特に仲が良いわけではない高校の同級生4人
楽しく過ごすかけがえのない時間と
気づかないような胸の痛みを伴う時間「世界は、止まってるみたいだ」
青春は鮮やかで鈍色高校生たちの日常。そして異常――
一握りの勇気の意味を問う
“非”電撃的青春群像劇(アンチ・エレクトリカル・パレード)開幕
今日から週刊少年サンデーで原作を担当した新連載が始まりました。高校生たちの物語です。よろしくお願いします pic.twitter.com/GnQc4jX8VJ
— NUMBER 8 /南波永人 (@No8_official) September 4, 2024
第一話から、設定のキモはナレーションで紹介されてる。
「すべての電子機器が使用できなくなる」世界が描かれる、らしいのだ。
※どうやらどこかの勢力の意図的なテロらしいと描写、示唆されているが……
ただ、いきなりその世界が描かれるのではなく、サンデーうぇぶりで公開されている1-4話は、そこに至る前の日常…田舎の高校の様子と人間模様が描かれる。
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そこで描かれるのは、そんな田舎であっても、いまや電子機器による情報・金融・流通ネットワークにほとんど皆がどっぷりつかり、それがある日突然失われたら大変なことになる、という前振りだ。
SNS、クラスレベルでのLINEグループ、そこでのインフルエンサー、動画撮影、仮想通貨資産、ウーバーイーツ…などなど。
ただ、そういう子ばかりだと本当に電子機器クラッシュのポストアポカリプスの世界で普通に困って、野垂れ死んで終わるので(笑)、
おなじみ「やや無理な設定でも、非文明社会で生きられるようなサバイバル技術(魚釣ったりシカをさばいたり)を身に付けているキャラ」も登場する。
ここで、そういう人がそういう技術を会得してることの説得力って、けっこう作品を左右するが……上手くいってるかどうかは1-4話を実際に見て判断してくれ(笑)
それも含めて、
・電子機器に精通して仮想通貨投資を高校生ながら行い、IT社会では勝ち組も視野に入ってる男子(主人公。この系の話では足を引っ張るパターンだけど(笑))
・スマホももたない野生児(家庭が複雑で持てない)。釣り、動物の食肉、解体食べられる植物採集などの知識を身に付けている男子
・美少女。だが性格も良く、天真爛漫な女子
・イケメン(よくわからない系らしい)男子
…仲良しグループとかではない4人が、ある用件で偶然東京にいた際に、この「電子機器壊滅」が起きるらしい。今解ってるのはそこまで。
『ストランド』第4話掲載のサンデー44号(4がいっぱいですね)、本日発売です!
— 益子 リョウヘイ/Masuko Ryohei (@Taiyaka927) September 25, 2024
「#4 バルーン」
新幹線の席順を巡るあれこれと、飛来した風船についてのお話です。#ストランド #少年サンデー pic.twitter.com/xh2ehgloyw
そこから先はサバイバルものになっていくんだろうかね。
そもそも話をすると、実際に「突然、世界中の電子機器に異常が発生する」可能性はSF話抜きに語られている。太陽フレア、ソーラーストームというやつだ
こわいこわい
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こういうふうに、現代社会の諸与条件のひとつがいきなり差し引かれた状態での極限状況、サバイバルを書いた作品はいくつかある。文明の「引き算」。
大地震ものもそうだろうけど、
地球の自転が突然止まる小松左京の短編「夜が明けたら」がなんか印象深い(といっても短編なのでそこで終りなので、もしそのままならほぼ人類絶滅だ)
それよりは、突然「人類の大半が消えた」状態で社会を維持していこうとする「こちらニッポン…」とか
多くの人類の「視力」が失われた状態になる「トリフィドの日」とか…
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というか少年サンデーでもそれほど前ではない時期に「隕石の影響で突然、鉄類が腐食するようになり、文明社会が失われる」SF作品があったではないか。
「何もないけど空は青い」か。
鉄は文明の根幹。それがなくなって…
隕石の影響で“鉄”を失い
普通に暮らすことが許されなくなった世界。
東京から200km離れた地方都市に住む男子高生、
河守仁吉(かわかみ じんきち)が真っ先に浮かべてしまうのは
同級生・七ノ宮華羅(しちのみや から)のコトだった。
その華羅も仁吉のことを…!?
誰もが絶望し悲観する中、人生の目的を強く持つ2人の生き様は?
ネーム原作に『今日からは俺は!!』の西森博之、
作画に『いつわりびと◆空◆』の飯沼ゆうきが参加!強力タッグが紡ぐ新たなる青春の足跡!
第1巻は特別に価格据え置きの32ページ増にて発売!
しかしこの作品、原作者はかなりの人気漫画家だったのに、それほど話題にならんかったのも事実だ。
今回の作品はどうなるかね。
それにまた、実際「電子機器」が壊滅したとして、生き残るのはどの文明レベルか。ガソリンエンジンや蒸気機関などは生き残るだろうし、遺憾ながら猟銃ピストルも影響はないだろうから、完全に石器時代や戦国時代に戻る訳ではない。
そのへんは、これからの話の展開次第です。
あんがい、この4人のグループの中の人間関係「だけ」とか、大混乱した1週間(その後は収束している)「だけ」が描かれたりするかもしれないし。