冷泉彰彦氏は「ニューズウィーク」サイトのほうではプリンストン発 日本/アメリカ 新時代 という連載を持っていますね
www.newsweekjapan.jp
「国民の分断」の深刻化が叫ばれるアメリカの現状を。米国在住の冷泉彰彦さんの『プリンストン通信』が手際良くまとめてくれているので、ご紹介します。 大変な長尺ですが、ご興味ある方は是非とも完読ください。
— 松本徹三 (@matsumotot68) September 21, 2025
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アメリカを襲う異常事態。政局の分断と経済のカオス 2025年1月のトランプ政権発足以降、ほとんど全ての政策の組み替えが行われ、日替わりでニュースのヘッドラインが移り変わってきました。究極の劇場型政治が進行しているわけです。ですが、このままの勢いで日替わりで「新しいエピソード」を創作し続けるのは難しいと思われます。そんな中で、一つの大きなゴールになるのが、14ヶ月後に迫った2026年11月のアメリカ中間選挙になります
…(略)…
現政権としては、仮に議会の現有勢力を維持できれば同じような政局運営が可能ですが、反対に大敗するようですと、人事、予算、法案で大きな縛りが出てきます。それどころか、下院の過半数、上院の3分の2を失うと大統領が任期中に罷免される可能性があります。 とりわけ、今回のように与野党で大きく政策が異なっている場合には、政策変更のために罷免という手段が使われる可能性も否定できません。また、いくら共和党が団結していると言っても、実際の政策と選挙区事情に矛盾のある政治家は、イザとなったら罷免投票に欠席したりする可能性があります。
それはともかく、現在のアメリカの政治風土は異常事態となっています。4つのグループが、全く別の方向を向いているからです。
(1)トランプ政権本体は、とにかく日替わりで政策変更、つまり米国の伝統政策の組み替えに奔走中
(2)MAGA派とか、Z世代のトランプ支持派は、トランプの政策が過激度を下げているので不満。特にウクライナを見捨てられないこと、トランスジェンダーの銃規制を考慮している点、などに反対。これに「エプスタイン文書の全面開示を求める」動きがあり、とにかく「より右からの不満」を政権に向けつつある
(3)一方で、民主党穏健派と共和党内の隠れ穏健派は、戦々恐々としながらダンマリを続行中。とにかくグローバル経済にフレンドリーな態度を見せれば、左右から攻撃が飛んでくる中で困惑と沈黙の日々。ただ、民主党の「中堅世代」は、前回の敗戦への犯人探しを今でも続行中(例えばハリス女史の近著など)
(4)民主党左派、特にZ世代は一層の左シフト。象徴的なのはNY市長候補のゾルダン・マムダニで、社会主義、再分配、公営化、億万長者への懲罰など左派政策を掲げて猛進中。中東問題も大不満で、この点では(1)(2)(3)の全てとシャープに対立 という感じです。旧来の「アメリカの分断」というのは、(1)+(2)と(3)+(4)の対立と分断であったのですが、現状は(1)と(2)の対立も激化、(3)と(4)の対立ももっと激化という状況になっています。
さて、ここで注目すべきは、目前に迫ったNY市長選……(略)
最新の世論調査では、マムダニ(45%)、クオモ(25%)、スリワ(17%)、アダムス(12%)と票としては割れていますが、マムダニ候補の優位はかなり顕著となっていると言えます。 これに対しては、トランプ大統領自身は「共産主義の市長誕生は絶対に許せない」として「マムダニ当選の暁には連邦からの補助金をカットする」という脅しを…(後略)
