ふと思い出した…えーと9月19日に書いた記事か。
「私は先輩記者に『メディアは社会党応援が使命だ』と言われた」…元TBS記者が”告白” - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160919/p1
とある元TBS記者さんが
『メディアは権力を厳しく監視し、社会党を応援するのが使命だ』と、先輩記者に言われていた……と回想した、という話。
このときは…まさかドナルド・トランプさんがアメリカ大統領選挙に勝利するとは…当方は夢にも思わなかったのです……
で、ドナルド・トランプもヒラリー・クリントンも、ともにアメリカの二つの巨大政党の予備選挙を勝ち抜き、候補者となったという点では五分なわけだけど…しかし現在のホワイトハウスの主は民主党のバラク・フセイン・オバマ氏であり、ヒラリー・クリントンは同政権の元国務長官にして上院議員(さらには元ファーストレディー)。公にどう大統領閣下からの支持と応援を受け、民主党でもサンダースには手を焼いたもののほぼ本命のまま主流派の支持を受け勝ち抜いた(民主党主流派は、選挙を管理する立場の人まで含めアンフェアともいえる形でサンダース妨害、ヒラリー応援をしていたのも確実)。
片やトランプは、共和党主流派の支援を当初はまったく受けず(妨害的行為があった点はむしろサンダースに似ている)、上院議員でも無ければ元国務長官でもない(というか政治経験がなさすぎだよ!ゼロだよ!!)。
政策を比較検討した結果、A候補を支持し、B候補を支持しない、みたいな通常の支持不支持決定なら問題は無い。
しかしながら
「常に反権力でなければならない」
「権力でない側を常に応援しなければならない」
(だから社会党を応援しろ)
というおもしろロジック…それを貫いたなら、今回の大統領選挙はトランプさん応援だったよね、という(爆笑)。
少なくとも、上で元TBS記者さんが回想する「先輩記者」がご存命であったら、選挙中はトランプさんの熱烈な応援団であり、今は…「うん、トランプが大統領になった以上、今度は米民主党応援だ!」と、元気にやってらっしゃるでしょう。
それとも、このロジックが間違いであるなあ…とさすがに感じたりされるのでしょうか。