文 / サメ映画ルーキー
サメ映画に必要なのは、常識ではなく感受性
サメ映画を観る際、もっとも不要なものは「常識」である。「ジョーズ」という完璧な頂から遠く離れ、独自の生態系を築き上げた現代サメ映画たちは、「頭で理解する物語」ではなく、耳目を引きつける「見世物」としてチューンナップされている。サメ映画が理屈を超えて人を惹きつけるのは、観客を驚かせたいというエクスプロイテーション映画(※編集部注:1950年代以降に流行したB級映画の総称)のエネルギーが満ち溢れているからだ。今回放送されるサメ映画の多くはアメリカの制作会社・アサイラムの手によるものだ。彼らは「モックバスター」と呼ばれる、“メジャー映画に偶然タイトルやビジュアルが似てしまった作品”の制作を得意としている。その方針は彼らが手がけるサメ映画でも例外ではない。そんな作品の観客に求められるのは、ストーリーやテーマを「考察」することではなく、ただ目の前に映し出されたものを受け止める「感受性」だ。まさに「考えるな、感じろ」である。
それ故に、サメ映画の魅力はテキストで伝わるものではない。とはいえ何も知らずに観ても受け身を取れずに怪我をする可能性もあるので、今回放送される作品を簡単に紹介しよう。
「ザ・メガロドン 怪獣大逆襲」はスキンヘッドの人気アクション俳優が超巨大なメガロドンと戦うサメ映画にたまたま似てしまったシリーズの第2弾。アメリカ軍と中国軍が共同戦線を張る
サメのサイズが場面によってガンガン変わり、どう見ても深さが足らない浅瀬に突如巨大ザメが現れたりする
「シャーク・ド・フランス」は単独製作としてはフランス初のサメ映画
地球温暖化で地表の98%が海に沈んだ未来で、生態系の頂点に君臨するサメたちが人類を狩る
「ソ連が開発した人間とサメのハイブリッド兵士が月に追放されて進化を遂げていた」という、あらすじの時点で傑作
これら5つの作品は、いずれも観る者の知性と寛容さを試される劇薬揃いだ。テキストだけではどんな内容か全く分からないかもしれない
これと一緒にブルース・リーというのは…いいんか…
2026年5月2日(土)
18:00~「ザ・メガロドン 怪獣大逆襲」
19:35~「ドラゴン危機一発」(4Kデジタル修復版)
2026年5月3日(日・祝)
18:30~「ザ・メガロドン 大怪獣覚醒」
20:00~「ドラゴン怒りの鉄拳」(4Kデジタル修復版)
2026年5月4日(月・祝)
18:30~「シャーク・ド・フランス」
20:05~「ドラゴンへの道」(4Kデジタル修復版)
2026年5月5日(火・祝)
18:10~「PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星」
20:00~「死亡遊戯」(4Kデジタル修復版)
2026年5月6日(水・振休)
18:00~「ムーンシャーク」
19:40~「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
※R15+指定作品

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