[今日から俺は!!劇場版]⇒三橋役:賀来賢人さんが表紙の少年サンデー33号は本日発売!デジタル版も同時発売です。
— 【公式】少年サンデー編集部 (@shonen_sunday) July 15, 2020
●巻頭カラー!![MAO]
●西森博之サンデーS新連載出張掲載[カナカナ]
●カラー[ポンコツちゃん検証中][switch]#少年サンデーhttps://t.co/S8u46qGrBp pic.twitter.com/HPtElqbi51
今週のサンデーで西森博之先生の新連載『カナカナ』が載ってるぞ!
— とよ田みのる (@poo1007) July 15, 2020
マストバイだ!!
西森先生の描く己の正義を絶対貫くカッコいい男が大好きだけど今回もど真ん中来てます。
1話目は出張掲載で2話目以降はサンデースーパー増刊なのでお間違えなく!!
楽しみ〜 pic.twitter.com/IcFJ1Pwjof
性格には「Sサンデー」に既に発表済みで、それを本誌でも出張掲載した、ということらしい。
『今日から俺は!!劇場版』公開直前に待望の新作始動!西森博之最新作『カナカナ』が「少年サンデーS」にて連載開始! - https://t.co/Szn0gH782v pic.twitter.com/URFbvSoITR
— オトメンズ@オタク女子ニュースサイト (@oto_mens) June 26, 2020
http://otomens.com/books/256196.htmlotomens.com
んで、内容紹介したいんだが、本題前に一件。(ややネタバレ含む)
第1回を読む限り、メインテーマ的には
1・心とか未来を読める超能力を持った、テレパスの子がいる。
2・その子は能力故に、多くの人々の「醜い本心」を知り、やや人間不信になっている
3・しかし、とある、底抜けに善良or正直or率直な子がその子の前に現れ、その壊れそうな心を支えてくれる
というのが基本設定です。
これと似た設定、SFは「すこしふしぎ」経験だけで止まってる俺でも「あー、あー、聞いたことある読んだことある」な設定ですよ。てか、いまでもネット連載漫画のあそこと、別のメジャー系少年週刊誌でやってるし、サブストーリー的設定ではサンデーにもあるわけだし……
広く言うと、このくくりにも大きく収まる。
m-dojo.hatenadiary.com
だが、まさにこれこそ
「1作2作ならパクリと言われるが、それを超えると『ジャンル』になる」という、「とり・みきの『ジャングル大帝の法則』」の、まさに典型例なのではないかな???
と、そういう次第です。つまり物語のテンプレ化というか…
さて前段階は終えて、ようやく本題へ…でも、これも「物語のテンプレ」の話と無縁ではない。
さっき紹介した「カナカナ」の展開、1〜3に至るまでなんだが、
2、3に至る展開が、より詳しくいうと
・主人公の女の子は、その能力を金儲けに使おうという内心が見え見えの「親戚のおじさん」に保護されようとしていた。
・だが、心が読めるその子は、その保護下に置かれることを嫌がる。そこで「3」のサブ主人公、西森作品らしく乱暴だがスジを通す侠(おとこ)が「この子がいやがってんじゃねーか!」という、それだけで法的な正当性を一切無視して暴力的にその親戚を排除、その子を自分が保護してあげる…
てな、展開になっている。
第1話限定でいうと、外形的には今のところ、どこをどう見ても「違法」な「未成年者略取」である。(※実は2話目以降で、「実はこの侠が、法的にも正当な保護者だったんです」となるかもしれない、そんな伏線ぽいものはある)※後述
マサの詳細はまだ分からないけど、西森キャラに慣れてると刑事さんと同じく「邪魔だったのに殴らなかったんだ…まともじゃん…」と思ってしまう #カナカナ pic.twitter.com/pLyT8N82wK
— 昴瑠吸死アニメ化おめでとう中尉 (@oumisubaru) June 25, 2020
しかし、神の視点でキャラクターの内心がわかる読者的には、絶対的な正義がその暴力野郎にあること、女の子は法的な正統性が(第一話の限りでは)あるであろう親戚はわるいやつであることは疑いの余地なく、さあ正義の鉄槌に拍手喝采、というわけです。
・・・・・・これも、テンプレなんだよな。
