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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

西森博之新連載が超絶反ポリコレ(児童誘拐の肯定的描写)で微笑。ワンルームで幸せ色になってくれ



性格には「Sサンデー」に既に発表済みで、それを本誌でも出張掲載した、ということらしい。


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カナカナ 西森博之「不幸な子を理屈抜きで保護した。そこには法を超えた正義がある」という話(ワンルーム系…?)


んで、内容紹介したいんだが、本題前に一件。(ややネタバレ含む)
第1回を読む限り、メインテーマ的には

1・心とか未来を読める超能力を持った、テレパスの子がいる。
2・その子は能力故に、多くの人々の「醜い本心」を知り、やや人間不信になっている
3・しかし、とある、底抜けに善良or正直or率直な子がその子の前に現れ、その壊れそうな心を支えてくれる

というのが基本設定です。
これと似た設定、SFは「すこしふしぎ」経験だけで止まってる俺でも「あー、あー、聞いたことある読んだことある」な設定ですよ。てか、いまでもネット連載漫画のあそこと、別のメジャー系少年週刊誌でやってるし、サブストーリー的設定ではサンデーにもあるわけだし……
広く言うと、このくくりにも大きく収まる。
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だが、まさにこれこそ
「1作2作ならパクリと言われるが、それを超えると『ジャンル』になる」という、「とり・みきの『ジャングル大帝の法則』」の、まさに典型例なのではないかな???
と、そういう次第です。つまり物語のテンプレ化というか…


さて前段階は終えて、ようやく本題へ…でも、これも「物語のテンプレ」の話と無縁ではない。


さっき紹介した「カナカナ」の展開、1〜3に至るまでなんだが、
2、3に至る展開が、より詳しくいうと

・主人公の女の子は、その能力を金儲けに使おうという内心が見え見えの「親戚のおじさん」に保護されようとしていた。
・だが、心が読めるその子は、その保護下に置かれることを嫌がる。そこで「3」のサブ主人公、西森作品らしく乱暴だがスジを通す侠(おとこ)が「この子がいやがってんじゃねーか!」という、それだけで法的な正当性を一切無視して暴力的にその親戚を排除、その子を自分が保護してあげる…


てな、展開になっている。
第1話限定でいうと、外形的には今のところ、どこをどう見ても「違法」な「未成年者略取」である。(※実は2話目以降で、「実はこの侠が、法的にも正当な保護者だったんです」となるかもしれない、そんな伏線ぽいものはある)


しかし、神の視点でキャラクターの内心がわかる読者的には絶対的な正義がその暴力野郎にあること、女の子が法的な正統性が(第一話の限りでは)あるであろう親戚の子からはなされたことは疑いの余地なく、
正義の鉄槌に拍手喝采、というわけです。


・・・・・・これも、テンプレなんだよな。


そう、実のところ「籠の鳥のあの子を連れ出し、救出するために命をかけよう!! それは法的には誘拐?犯罪?真実は俺達と、神様だけが知っているさ」というのは、けっこうお馴染みのテンプレで、21世紀の現在は間違いなく「ジャンル」であり、パクリとかもう超えてます。

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テレパシーものの筒井康隆「七瀬再び」でも、主人公の七瀬は、やはり同じテレパスの歳の離れた少年を、彼が家族を失った鉄道事故のどさくさに紛れて自分の「家族」とし、保護(もちろん法的には「誘拐」だろう)する展開となっていた。

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そして・・・・・・・
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なわけです。

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さあ、響け犬笛、新連載を喰らい尽くせ!!!………と言いたい所だが、こんなものはぶっちゃけ世間が「気づく」かどうかだ。
西森博之新連載「カナカナ」と、「幸色のワンルーム」の基本構造が(物議を醸した部分が)同じだと言ったところで、こんな辺境でマイナーブログが言ってるだけじゃ世間に伝わらないだろうから、万事滞りなく進むでしょう。

そうやってポリコレの矛盾が拡大していくのを見るのも、また悪くない。
(了)