#2020年 #TVアニメ化決定
— 月刊少年マガジン編集部 (@getsumaga) November 12, 2019
『 #かくしごと 』漫画家の父が、大事な一人娘に隠し続けた秘密とは!?
8年の時を挟み、娘の成長と秘密の行方を描き切る――。『さよなら絶望先生』#久米田康治 の話題作!!
- 作者: 久米田康治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/06/17
- メディア: コミック
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2017年の「マンガ10傑」に選んでいたな。
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再掲載したろ
かくしごと/ 久米田康治
ちょっと下品な漫画を描いてる、漫画家の後藤可久士先生は、一人娘の姫ちゃんが何にもまして、最優先。 そんな親バカの後藤先生が、この世で1番恐れていることは、娘に仕事がばれること。漫画家だなんて知られたら、もしかしたら娘に嫌われるのでは!? アシスタントや編集者を巻き込んで、今日も心配症の後藤先生の1日が始まります!
- 作者: 久米田康治
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ちょっと下品な漫画を描いてる、漫画家の後藤可久士先生は、一人娘の姫ちゃんが何にもまして、最優先。 そんな親バカの後藤先生が、この世で1番恐れていることは、娘に仕事がばれること。漫画家だなんて知られたら、もしかしたら娘に嫌われるのでは!? アシスタントや編集者を巻き込んで、今日も心配症の後藤先生の1日が始まります!
久米田康治も「かってに改蔵」以来、自分なりの黄金パターンを打ち立てた作家であり、時々作品自体は変えつつ 、「世相を毒舌で風刺する。1テーマのお題を変人キャラによって批評的に展開していく」というコンセプトを繰り返していけば多分仕事に困らないと思う(笑)。ただ今回の「かくしごと」(隠し事、と描く仕事、をひっかけている巧さ)は、下品な漫画を書く漫画家であることを最愛の娘から隠し、平凡なサラリーマンのふりを無理やりにでもやり続ける…という、自分が大好きな「取りつくろいもの」なので、まずその面でもとてもとっても面白い。
さらに今現在少々飽和気味でもある「漫画家漫画」を久米田先生がやると、当然ながら辛辣なまでの業界ネタ、漫画家あるあるネタをぶっこんでくる(笑)。「最近落ち着いてきた」は人気がなくなったことの婉曲表現だというのを平然と描くのは…さらに文豪ならぬ「漫豪」という造語とか、狙ってるよ ! 約1名をモデルに(笑)!!
と同時にこれまでの作品では最終回近くで持ち出してくる、ちょっとした泣かせの話を、母子家庭である主人公たちの環境に絡めて少しずつ作品に加えている。
その辺もどうなっていくのか興味深い。
ほんとに、これ以上特に付け加えることはないっちゃないんだけど、
『自分が大好きな「取りつくろいもの」なので、まずその面でもとてもとっても面白い。』という話ね。
この「取りつくろいもの」というジャンルがある、と言う主張をしてるのがぼくだけなので(笑)、毎回再論せにゃいかんのだけど
要は2004年の「グッバイ、レーニン!」で思いついて
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その後、こんなふうな一覧にまとめた
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傑作は上記「グッバイ、レーニン!」のほか、「ラジオの時間」や「ブロードウェイと銃弾」、「でぃす×こみ」や「トクサツガガガ」、「ミリオンジョー」「こんにゃく問答」や「禁酒番屋」・・・・・・・・
ただ、「かくしごと」では、この誤解が二重三重、こっちの誤解がこうあっちに伝わり、そっちではこう誤解されて、結果的に話が通じたようなかたちになって…みたいなのが、非常に上手い。どれだけうまいかと言うと、全盛期の「釣りバカ日誌」なみに上手い!!(最上級の称賛であるとわかってくれ。) このへんは、推理小説が全体の出来とは別に「トリックがいかに堅牢で論理的か、斬新か」をみながチェックするように、この部分だけの出来の良しあしが評価されてしかるべきだと思っている。
ぜひ、アニメ化されたあかつきには、そういう目…「世の中には『取りつくろいもの』というジャンルがある。その面で巧くできているかどうか」という視点でチェックしてみてください