってもめているそうですが、これは経典の解釈権の闘争。ルター以来、ここをないがしろにしては宗教団体は存続できません」
質問した創価学会の人が ひ い た そうです。
その学会員は絶句して帰り、もちとんこの意見は採用されなかった。(数十年後、経典解釈権の正統性に関し総本山から自立した、という点では第三の忠告だけは受け入れたのか)
後にこの話を聞いたクリスチャンの山本七平も「言ってる事は全く正しいのですが・・・ウーン日本人にこの種の考え方は浸透しないのでは・・・」と同じく絶句した。