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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

【資料】「トランプvs世論調査」再戦結果…「誤差は前回(2016)より拡大した」(毎日新聞)

トランプ弾劾裁判、実施自体は合憲との判断がくだされたが、有罪に持ち込む上院三分の二を得ることは難しいだろう、という展開。
これはまあ、予想通りの展開に。

で、この機会に、以前書いた「トランプvs世論調査」の話を。
自分は前回も今回も、対抗馬たるヒラリーやバイデンとの闘い以上にこちらに興味を持っていた。
その前の段階…ブッシュやオバマ当選の際には逆に「世論調査、情勢分析があまりに精緻になり、予想がほぼ正確になってしまった。そうなった場合、社会はどうなていくのか?」みたいな議論がされていたのに、である。

であるから2016年に敗れた「世論調査」が、トランプに挑むリベンジマッチ、という見立てをしていました。togetterも含めてその流れ

togetter.com


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2020年、開票日(1日め)の感想
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この話を、ある程度分析に時間をかけたあとに総括した記事が毎日新聞2020年12月30日に掲載された。

米大統領選・世論調査のずれ トランプ氏を過小評価 メディア不信影響か

 米民主党のバイデン前副大統領が勝利した2020年の大統領選は、事前の世論調査で劣勢とされた共和党トランプ大統領が予想以上に善戦………世論調査結果を覆して勝利した激戦州は減ったが、トランプ氏の得票力を過小評価する傾向は広がった…(略)共和党支持者がメディア不信を強め、世論調査に協力しないなどして精度に影響したとの指摘もある。

 前回選挙では、初の女性大統領を目指してトランプ氏と戦った民主党ヒラリー・クリントン国務長官世論調査結果とは逆に敗北しただけに、今年の世論調査が米国民の民意を正確に把握できるかどうかが注目されていた。
mainichi.jp


で、

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トランプvs世論調査2020.前回(2016年)以上に誤差が拡大。(毎日新聞2020,12月30日付)


世論調査をまとめて集計してみると、バイデン優位の予想と実際の結果は…リンク先記事にある一覧表通り。


「トランプ過小評価度」は前1.1ポイントだったが、今回は2.7ポイントに拡大した(逆に言うと、前回2016年は案外踏ん張った、ともいえるか?)


ニューヨークタイムズ
「調査機関への疑念が高まり、4年前よりも世論調査を困難にした」

ワシントンポスト
「支持を公にしない『隠れトランプ』の存在や、トランプ氏に投票しながら世論調査に回答しない『無回答バイアス』の可能性などをあらためて検証する必要がある」

とのこと。

一方で末尾に、「隠れトランプの証拠はない」との見解がまだ支配的であること。行われた下院選で他の共和党候補も基本的に過小評価の傾向があること、期日前投票と当日投票の割合がコロナで変わったために、投票予測モデルがずれた可能性なども指摘されている。


以上、記録として。