漫画家・久米田康治。
最初は下ネタ漫画家だった(らしい。実はよく知らぬ)が、その後、漫画のお約束から業界ネタ、時事問題まで高度な風刺に満ちたギャグを連発するスタイルで頭角を現し、現在に至る。
だが、その一方で、主要な作品において、最終盤においては、そのギャグとは別の、極めて不思議というか困惑というか、そのギャグ的世界観を破壊しつつ、そうでありながら必然的にそうなるような…それも捉え方によってはかなりシリアスで物悲しい形で、ストーリーを締めくくっていた。その最終回に至るまでの手腕から「畳み職人」という称号で呼ばれることも、あるという。
で、えーと…約2カ月前か。
m-dojo.hatenadiary.com
こういうふうに宣言した。そして無情に月日は流れ、連載の月刊少年マガジンでは「最終回の一つ前」が掲載された。
それでなあ・・・・ブログタイトル通りだけど、
『かくしごと』って”隠し事”と”描く仕事”のダブルミーニングですよね。
この時点で、ダブルミーニング・暗喩的なタイトルとしては、漫画史上に残るクオリティだと、おもうんですよ。
こと、タイトルに裏の意味を入れるという意味では
あだち充の「タッチ」(和也から達也に主役が交代する”バトンタッチ”の意味を込めていた、とか)
あるいは新川直司「四月は君の嘘」(これも最終盤で「嘘」の意味が明らかに…)
そういうのに匹敵する、・・・・・・・・・・・・・と、思い込んでいたのです。
結論から言うと、「かくしごと」は、ダブルミーニングでは、なかったんです。
それ以上のことは語るまい。
この回は、書店で購入するほか
comic-days.com
会員になれば読める。
あと、アニメーションは作品と同じ形で終了するのだろうから、あと2、3回??ぐらいで、この話になるのかもしれない。
abemaTVでもみられる
abema.tv
追記
6月18日深夜に放送されたアニメ版最終回で、語られましたね。「ダブルミーニングではない」、というのはそういうことです。
まもなく、abemaTVでも配信があります。