しかしルパン三世を例に出す人はどちらの論者にもボチボチ現れているけど、アルセーヌ・ルパンや奇巌城を例に出す人はまだいないな…ニアミス加減ではこっちのほうがシャレにならんと思うけど(とうとう書いてしまった)
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813〈上〉』紙書籍版&Kindle版発売中❗️ (@TAK_MORITA) 2018年6月25日
誘拐を肯定的に描いた作品で、俺の心に残っているのは漫画『パイナップルARMY』。落ちぶれたアメフト選手が幼い少年を身代金誘拐、ところがその少年は保険金詐欺のために殺されるところだったので誘拐されて大喜び!アメフト選手は悪党を倒して少年と疑似家族になる。
— 破壊屋ギッチョ (@hakaiya) 2018年6月24日
コメント欄で教えていただきありがとうございます
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2018年6月25日
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しかし、パイナップルARMY、全話覚えてるよ!と断言できるぐらい好きだったのになぁ。記憶は衰えるのう…
いや
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2018年6月25日
そもそもでいえば
犯罪のためある人を拉致誘拐軟禁したけど
とても紳士的に扱って
その人質たちとは仲良くなったよ
人によっては恋愛関係に発展したよ…というコンセプトの大もとの大もとは、よく考えたらそのリストのオー・ヘンリー以前に某怪盗じゃねえか(笑)!https://t.co/ScS3JqRw4x
そうですよ、なんで『奇巌城』みんなあげないの?(笑)
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813〈上〉』紙書籍版&Kindle版発売中❗️ (@TAK_MORITA) 2018年6月25日
あの地下室は幸色のワンルームでしょう(笑)。僕真っ先に連想しましたよ(笑)。
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そう、実のところ「籠の鳥のあの子を連れ出し、救出するために命をかけよう!! それは法的には誘拐?犯罪?真実は俺達と、神様だけが知っているさ」というのは、けっこうお馴染みのテンプレで、21世紀の現在は間違いなく「ジャンル」であり、パクリとかもう超えてます。
テレパシーものの筒井康隆「七瀬再び」でも、主人公の七瀬は、やはり同じテレパスの歳の離れた少年を、彼が家族を失った鉄道事故のどさくさに紛れて自分の「家族」とし、保護(もちろん法的には「誘拐」だろう)する展開となっていた。
ほかにも
そして・・・・・・・
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世の中いろんな人がいると言う話 pic.twitter.com/7fMhNV7QlA
— はくり◇幸色❾正壊❸発売中 (@89hakuri) 2016年9月20日
さあ、響け犬笛、新連載を喰らい尽くせ!!!………と言いたい所だが、こんなものはぶっちゃけ世間が「気づく」かどうかだ。
西森博之新連載「カナカナ」と、「幸色のワンルーム」の基本構造が(物議を醸した部分が)同じだと言ったところで、こんな辺境でマイナーブログが言ってるだけじゃ世間に伝わらないだろうから、万事滞りなく進むでしょう。
そうやってポリコレの矛盾が拡大していくのを見るのも、また悪くない。
(了)
追記
結局、法の壁を超えるわけにはフィクションもいかなかったらしく、予想通り?に第2話で、「法律上も、主人公の少女と助けてくれた青年は、トラブルがおきた”おじさん”以上の近い縁戚関係にあり、法律上も保護する権限が青年にありました。ちゃんちゃん」で解決させた。
いや、あとから分かったからといって…外形的に、それが両者ともにわからん段階であんなふうに振舞ったなら、やっぱり「幸色のワンルーム」が問題になるぐらいには問題なわけだけど。(その作品も問題になるほどでは本来なかった、というのが、結論なのかもしれない。)