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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

オバマ大統領「自分のリビア政策(カダフィ打倒後の混乱)は失敗だった」と認めていた(冷泉彰彦)

コラム自体の本題とは別の部分なんだけどエエエーーーーッとかなりおんどろいたのでメモ。
オバマはいま、バーニー・サンダースを抑えてヒラリー・クリントンに予備選を勝たせたいと「側面援助」をしているけど。

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/04/post-825_2.php

1点目は、ヒラリー・クリントン候補が予備選を勝ち抜くまでは気が許せないという問題です。オバマ大統領は、ここへ来て「リビアで性急なカダフィ打倒を支援したのは、自分の在職中最大の誤り」だと認めていますが、これはヒラリーに対して「悪いのはヒラリーではなく自分」だとする一種の援護射撃と理解ができます。

 その一方で、メール問題でのヒラリーの訴追に関しては否定的なコメントを大統領として出すなど、自分の後継者として「明確な支持」は出せないものの、何とか支援ができないか、かなり気を遣っているようです。こうした点から考えると、少なくともヒラリーが予備選の勝利を確定させ…

のだという。
もっとくわしいニュースを探した。このニュースを見そこねたらしい。

http://www.cnn.co.jp/usa/35080960.html
(CNN) オバマ米大統領は10日に放送された米フォックス・ニュースとのインタビューでこれまでの在任期間を振り返り、最大の間違いはリビアカダフィ政権崩壊後の混乱に計画的な対処ができなかったことだと述べた。
大統領はインタビューで、2011年のリビア軍事介入自体は「正しい行動だった」とする一方、その後の無計画ぶりは失敗だったとの見方を示した。
リビア内戦では北大西洋条約機構NATO)が介入を主導した結果、11年10月に最高指導者のカダフィ大佐が死亡した。
オバマ大統領は昨年9月の国連総会で、カダフィ後の「力の空白」を埋めるために「我々の同盟にはもっとできること、やるべきことがあった」と主張していた。

先月発行の米誌アトランティックに掲載されたインタビューでもリビア介入後の混乱に言及し、キャメロン英首相が「ほかの色々なことに気を取られ」ていたなどと批判。リビアと地理的に近い欧州は事後処理にもっと関与し、行動を起こすべきだったと主張した。当時のサルコジ仏大統領らにも矛先を向け、介入自体は成功したのに「今日のリビアはひどい有様だ」などと語っていた。


・中東の独裁者を、圧倒的な武力を駆使して打倒した。
・しかし、その後その地は大混乱。政府は脆弱で群雄割拠の内戦状態。
・まだ独裁者が支配していたときのほうがましだったんじゃないか?


という点では、介入時の現地勢力の依頼や、大量破壊兵器云々、そして何より「空爆をしただけで地上軍を送っていないから兵士の損害はない」…などのディテールはあれど、
リビアは「オバマにとってのイラク戦争」と言われても仕方ない感じもある。
そして、ヒラリーにとっての巨大なアキレス腱ともいわれる、ベンガジ大使館襲撃事件…これは「オバマにとっての911」かもしれない。


今回の「リビアは失敗」は、先手を取ってここを「失敗」と認めることで、イラク戦でのブッシュ並みの批判を受けることをかわすことや、逆にドナルド・トランプがいま、ブッシュも含めての批判をいとわずに吠えているように「中東なんて、独裁者に任せておけばいい。アメリカが介入するよりまだましだ。なんでやつらを殺したんだ?」という、これまたある意味極端な議論を押しとどめる…つまり、敬遠で1点を献上しても、長打を打たせないようにする……、みたいなものなんじゃなかろうか。これは仮説。


このへんのやりとりはもう少しFOXニュースとの詳細な一問一答を知りたいところだけど…、たぶん動画もテキストもあるのだろうけど英語キライだ(笑)