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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「笑い」と「メディア批判」が逆転劇に…オバマvsヒラリー、町山ブログの続報を東京新聞が伝える。

論評や感想をつける余裕が無いので、紹介のみ。
ヒラリーの反撃直前にアップされたこの町山智浩日記
「 SNL(※サタデーナイトライブ)がマスコミのヒラリーいじめをコントに」
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20080304

この、続報のような記事が東京新聞に数日前に出ていた。切り抜いてもいるが、ウェブ上に記事があった。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008030902093872.html
コントで笑利? 撤退危機『命拾い』のクリントン
2008年3月9日 朝刊

米大統領選挙の民主党指名候補レースで、撤退寸前だったヒラリー・クリントン上院議員を「復活」させたのは、米NBCのお笑い番組サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)だったのではないかとの議論が、真面目(まじめ)に交わされている。番組内でのコントがクリントン氏のイメージを向上させ、オバマ上院議員の勢いを弱めたのではないかというのだ。  (ワシントン・小栗康之)

 SNLは一九七〇年代から続く長寿番組で、有名コメディアンや俳優を輩出し、根強い人気がある。

 問題のコントはオバマ氏が予備選挙・党員集会で九連勝し、絶頂期にあった二月二十三日に放送された。当時は、三月四日のテキサス、オハイオ両州でオバマ氏が勝利して指名候補を事実上確定させるだろうとの空気が優勢。メディアもオバマ氏を持ち上げ、クリントン氏をやや軽視する傾向が広がっていた。

 コントは、テレビ討論会が舞台。オバマ氏に熱狂する司会者が・・・・(略)


記事はすぐなくなるから、アメリカ文化研究のためには全文コピーしておきたいのだが・・・
夜に感想の追加あるかもだ。


追記の感想。

まず、オバマとヒラリーどっちがマスコミにひいきされてるか、これはちょっと日本からでは分からないのだが、それはおいといて、A対Bの討論会において、「どっちに先に話を振るか」で有利、不利をコントロールできるって観点は無かったので言われてみると驚いたな。

というのは、特にこういうときは、最初に聞かれた人のほうが「格上」イメージというのを抱かせやすいって部分があったような気がしているのだ。ただ確かに、Aさんが「ア」という議論をしたら、それを「いや、イだよ」と論破に掛かるという前提なら後攻のほうがいいんだろうな。
たぶん、単に言いっぱなしに終わる日本流の討論会と、相手に相互に突っ込みまくるアメリカ流の討論会はまた違うのかもしれない。
同じやり取りで司会者のフリの順番が変わったらどう観衆の反応は変わるか、って心理学的に調べてほしいな。


あと「メディアは・・・という傾向の元にAを叩こうとしている!俺たちでAさんを守れ!」というような「反動の政治学」、このへんも今後は読みきれない。仮に調べても、そういう効果が確認できたらそれは既存メディアへの挑戦だから公に目立つトピックにはならないだろうしね。
安倍晋三が首相になるまでや、麻生太郎人気もこれが反映している気がする。


ただ、「メディアが・・・をいじめている」というメディア批判を、ヒラリーが取り込んだとして、そして逆転勝利したとして、つぎにジョン・マケインと対峙する時にどうなるか。
くしくも共和党の内部では、保守派のウケが悪かったマケインが、保守派がこぞって嫌うニューヨーク・タイムズから”女性スキャンダル”(両当事者は否定)を報じられたことで、それへの反駁をてこに求心力を高めたとも聞く。